みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

愛車はヤマハのシグナスX。 原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。
風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。
※いままではカタい文章の書き方でしたが、徐々に改めていきます。

②歴史と民話とツーリング-横須賀市

昔と変わらぬ光景を眺めつづける 専福寺の観音堂(横須賀市)

自衛隊の武駐屯地の前の134号線を北上し、「佐島入口」の交差点から横須賀の西海岸沿いの道へと進んでいきます。 とちゅう、佐島漁港の真ん中にあるこんもりとした小山が目に立ちますが、ここはもともと「観音鼻」という海に突き出した岬のようなところで…

マスク姿の通行人を見守る 風に霊験あらたかな風神地蔵尊(横須賀市)

ニュースでは連日、新型コロナ感染者数が過去最大を更新したと報道しています(2020年12月現在)。 考えてみれば、昨年の今頃(2019年12月)には世界にはコロナのコの字もなかったわけで、わずか1年たらずで世界は大きく変貌してしまったのだな…

琴に聞きほれた悲哀の狐 白狐稲荷と泉稲荷の伝説(横須賀市)

横須賀は田浦1丁目公園の周りに、ループ状に旋回しながら登る珍しい上り坂があります。 その坂を上り詰めて右手に行くと、かつて昭和の時代に開かれたであろう市営月見台住宅という風雅な名前が付けられている団地群に出ることができますが、ここが今回の物…

山上の不思議な空間 伏見白赤稲荷社 参拝記(横須賀市)

横須賀市の田浦というところがあります。 田浦梅林が有名なので梅の時期ともなれば多くの人が訪れますが、それ以外の時期はぱったりと人手が無くなる静かなところです。 また、自動車が通るのが大変そうな狭い道ばかりで、なんといっても制限速度20キロと…

三浦一族きっての名将 佐原十郎義連の墓(横須賀市)

三浦半島を縦断する横浜横須賀道路、通称「横横」の佐原インターチェンジ前の道を南へと向うと、すぐに「満願寺入口」の交差点に差し掛かります。 この交差点を入っていくと見えてくるのが、うっそうとした寺林に抱かれるようにしてある岩戸山 満願寺(いわ…

米軍機墜落犠牲者を慰める 横須賀の鳩よよみがえれ像(横須賀市)

横須賀市の長沢というところは、眼前にはどこまでも続く三浦海岸の大海原を控え、背後には小高い三浦富士をいただいた実に風光明媚なところです。 その長沢の、長沢村岡公園にほど近い山奥の茂みの中に突如として開かれた空間が見え、その中には子供を抱いた…

時化の夜に海を渡った 目に釘を打たれた龍(横須賀市)

三浦半島の東端、観音崎の風光明媚な海岸よりどこまでも続く砂浜を南下していきます。 途中、海沿いの風光明媚なところを過ぎて引橋に至るのが国道134号線、通称三崎街道です。 この、宝蔵院前の交差点を山側に入るとすぐに見えてくるのが浄土宗寺院の 五…

平氏と源氏 両方に従い戦った金子家忠の陣屋跡(横須賀市)

ある日、衣笠インターチェンジ近くの三崎街道を原付で走っていたところ、コンビニの脇に何か小さな石碑があるのが目につきました。 脇の電信柱ほどの太さの石碑で、途中で折れたものを補修してあるものの、はっきりと「従是西百六十■ 金子十郎家忠陣屋跡」と…

幼くして亡くなった子を導く 長岡地蔵尊(横須賀市)

横須賀の東海岸を南北に縦断し、ところどころ海沿いを走る風光明媚な道があります。 湘南道路、いわゆる国道134号線沿いです。 このうち、長沢あたりは著名な歌人である若山牧水が愛した町でもあり、現在はその面影はほとんどありませんが過去記事で紹介…

横須賀軍港創設に邁進した 囚人たちの無縁塔と忍塚(横須賀市)

京浜急行線は県立大学駅の下のガードをくぐり、シャッターばかりの商店街の坂を上っていきます。この坂はもともと富士見町通りと呼ばれていました。 100メートルほど坂を登っていくと、細い道に左折していきます。 ここからは四輪車は通行は困難ですが、…

流転の旅をつづけた 衣笠神社の赤目狛犬たち(横須賀市)

衣笠駅より南側の、広大な丘陵を開いて作られた公園が衣笠公園です。 この広大な衣笠公園の片隅に鎮座されているのが衣笠神社であり、祭神は大日孁貴命(おおひるめむちのみこと)という神様です。 その衣笠神社の創建に関しては詳らかではありませんが、も…

里人たちの歩みを見守った 流転の粟田地蔵さま(横須賀市)

湘南橋の交差点から佐原を経て、長沢へと至る道が県道27号線です。 途中、島田公園の交差点を折れて海側へ入ったところに、一段高くなったところにお地蔵さまが祀られています。 交差点にあることや比較的新しそうに見えた事から、交通安全のお地蔵様かと…

いにしへの人の生き様 本行寺の無縁仏群像(横須賀市)

眼下に雄大な三浦海岸を望む京浜急行の京急長沢駅から山側に少し向かっていくと、深淵たる緑に囲まれた日蓮宗寺院、南向山 本行寺があります。 普段は観光客が訪れることはあまりない、住宅街の中の静かなお寺ですが、境内には古い石仏が多く残されているう…

巨人が山をひとまたぎ デーボコ坊の足跡(横須賀市)

京浜急行の長沢駅のすぐ北側に、南向山 本行寺という日蓮宗のお寺があります。 戦国時代真っ盛りの永禄元年(1558年)に創建され、天明元年(1781年)に現在地に移転してきた日蓮宗の寺院で、三浦富士の山すそに抱かれた、とても静かなお寺です。 こ…

飼い主を雪崩から救った 忠犬タマ公の碑の由来(横須賀市)

横須賀市の衣笠山の一帯に沿って広がっているのが衣笠山公園で、休日ともなれば多くの人たちでにぎわい、特にこの上の展望台から眺める風景はまた格別なものです。 この衣笠山公園を散策しているうちに、珍しい物を発見しました。 「忠犬タマ公之碑」なる石…

かつて民の信仰を集めた 横須賀大津の日切地蔵(横須賀市)

京浜急行の京急大津駅から、駅前の細い通りを海に向かって歩いていくと、東側へ向かってカーブしきったところの細い路地を入っていくと、ほどなくして「日切地蔵尊」の立て看板が見え、そのわきに人がやっと一人通れるほどの小道が伸びている。 この路地にい…

蓮如上人の霊跡 信誠寺の大銀杏の老木(横須賀市)

横須賀の大津高校の裏手にあるのが、浄土真宗本願寺派の嶂谷山 信誠寺(しょうこくさん しんじょうじ)である。 この寺はもとは真言宗の寺院であったものを、親鸞上人がこの地に布教に来た時に浄土真宗に改めたものとされている。 この山門を入ったところ、…

知る人ぞ知る海軍英霊の墓地 横須賀の馬門山海軍墓地(横須賀市)

京浜急行電鉄、新大津駅と北久里浜駅の中間にあり、ちょうど線路の脇にありながら車窓からは見えず、その存在すらなかなか知られていない墓地がある。 この墓地の入り口は国道134号線の根岸5丁目交差点近くから入る路地のところにひっそりとあり、目立っ…

お礼参りに貝の首飾りをいただく 津久井の岩船地蔵さま(横須賀市)

京浜急行津久井浜駅前のバスロータリーから、海のほうに向かって原付を走らせていると、短い商店街が続いています。 ロータリーから50メートルもいくとすぐに十字路にさしかかり、その近辺はすっかり閑静な住宅街へと変わっていきます。 交差点を右に入る…

生徒愛の血で線路を染めた 龍崎ヒサ先生の墓(横須賀市)

横須賀は小矢部の里、住宅地と山林に挟まれるようにしてあるのが、曹洞宗寺院の万年山 大松寺(まんねんさん だいしょうじ)です。 なぜか、ディープなスポットを巡る「ディープシティ横須賀」というサイトでも紹介されていますが、ディープとは程遠い、高台…

咳一つが命を奪った 三浦与一の咳地蔵の伝説(横須賀市)

横須賀市衣笠の里は三浦一族の拠点であった衣笠城があったところであるが、現在は横浜横須賀道路の衣笠インターチェンジができるなどして交通量も増え、東京や横浜のベッドタウンとして比較的栄えているところである。 その衣笠インターチェンジの出入り口脇…

源氏方と平家方に分かれた一族の戦い 衣笠の姓名塚(横須賀市)

衣笠インターチェンジの北側、三崎街道の信号を左に曲がると矢取前不動尊の祠が建ち、その先に道端に立つ小さな姓名塚の碑を認めることができる。 この辺りはもともと三浦大介義明の居城であった衣笠城の縄張りの範疇に入るところで、この辺りにはかつて慈眼…

無縁仏を救う慈悲の観音 信楽寺の見かえり観音像(横須賀市)

横須賀の軍港近くの繁華街から山側へと入ると、港を見下ろす小高い丘の上にあるのが大津の浄土宗寺院、宮谷山 至心院 信楽寺である。 この信楽寺は本尊は阿弥陀如来であるが、この寺に納められた正観音像は行基の作で、源頼朝の御家人である熊谷直実が出家し…

時代の流れに翻弄された 不入斗の爪彫り地蔵(横須賀市)

軍艦居並ぶ横須賀の軍港と、華やかな繁華街から山側へと入り、急峻な斜面が続く不入斗(いりやまず)の街の中に、浄土真宗の古刹である大塚山 西来寺がある。 これは弘仁年間(820〜824)年、もとは一乗寺という天台宗の寺として創建されたものである…

守るべきを失った 悲嘆にくれるか黒石の弁財天群(横須賀市)

自衛隊の武山海兵団があるところから三浦縦貫道の入り口が伸びている。 そのため現在は大きく切り開かれて地形もすっかり変わってしまったが、ここはかつて黒石といってのどかな農村地帯で、縦貫道入り口をわたる陸橋のあたりには大きな農業用の溜池があり、…

しばしの休息か 専養院の倒れ地蔵尊(横須賀市)

三浦半島西岸の陸上自衛隊武山駐屯地から、小田和川に沿って走る道をどんどん登っていくと、やがてこんもりとした小山が見えてくるが、これはただの山ではなく三浦大介義明の子である大田和義久が築城したとと伝わっている大田和城址である。 この方角から見…

日蓮上人修行の霊場 裏坂のお穴様(横須賀市)

横須賀市の中心部である米が浜通り、横須賀共済病院の裏手から深田台の丘へと伸びてゆくきつい坂を、息を切らしながら・・・原付で登っていくと「お穴様」と呼ばれて親しまれている岩窟がある。 この裏坂には、よく見れば「お穴様」を案内する小さな案内看板…

波乱万丈の人生 坂本龍馬夫人 龍子の生涯(横須賀市)

京浜急行のランドマーク駅、横須賀中央駅を降りると横須賀市屈指の繁華街である米が浜通りの入り口がある。 その交差点を入ってしばらく東へ歩いていくと、その名も「おりょう会館」という葬儀場があり、その門前には坂本龍馬の妻、お龍(おりょう)の胸像が…

浦賀道の往来を見守った 大津の砂坂地蔵(横須賀市)

京浜急行の、浦賀へと向かう本線(なかば支線扱いであるが)と、三崎口へと向かう久里浜線が分岐するところ、大津の里は潮風が香る海沿いの町で、普段は実に閑静な住宅街である。 国道134号線、ローソン 横須賀大津店の脇を入っていく道がかつて浦賀道と…

不思議な観音伝説と手掘りの隧道 景徳寺の伝説(横須賀市)

横浜から横須賀へと南下していく国道16号線沿いは、現在となってはたいへんに交通量も多く、軍都横須賀と港湾都市横浜を結ぶ神奈川県の大動脈ともいえる存在である。 その国道16号にかかる船越トンネルの手前には、瀟洒な寺院が建っているのがわかるが、…