みなさんは中国の麺料理というと、どういったものを思い浮かべますか?
中国には多種多様の麺料理があります。
その中でも中国西北部の蘭州という町で食べられている「拉麺」が日本に伝わって独自に発展し、今や日本人の国民食になるなど、日本とは切っても切れない存在の中国の麺料理。
昔は現代と違い製麺機などはなかったので、製麺の方法は生地を手で伸ばすか、刃物で切るか、穴から押し出すかという方法が一般的でした。
その中でも、大きな生地のカタマリを「刀で削った麺」というものが存在します。
その名も、そのまま「刀削麺」(とうしょうめん)。
日本ではなかなか馴染みがない刀削麺ですが、なんと横浜でも食べることができるんです!!
今回やってきたのは、伊勢佐木長者町駅から徒歩5分。
鎌倉街道沿いの「華隆餐館」(かりゅうさんかん)さんです。
なんと、このお店は食べログ100名店。
いかに多くの日本人に愛されているか、というのが分かりますよね。
店内は意外と広く、テーブル席とカウンターがあります。
テーブル席は4人がけが多いようです。
今回は一人なので、おとなしくカウンターへ。
奥にも4人がけのテーブルが2卓並んでおり、時折中国人の方がここで宴会をしている光景を見ることもできます。
そう、このお店は麺類だけではなく宴会で食べるような一品料理もいくつかあるのです。
奥には自動の刀削麺製麺機。
一番上に乗った生地に沿って刃が往復運動して麺を切っていきます。
このお店は20年以上通っていますが、創業したばかりの頃は王社長自らが左腕に生地を乗せてリズムよく麺を削っていました。
時代は流れて麺が自動で削られるようになった時、少しガッカリした記憶もあります。
しかし、今考えてみれば社長が麺を削っている間は他のお料理が出来なかったわけです。
今は機械が麺を削るかたわら、他の料理をされていたりして効率よくお料理が出てきます。
とはいえ、今厨房を任されているのは女性コックさん。
この女性もなかなか腕が良く、いつも美味しいお料理を食べさせてくださいます。
気になるメニューは、こちら。
品切れのメニューも多いようですが、刀削麺さえあればいいのさ!!
今回注文したのは、「牛筋刀削麺」(800円)。
さらに、「辛さ追加」(50円)です。
注文してから10分ほどで着丼!!
上には小松菜のような青菜のおひたし、キクラゲの細切りが乗っています。
さらに「牛筋」がたっぷり。
牛筋と書かれているので牛スジかなと思ったら、どうやらアキレスのよう。
独特のプリプリ感がたまりませんね。
スープは、相変わらず美味しいです。
乳白色のスープにラー油の赤色がすごく映えている!!
ズズッと飲んでみれば、お口の中にガッツーーンと広がる牛骨のコクが素晴らしいです。
後から後から追いかけてくる、中華ならではの麻(しびれ)と辣(辛さ)は、もう格別。
麺は、まさに刀削麺。
柳の葉のような断面は、場所によって太さはさまざま。
この太さの違いによって、食べるところによって食感にムラが出ていろんな硬さが楽しめます。
このムラは他の麺類ではタブーですが、刀削麺だからこそ許される特別な美味しさ。
プリプリの「牛筋」、それ自体にはあまり味はありません。
しかし、このスープと麺にものすごく相性がいいのです。
量もたくさん入っていて食べ応えがあるし、そんじょそこらのラーメン屋にはなかなかない味なので、ちょっと変わったものが好きな方にオススメ!!
さて、ここで追加メニューです。
「香菜」(パクチー)追加。
個人的にパクチーは大好きなので、いつも注文しています。
小皿に乗っているとそうでもないのですが、実際に丼に入れてみるとその多さにビックリします。
このスープには、香菜がよく合います。
本当に、本当によく合うんです。
香菜は人によって好き嫌いは別れますが、お好きな方は追加してみる価値はあると思います。
◆◇◆後記◆◇◆
この華隆餐館さんは、刀削麺の他にも四川麻婆豆腐、開胃炒飯、夫妻肺片、水煮牛肉など注目の激辛メニューがたくさん。
激辛の料理で口を痺れさせ、甘い紹興酒を流し込む瞬間はこの上ないシアワセです。
横浜の辛いもの好きの皆さん、中華料理が大好きな皆さん、伊勢佐木長者町の「華隆餐館」さんはオススメです!!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
華隆餐館 (四川料理 / 伊勢佐木長者町駅、関内駅、日ノ出町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0