地下鉄関内駅とスタジアムの中間らへんにひっそりとあるお店。
このあたりはオフィス街と飲み屋街を兼ねたような立地で、そこそこ良いところにお店を構えつつも、このコロナ禍で昼からの営業もされているようですね。
正式な入口は細い階段を昇って行った先です。
しっかし、ここもまた目立たないなぁ。
隠れ家的な~をコンセプトとしているお店でもあるんでしょうけれど、隠れすぎちゃってるのもまた考えもんで、やむなく看板を路上に出してのアッピール作戦です。
店内は隠れ家にふさわしく、静かな雰囲気。
大人な雰囲気のバーでもあり、お昼はゆったりと優雅なランチができる空間で、なかなかくつろげるものですよ。
たまには、こういう店に細君と来てみたいものですねぇ。
さて、今回は「宮崎若鶏のチキン南蛮」(1000円)です。
子供にも分け与えるべく「肉増し」(価格失念)となっているので、肉のみは倍のボリュームがあります。
これがデフォルトではないので注意しましょう。
それにしても、なかなか完成された華麗なるワンプレートじゃないスか!?
まずは、おみをつけ。
そう、上品にいきます。おみをつけ。
優しい味と味噌の旨味がホンワカと伝わってきて、なんともホッコリする美味しさだなぁ。やはり日本人には味噌汁ですね^^
おおっと、おみをつけか。
当然ながら、たっぷりモリモリのチキン南蛮。
生野菜もたっぷり添えられています。しかし、豪快なタルタルだね!!
肉が半分くらい見えないわ!!
揚げた油のジャンクな香り、酢醤油ダレの香ばしい香り、コッテリマッタリなタルタルの流れる姿が、否応にも食欲をそそるのですよ。
んまぁ、柔らかい・・・
とってもジューシーに揚がった鶏肉は、それだけでも充分なごちそう。
噛めば噛むほどあふれてくる鶏肉の独特なうま味と、口じゅうに広がる揚げ油のカロリーギッシュな破壊力。
そこに豪快にかけられたタルタルが追い打ちをかけるんだから、こりゃたまりませんよ。
こうなったらごはんに行くっきゃないでしょう!!
猛然と茶碗をつかんでバババとごはんを掻っ込む。
ドングリをたくさん頬張ったリスのような間抜けな顔で、半目ひらいてモグモグしているのが人生の最大のシアワセな時なのです。
これじゃ痩せるわけないよ!!
優しく煮込まれた煮〆。
大根、しいたけ、にんじん、などと素材はオーソドックスですが、たまに仕込まれた豚のばら肉がここでもこってりまったり。
野菜かと思って頬張ったのに、どんだけ給油させれば気が済むの!!
細君は「宮崎県産経産牛カツ(120g)」(1680円)を注文です。
牛カツ以外はさして変わらないのですが、やはり鶏肉より牛肉のほうがお値段的に一段上のようです。
あまりガツガツせずに繊細なパン粉を身にまとったその姿は、揚げ物の貴婦人といったところですよ。
ちょっと衣がはがれてしまっているのね。
まぁそれはともかくとして、中はピンク色でイ~ィ塩梅に仕上げられた牛かつです。
わさび、ソース、塩とつきますが個人的にはやはりわさびですねぇ。これはもう、牛肉の刺身を軽く揚げたものと解釈してもよろしいかと。
フワフワな鶏肉も美味しいけれど、モギュモギュとした食感の牛肉もまた良きかな。
一時期はご当地メニューとして好奇の視線を注がれていた牛かつですが、こうして関東でも手軽に食べられることが出来るようになったのは実に嬉しいことです。
余勢を駆って細君が注文したのは、「本日のデザート」(150円)なるクリームブリュレ。サックサクパッリパリに焼かれた表面が食欲をそそります!!
これは一口いただかねばなるまいよ。
予想通り、カリカリに焼かれた表面の下のしっとり甘くて柔らかなブリュレ。
ふだんはあまりデザートを頂かないみうけんですが、これは文句なしにおいしいわ。
こってりとした濃厚なコクと、とろけるような舌ざわり。
そして、たっぷりはいったバニラビーンズの香り。
これをして、口内楽園というんですナ。
このお店は本当に隠れてしまっているけれど、まさに隠れた名店と呼ぶにふさわしいお店。
このライバル多き関内の町で、コロナにもライバルにも負けずに生き延びていってほしいと思います。
次回は親子丼を食べに来たいなと思います。
御造作!!
備忘録としてメニュー写真をあげておきます。
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