みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

愛車はヤマハのシグナスX。 原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。
風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。
※いままではカタい文章の書き方でしたが、徐々に改めていきます。

横浜市最後のホタルの楽園 瀬上沢のホタルたち(横浜市港南区)

今年も6月となりました。

6月の梅雨入り前といえば、ホタルの時期です。

今年も横浜市南部に残された最後の楽園、瀬上沢(せがみざわ)のホタルを見に行きました。

 

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ここを「最後の楽園」と紹介しましたが、他にも市内にはホタルスポットはいくつかあります。近場では久良岐公園あたりでしょうか。

しかし、ここは自然の森が大規模に残された、横浜市では最大規模のホタル生息地です。

 

最大規模、という事は、それだけホタルにとっても棲みやすいという事なのでしょう。

父の田舎はいわゆる「ホタルの里」で、時期になれば大々的に「ほたる祭り」なんかも開かれていますが、ここまで開発され尽くした横浜市においてホタルがみられる場所は、とっても貴重な場所になってしまいました。

 

さて、ホタル観賞のルートとしては、栄高校の裏手から入るのが最もオーソドックスです。

入口では優しいボランティアさんがいろいろと案内してくださいます。

この日もたくさんの人がホタルを見に来ていましたが、なるほどまだまだ風流な人も多くいるもんですねぇ。

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細い農道のようなところ東へを歩いていくと、若干の民家が見えてきます。

この先に瀬上沢があります。

 

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一部、がけ崩れが起きてしまったためにホタルの数が減ってしまったとのこと。

それでも夜8時になれば何百匹も飛びますよ、とボランティアの方がおっしゃってました。がけ崩れは残念ですが、まぁホタルが残っていてよかったです。

ですから、決してホタルを捕まえたり踏みつぶしたりせず、みんなで大切に見守ってあげたいものですね。


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夜も深まり、あちこちから歓声が。

こら、そこのちっこいの!!

ホタルを懐中電灯で照らすんじゃぁねぇ!!
と叫びたくなる心に、まだまだ修行が足りないなと反省。

相手は子供ジャマイカ!!

でも照らすのはやめましょう。ムード台無し、ホタルもビックリです。


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しっかし、スマホのカメラじゃあこれが限界です。

「こういう時に一眼レフと三脚が欲しくなるねぇ」と細君にいいつつ、しかし買っても開封すらせずに満足してしまう悪いクセがきっと出るんだろうなぁ、と。

そんな性格をよく知っている細君の反応もフフン、と鼻で笑うのみでした。


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じっくり見てると、いろんな所に止まってくれます。

木の枝とか、うちの子の頭とかw

そっと見るだけにしてるんですが、勝手に止まってくれたのを無理に追い払うのもなんなので、そのままそっと撮らせていただきました。


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光ってのは、いろんな色がありますよね。

赤、黄色、青。

その中でも緑は特に神秘的です。

 

一度深夜に「ツキヨタケ」という夜光キノコの群生を見たことがありますが、それも感動的でした。

 

 

 

また、悲しい戦争映画「火垂るの墓」では、その冒頭シーンでホタルの光が緑からオレンジに代わます。

これは空襲の火の粉を表しているのではないか、と何かで読んだことがあります。

 


火垂るの墓 f

 

こんな神秘的で幻想的な風景は、決してスマホの写真では伝わりません。

写真が上手な方が一眼レフで撮った、光の軌跡がモジャモジャした写真も見たことありますが、はっきり言って何がなんだかわかりません。

やはりホタルの感動は実際に見てこそ、です。


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昔は豊かな里山が残っていた横浜市

市の中心部を除いては、昭和30年代までは「となりのトトロ」のような光景が広がっていました。

それだけに夜というものは子供心には怖かったのでしょう、多くの先輩方の思い出の中にホタルの話はよく出てきます。

ご高齢のボランティアさんが、とてもホタルを大切にされているのも、もう二度と戻ってこない少年時代の風景を、この瀬上沢に懐かしく照らし合わせているのかもしれません。


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上の写真は夜8時半くらいの写真です。

木々の間から見る空は意外にも明るく、懐中電灯や街頭などなくとも普通に歩くことができました。これらはきっと、月明かりではなく街の灯りなのでしょう。

 

これからも、ここに住むホタルたちが安心して繁殖していける瀬上沢であって欲しい。

そして、いつの日か大人となった我が子が子を連れ、つまりみうけんの「孫」を連れて、「むかーし、小さいときに父さんと母さんに連れられて、ここのホタルを見に来たんだよ~」と言ってくれるような沢が、いつまでもいつまでも残っていってほしいなと願わずにはいられない一日となりました。