②歴史と民話とツーリング-横浜市中区
周囲を海に囲まれた本牧は、横浜を愛する人たちにとって特別な名前でもあります。 今は陸の孤島となってしまってみなとみらいや伊勢佐木町からは大きく差をつけられ、しかしそれでも横浜を代表する街の一つであることには変わりありません。 そんな本牧の総…
今ではすっかりと埋め立てられてしまった中区の本牧のあたりですが、かつてはどこまでも続く砂浜と松の並木がきれいなところで、地元横浜はもちろん東京などから海水浴に来る人もいたといいます。 今ではその面影はありませんが、そういえば本牧ふ頭も昔はA…
横浜市中区、本牧通りにその名も「東福院入口」というバス停があります。 そこから山側に入っていくとすぐに、高野山真言宗寺院の間門山 東福院(まかどさん とうふくいん)というお寺があります。 このお寺は寛永年間(1624年~1645年)に清任阿闍…
本牧の大鳥中学校のちかく、本牧通りから一歩入ったところにある吾妻神社は、地元では「お吾妻さま」と呼ばれて親しまれ、こぢんまりとした小さな神社でありながら正月の初詣の際には多くの参拝者でにぎわう、典型的な地元の鎮守様である。 もともと、この本…
横浜の中でも名高い庭園に「三渓園」があり、花が咲く時期や暖かい日の休日などは多くの人が遊覧に詰めかけるが、その入り口の近くにひっそりと隠れるようにして祀られているのが、「亀の子神社」、通称「亀の子さま」である。 道路の脇にある境内への入り口…
ミナト横浜は、今となっては日本有数の観光地であるが、その中でも赤レンガ倉庫やみなとみらいはとりわけ有名で、いつも多くの人が押し寄せる名所である。 その赤レンガの脇に、静寂の中にある小さな波止場があるが、こここそがいわゆる「象の鼻」であり、か…
本牧神社はかつて神仏習合の時代に日天、月天、火天、水天、風天、地天、梵天、毘沙門天、大日財天、閻魔天、帝釈天、羅刹天の仏説十二天を祀っていたことから本牧十二天社といって、いまの本牧マリンハイツの向かい、本牧十二天緑地のところに鎮座していた…
横浜の山手のあたり、いわゆる中村川から南側の一体は、古くから文明開化の先がけを担った外国人たちが住んでいた地域であり、また多くの坂や通りには名前がつけられて親しまれている。 そのうちのひとつに「地蔵坂」というものがあるが、これは坂の途中に「…
横浜の外人墓地といったら、主に山手外国人墓地と根岸外国人墓地がある。 山手外国人墓地は「港の見える丘公園」や「アメリカ山公園」、「水屋敷」などからも近く、綺麗に整備されて観光名所にもなっているものの、根岸外国人墓地の方はうっそうとした木々に…
横浜の外人墓地といったら、主に山手外国人墓地と根岸外国人墓地がある。 山手外国人墓地は「港の見える丘公園」や「アメリカ山公園」、「水屋敷」などからも近く、綺麗に整備されて観光名所にもなっているものの、根岸外国人墓地の方はうっそうとした木々に…
横浜市中区、本牧の街を周回するように流れる本牧通りという大通りがある。 その「三之谷交番前」の交差点を海側に入っていくと、ほどなくして見えてくるのが吾妻神社(あずまじんじゃ)の鳥居である。 ご祭神は日本武尊で、創建年代は不明であるが江戸時代…
横浜市中区には、長者町という町名がある。 大岡川のほとりから中村川にいたるまで、吉田新田の真ん中を完全に横切る形で1丁目から9丁目まであり、黄金町や末吉町、寿町などに並ぶ典型的な「瑞祥地名」(ずいしょうちめい=めでたい言葉をそのまま町名にし…
東急田園都市線の江田駅から西側、ゆるやかな坂を登って行ったところの住宅街の中に、訪れる人も少なくひっそりと木々に埋もれるようにしてあるのが、大入公園という小さな児童公園である。 今となっては、ただ平坦な地面に遊具と砂場が並び、その周りを木々…