今日は旗の台へやって来ました。
横浜からJRに乗って、大井町で乗り換えてすぐの駅です。
旗の台って、あまり来たことがないんだけどね。
憧れの志村けんさんが愛した銘店麻布しき 旗の台店さんが旗の台にあると聞いて、居ても立ってもいられず駆けつけた次第です。
お店じたいは、駅からすぐのところにあるのよ!!!
真っ赤なのれんに、下がり藤の御紋がカッコよく、それだけで名門の伝統と格式を感じます。
(下がり藤は日本屈指の名門である藤原氏のゆかりの御紋です)
そして、夜の旗の台に燦然と輝く「うなぎ」の文字。
昔はもっと身近だったうなぎさんも、今ではすっかり高級料理。
きちんとしたうなぎを頂けるのは久々だから、実に嬉しい!!
店内は元気の良いスタッフさんで切り盛りされていて、とてもイイね!!
座る前に内観をパチリ。
さて、このお店は、プレミアムモルツの「神泡」達人店の認定を受けています。
サントリーさんお墨付きの美味しさですよ!!
美味しいものを食べるときは、味がわからなくなるので酒は飲まないんだけどね!!
さすがは「麻布しき」さん、お酒にも並々ならぬこだわりがあるようです。
てなわけで、みうけんはウーロン茶を。
妻ちゃんはお酒を飲んでました。
国産プレミアムジンから◆◇◆六ソーダ梅干◆◇◆(税込825円)です!!
妻ちゃんいわく、クラフトジンの苦味と香りが効いていて、美味しかったそうです。
お通しは、うなぎの肝のしぐれ煮。
プリップリな食感と、バシッと効いた苦味でお酒が進みそう!!
◆◇◆とらふぐ刺身◆◇◆(税込5500円)
麻布しきさんと言ったら、やっぱりふぐ!!
今回は下関産、今が旬のトラフグだそうです。
ま、満開・・・(ノ∀`)
まるでお花のような美しさに、心が躍る瞬間。
最初は何もつけずに頂きました。
コリッ!コリッ!! そして甘〜い!!
個人的に薄味嗜好というのもありますが、ポン酢を付けなくても充分頂ける美味しさです。
そして、噛めば噛むほどジワる旨味よ。
上にはしっかりと皮刺しがついてきます。
この皮刺しが、またプリプリで味わい深くて、フグの美味しさをギュッと詰め込んでいます。
個人的に、魚で一番美味しいのは目玉・ホッペタ肉・眉間の肉(ちょっとしかない)・皮、だと思うゲテ人間なのですが、この理論は間違ってなかったな!!
これは、日本酒がいっくらでも欲しくなる玄人志向の美味しさ。
こんな風にとらふぐを頂くなんて、これぞ贅沢の極みですよ!!
◆◇◆大和芋のとろろサラダ◆◇◆(税込1078円)
こちら、麻布しきさんの隠れた人気メニュー。
「大和芋を使用した麻布しき定番の人気のサラダ」だそうです。
やったー、とろろ大好き!!
しかも、ちょっと濃いめの味付けで白いご飯にも合いそうですねぇ。
豪快に混ぜていただきまーーす!!
ヤマイモではなく、ヤマトイモというだけあってネバリも強い!!
パクッといくと、うまっ!!
レタス、しゃきしゃき!! ヤマトイモ、とろとろねっとり!!
ダシと味付けもしっかりしていて、海苔の香りも立っています。
見た目、味、食感、香り、全てにおいてパーフェクトのサラダ!!
正直、こんなに贅沢で味わい深いサラダは初めて食べました。
これは自宅でも真似できるかな??
◆◇◆う巻◆◇◆(税込3080円)
うまきっ♪ (人^∀^) うまきっ♪ (^∀^人) うー・まー・きっ♪ (人^∀^)
小躍りするくらいの大好物来ました!!
サンショウもあるんだけどね、まずはそのままで頂きますよ〜♬
箸でつまんだら、うなぎと玉子の間からジュワッとタレが・・・(ノ∀`)
玉子やわらかくて、ふっくら!!
味付けも絶妙!!
この、う巻の美味しさは、文章で表現しきれませぬ・・・(´Д` )
これは・・・これは至福ぞ〜〜〜〜〜〜。
まず、う巻ってうなぎの専門店でもあまり見かけませんよね。
なかなか食べられない、本格のお店にしかないメニュー。
こんな美味しいう巻が食べられるとは。
これだけで、かなりハイテンションです。
◆◇◆うな重◆◇◆(税込5500円)
さらに、テンション爆アゲの四角いの来ました(ノ∀`)
もうね、開ける前からイ〜ィ香りが漂ってます。
さっそく、肝吸いとともにご開帳・・・
ほんとう、このツヤツヤさんに会いたくて旗の台までやってきたのよ!!
聞くの忘れたけどさ、サンショウだってきっとこだわってるんでしょう。
と言うのもね、これがすっごく良い香りなのよ。
昔、庭に植えていたサンショウの生葉の鮮烈さを思い出しました。
さっそく、うなぎさんに向き合いましょう!!
実は、もったいなくて、畏れ多くて、なかなか箸が向かないんですよね。
庶民にとってはすっかり高級になってしまったうなぎさん。
こうしてリーズナブルに頂けるのは、実に嬉しいことです。
さっそく箸で切ると、表面はカリッと。中はフワッと。
噛めば噛むほど、うなぎのふっくらさ、甘さ、焼き目のカリカリ感が口の中で踊り出します。
そして、このタレがまたイィ塩梅なのよね。
濃すぎず、サッパリすぎずで実に絶妙。
うなぎ蒲焼き単品もありますけれど、やっぱりタレが染みたご飯は外せなかった!!
ちょっと硬めに炊かれたごはんは粒がたち、良い感じにタレが絡まって最高です。
うなぎを食べ、ごはんを食べの繰り返し。
半分食べたらサンショウぱっぱで、また頂く。
うん、やっぱり!!
このサンショウ、実に香り高くて美味しいです。
こってりアマウマなうなぎの風味をキリッと引き締めてくれる、まさに天才の香辛料でした。
実は、いろんなメニューを食べたい妻ちゃんは最初は「うな重は2人で1つ」とか、「蒲焼きだけでいい」とか言ってたんですよね。
お腹いっぱいになるからって。
そんなね・・・うな重でお腹一杯になればイイじゃんね(ノ∀`)!!
そう押し切り、一人前ずつ食べて大正解でした♪
◆◇◆後記◆◇◆
うーーーーーむ、うまかったです。
本当に!!
ふぐは、縄文時代の貝塚から多く骨が出土しています。
当時は、当然ながらフグ調理師免許なんてありませんでした。
縄文人が命懸けで食べたであろうフグの美味しさは、現代になっても変わりません。
しかし、現代では安心していただけるものに変わりました。
なんという幸せな事だろう、と思います。
また、ウナギは昔から愛され、江戸時代にはブツ切りをそのまま竹串に刺して焼いた姿が「蒲(ガマ)の穂」に似ているからガマ焼きと呼ばれた食べ歩き用の軽食で、安くて庶民的な食べ物だったそうです。
時代が経つと開かれて焼くようになり、今の姿になったわけですが、ウナギを愛する日本人の心は今も昔も変わらないんですね。
この日は冷房と猛暑の行ったり来たりで、ちょっと夏バテぎみでしたが、美味しいフグとトロロとウナギで、すっかりエネルギーチャージができました。
このお店は、夏バテの防止に、残暑対策に。
そして冬将軍が来る前の風邪対策にと、年に数回は訪れてエネルギーを補充したいお店です。
美味しいモノを食べて、暑い夏を、寒い冬を乗り切る。
そんな昔の人々の叡智が詰まった、そんな美味しい料理を心ゆくまで楽しめた夜となったのでした。
備忘録としてメニュー写真を載せておきます。
いますぐ、ご予約を!!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★