今日の映画です。
今回は昭和60年(1985年)公開のアメリカ映画、「グーニーズ」です。
この映画が公開された昭和60年(1985年)は、先日紹介した映画「沈まぬ太陽」の日航ジャンボ機123便墜落事故があった年でした。
それと同時に、イラン・イラク戦争でトルコ航空が日本人を優先して逃がしてくれた、忘れてはならない年でもあります。
あっ、早速脱線しましたが。
この映画はアメリカの田舎町、太平洋に面したオレゴン州アストリアの住宅街。
この街に住む4人の悪ガキ集団「グーニーズ」のメンバーの1人、マイキーの家は借金を重ね、ついに家までが担保として取られてしまう瀬戸際に立たされていました。
そんな時、ひょんな事から発見した「宝の地図」をもとに、家の借金をなんとか返そうと宝探しの旅に出掛けたグーニーズ。
しかし、そこに待ち受けていたのは老婆率いるギャング団「フラッテリー一家」で、最初はギャングの居所を知られた事から口封じをしようと追い回す。
それでも負けずに宝探しをするべく、数々の「ワナ」を克服しながらナゾを解いていき、最後に海賊の宝が見つけられるか否か───。
という作品でした。
この作品で重要なキーとなるのが、フラッテリー一家の三男であるスロース。
母親の虐待によって顔面は崩れ、鎖で繋がれて洞窟に監禁されっぱなしの人生でしたが、その割には巨体で怪力の持ち主です。
この映画は、みうけんが子供の頃に大ブームとなって、劇場公開されるやいなやクラスメイトが何人も夢中になった映画でした。
かといってクラスの全員が観に行ったわけでもなく、みうけんも見に行ってはいなかったので、どんな内容の映画かずっと気にはなっていましたが、今改めて見るとまさに古き良きアメリカの映画だなぁって感じです。
荒唐無稽、展開が乱暴。
ギャングに追われて隠れているのに大声で会話するとか、ドラえもんもビックリの奇妙奇天烈な発明品がいろいろ出てきたり、海賊船の財宝がチャリで行ける近所に隠れていたり(これは偶然といえば偶然だが)、敵に追われていつ殺されるかという時にいいムードになっちゃってキスしたがる女子とか、およそ現実にはあり得ない展開が多いのです。
しかし、夢がある。
この作品には夢がある。
大人になってみればバカバカしく思えるような海賊船や発明品なんかも、子供の頃はそりゃあワクワクしたもんです。
みうけんも子供の頃は友達とチャリ乗って「探検だー」とか言って防空壕に入ったら地元の百姓に捕まってこっぴどく叱られ・・・なんて事ばっかやっていましたから、このグーニーズたちの気持ちはすごく理解できるのです。
今となっては、なつかしくもうらやましいですね。
かつて、夢を追い求めて一心に自転車をこいで走ったあの頃。
何人かの友達とつるんでは、山や海や色んなところに出かけて色んな「おバカ」な事をしたもんです。
逆に、今の子はそういう事をあまりしないように思いますから、ちょっと寂しい気もしますが。
あれから30余年たった今、改めてこの「グーニーズ」を観て、ああ、昔はこんな事をしていたんだなぁ、と昔好きだったシンディ・ローパーの歌声のエンディングを聴きながら、かつての純粋な少年時代に還った気分に浸ったのでした。