全国に大きな爪痕を残した、2019年の台風19号。
その前の台風では千葉県でゴルフ練習場のネットと支柱が住宅街に倒れこんで、周辺の住宅に大きな被害を出した挙句にゴルフ場が「天災なので補償はしない」という方針を打ち出したため、連日マスコミによって経過が大きく報道される事になりました。
横浜にすむ皆さん、この千葉のゴルフ練習場騒動を対岸の火事と捉えていませんでしたか・・・?
とんでもありません。
ここ横浜でも、台風19号ではゴルフ練習場の支柱が倒壊した実例があるんです。
ここは相鉄線南万騎が原駅から歩いて10分くらいのところにある、「善部ゴルフ」。
こぢんまりして回りやすいショートホールや、打ちっぱなし、パター練習場等が揃っていてアクセスも良いので人気があるゴルフ練習場です。
その善部ゴルフ練習場の打ちっぱなしコースが・・・根元からポッキリ!!
大きくコース内に倒れこんでいるのがわかります。
公式サイトにも、2019年11月現在このように明記されています。
平素より善部ゴルフをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
台風19号により各地で被害が出ているとの報道を聞き、被災された方々の安心できる生活と一日も早い復興を願うばかりです。当練習場でも鉄柱の一部が倒壊したため、練習場は営業しておりません。
皆様に多大なるご心配・ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいませ。皆様から多くの励ましのお言葉をいただき、スタッフー同心よりお礼申し上げます。
(公式サイトより)
やはり、打ちっぱなし練習場の打席には誰もおらず・・・
休日などは多くのゴルファーで賑わっていたのですが、こうなってしまうと悲しいばかりです。
いろんな角度から撮影してみました。
近くには住宅地もあるので、たまたまそちらに倒れなかったのが不幸中の幸いです。
怪我人なども出ていなかったのはよかったです。
ぐるりと回って根元から見てみました。
根元からポッキリと抜けているのがわかります。
てっきり、こういう支柱っていうものは地中深くまで差し込んであるものかと思ってましたが、意外と浅いんですね。これは抜けるわ・・・と言うか、取れるわ。
駐車場エリアに立っていた支柱などは、地中に差し込むどころか、もはや地上に「置いていた」という表現が合うのかもしれません。
コンクリート製の土台を駐車場の地面に「置いていた」だけのようです。
これでは強風で倒れてしまうのも無理はありませんね。
たまたまというか、不幸中の幸いというか。
住宅に隣接している支柱は倒れませんでした。
大きくひしゃげてしまった鉄柱。
まるで、広島の原爆でフニャフニャになってしまった鉄骨を思い出しました。
改めて自然の力の偉大さを思い知ったような気がします。
地球の温暖化も進み、台風も威力を増してこれからますますこういう事故も増えてくるでしょう。
今回は周辺の人家に被害が及ばなかったのが不幸中の幸いですが、善部ゴルフさんにはこれにもめげずに、ぜひとも立派な支柱を立て直してまた元気に営業を再開していただきたいと思います。
横浜市民の憩いの場の一つであった、旭区の善部ゴルフ練習場。
その一日も早い復活を願ってやみません。