よく、痛風とは「ぜいたく病」と言われます。
皇帝病、王様病とも言われます。
痛風になるのは、ぜいたくのしすぎ。
美味しいもの食べすぎ。
そんな事を言われます。
実は、まったくその通りなんです。
だって、もともと日本人の庶民はどんな食べ物を食べていたか、考えた事ありますか?
これは、江戸末期の一般的な庶民の食卓です。
玄米、お味噌汁、漬物。
これが1日に朝と夕で2回です。もちろん、他にも色々食べるものはありましたが、今ではあまり食べなくなりつつあるメザシなどは月に1回あるかないかの贅沢な食べ物だったそうです。
ただし、穀物はたくさん食べました。
江戸を除いてはだいたい玄米、それも「かてめし」といってイモやら豆やら雑穀やら混ぜ込んで、カサマシしたものです。
だいたい1日に、ひとり5合食べたそうです。
5合ってのは、大したもんですよね。
それで、少ないおかずでもご飯が進むように、佃煮などが考案されました。
その代わり、昔の人は体を使いました。
車も電車もないから、みんな歩きました。
フォークリフトなんてないから、みんな担ぎあげました。
耕運機なんてないから、クワと根性で耕しました。
池波正太郎の「鬼平犯科帳」なんて読んでいると、みんなそこら辺のコンビニにでもいく感覚で、江戸から小田原まで歩いてます。
翻って、現代人はどうでしょう。
もう、申し上げるまでもないでしょう。
1000キロカロリー近い牛丼食べて、エスカレーターと電車で楽して、夜はたらふく飲んでるアナタw!!
ここまで日本人が体を使わなくなり、飽食になったのは、戦後の・・・たぶん1960年代くらいからの話だそうです。まだ60年しか経っていません。
実際、戦前には一般民衆が痛風になる事はほとんど無かったそうです。
日本人が日本で暮らすようになってから何千年も経っていますから、そのうちの60年ですからね。
変化が急すぎて、体がついていかないのは当たり前です。
かかりつけ医士によると、20年後には日本人男性の5人に4人は痛風予備軍、または痛風患者となる見込みだそうです。
日本人みんながぜいたくになって、王様のような暮らしをしているって事です。
決して人ごとではないんですよ。
皆さまも、気になったら健康診断の尿酸値欄を気にしてみてください。
よく見たら、アッと驚く数値になっているかも・・・??