みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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横浜市民の生活を支えた 横浜市電1156号(横浜市磯子区)

最近は忙しくてとても読む暇がないのでやめてしまいましたが、以前は神奈川新聞を愛読していました。

ちょっと政治的に偏った新聞ではありましたが、なによりも「地元・神奈川」の情報を得るのに、これ以上便利で愛着のあるものはなかったのです。

 

もう10年以上も前ですが、その神奈川新聞の中で、かつて横浜市内を縦横に走り市民の足として活躍していた横浜市電の車両が、惜しいかな磯子区久良岐公園で痛み放題のまま放置され、いよいよ解体の危機にさらされている、という記事を目にしたことがありました。

 

(はまれぽより)

 

この車両は横浜市電の中でも1156号と呼ばれた車両です。

鉄道ファンの有志達が磯子区の塗装会社「株式会社サカクラ」の力を得て久良岐公園の管理事務所とも掛け合い、神奈川新聞も巻き込むことによって、ようやく市電の修復が始まります。

 

神奈川新聞社、株式会社サカクラ、横浜市の奇跡の三位一体。

この三つ巴の協力が実り、平成23年からて市電を修復することになる。2011(平成23)年11月、時代考証や車両部品の調達を新聞社、塗装など大掛かりな修繕を塗装会社、車両の保有・管理を市が手がけるという内容で、市電1156号修復のための覚書を交わし、市電修復が始まった。

それからしばらくして、この市電の惨状に心を痛めた有志達の手により、見事に現役時代の姿に戻ったとの話をきき、さっそく見に行きました。

 

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あんなにも錆び付いて、窓ガラスもライトも失ってボロボロだった横浜市電

見違えるほどに、そしてまだまだ現役かと思わせるほどに、見事に復活していました。

その起承転結は、「横浜市電ノート」として神奈川新聞に連載されました。 

 毎回にわたって鮮明な写真が載せられ、記事を見るごとにキレイになっていく市電の姿を毎回楽しみにしたものです。

今思うと、あの記事はスクラップしておいても良かったなと思います。

 

地元有志によって少しずつ部品が集められ、企業の協力を経て綺麗に塗り替えられていく車両。そしてついに室内灯や前照灯が点灯されるまでにこぎつけていく・・・。

他にも板金、ガラス、電気などいろいろな専門分野の地元企業たちが集まって、渾身の一両が復元されたのです。

 

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たくさんの思いを乗せた横浜市電1156号は、ついに平成24年(2012年)4月6日、多くの市民たちが見守る中で「修復記念式典」でお披露目されたのです。

 

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今では、当たり前の光景のように久良岐公園の風景の中に溶け込んでいる横浜市電1156号。

かつては、横浜市街地の至る所でこの車両が市民の足となり生活を支えていたのです。

横浜大空襲で焦土と化した横浜市のなか、いち早く運転を再開させて復興に向けて力強く動き出した横浜市民たちを元気づけた市電の車両たち。

 

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その多くは解体され、レールも剥がされて、かつての路面電車が走っていた通りはその面影を見ることはできませんが、久良岐公園横浜市電1156号は、今日も公園で楽しそうに遊ぶ子供達を見守り続けているのです。

 

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