最近、長者町にできた中国本土でチェーン展開する中国スイーツのお店。
日本進出第一号店ですってよ奥さん!!
これは、わが愛読するグルメブログ「恰幅の良い彼」でたびたび紹介されて、ハゲシク気になっていたお店です。
でもね、お店のコンセプトがスイーツでしょ。
まさかオッサン一人で行くわけには行かないわけですよ。まして、一人でスイーツだなんてうちの細君が許してくれるワケがねぇ!!!
ってなわけで、長らく宿題になっていたお店ですが、このたびようやく訪問する事ができました。
お店の入り口には、これでもかと張られたスイーツの写真たち。
これで味よりもインスタ映えを重視するリィベン女子たちの心をガッツリとワシ掴みにしようという魂胆ですね。そう、ハマの風俗街でな!!
「恰幅の良い彼」もご自身のブログ内で書いていましたが、中国で400店を展開する巨大スイーツチェーンの、華々しい日本第一号店が長者町とは・・・むぅ。
店内は清潔に保たれています。
接客はキレイな姐が一人、奥に厨房担当の方が何人かいるようです。客層はみんな生粋の中国人。むしろ、日本人の我々が入ったことによって店に動揺が広がる、というね。
上の写真の右上、神仙炉で作られた巨大なスイーツを、60歳くらいのオジサン4人で囲んでいる姿は、ある一線を通り越してほほえましくもありますな。
まずは「小食系列」(軽食)から。
「鮑汁鳳爪」(鶏の足の香港式アワビソース煮込み・380円)です!! なんだ、この店に来てスイーツじゃないのかい!! というツッコミが聞こえてくるかもしれません。
しかし、まずは食事から。
着皿した瞬間に家族から悲鳴がとどろき、うちの子なんて「手だ! 手だ! 怖い!!」と半ベソかく始末。姐も苦笑いです。
でもね、俺ぁこれが好きなんでぇ!! 四の五の抜かすんじゃねぇ!! と一括です。
みうけんがボリボリ食べていたら、子供も気になったらしくて、味見させろとせがむのであげてみたら気に入ってしまう、という状況です。
食わず嫌いはいかんよ。
肝心のお味ですが、何といっても濃厚に煮込まれた旨味ですよね。
加熱した後に急冷させたのでしょう、肉がほぐれてプルプルです。おぉ、コラーゲンコラーゲン。これを食わずして美肌を追求することなかれ、って感じです。
濃厚な旨味、しかしてしょっぱすぎず、肉はコリプルポリモグです。これは感動的にうまいな!!
またもや「小食系列」(軽食)は、「炸牛奶」(揚げミルク羊羹・380円)です。
これは何というんですかね、薄いクレープのような皮でクリームをくるんで揚げてあります。このような柔らかいものを形よく包んで、崩さないように揚げる。
これがいかに難しい事かは料理を少しでもする方ならお分かりかと思います。
中にはぎっしりとクリームが。
これが甘くて、柔らかくて、香り高くて実においしいんですよ。これもぜひとも食べて頂きたい一品ですね!!
続いては「主食系列」へ移って、本格的に食事と行きましょう。
「牛腩搒面」(牛バラ煮込みあえ麺・580円)は「恰幅の良い彼」も絶賛していた一品。あえ麺といいますが、なるほどローメンですな。
確かに出来上がりはざっくりした盛り付けですが、この大らかさがいいのです。
牛肉がしっかり乗っていますが、これらはじっくり煮込まれていて食べ応えあるし、柔らかくて美味!!
添えられているのは大根で、これも煮汁がしっかり染み込んでホクホクですよ。
麺はシコシコと食べ応えある麺で、この独特な旨味たっぷりのタレによく絡んで良い感じです。
この麺は無料で大盛りにできるそうです。
おなじく「主食系列」から、「牛杂搒面」(牛モツあえ麺・580円)。これは角煮ではなく牛モツが煮込まれたものです。このモツのプルプル感がいいですよね。他は上記の牛腩搒面とさして変わりはないです。
こちらは「主食系列」の「牛腩河粉」(牛バラ煮込みライスヌードル・580円)。
牛腩搒面の麺がビーフンになったものです。こちらは中華麺とはまた違った独特の食感を楽しめるのが実に楽しい。中華麺とは違ったツルツルした感じが、また素晴らしくおいしいのです。
それにしても、牛バラがこんだけゴロゴロ入っていて580円。
正直に言います。儲け、出てますか? 日本は中国のようにコストが安くないんですから。無理な経営をして半年とかで撤退されたら本当に困るんですよ。ぜひとも、こういう店には末永く続けて頂きたいですね!!
そして、特にウマかったのが「主食系列」の「骨付き鶏肉飯」(680円)。
冷たい鶏肉には適度な塩気があって、トロリとしたネギソースが絶妙にあってます!!
そんなのが温かいご飯に乗っているから、ヒンヤリホカホカでなんとも楽しい瞬間が楽しめるわけですよ。
この鶏肉だって、しっかりと半羽ぶんくらいあります。
これだけの材料費と製作費をかけておいて、580円とは・・・本当に心配になってきます。
鶏肉の食感も柔らかくてきめ細かくて、本当においしいですよ!!
さて、ここからはデザートです。
デザートも系列に分かれていますが、まずは「糖水系列」(スイーツ中華風/香港風コンポート)から「楊枝甘露」(マンゴーの香港風デザート・350円)に行きましょう。
濃厚なマンゴーの味に、タピオカのつるつるした食感が合わさって、ひんやり冷たくて甘くて、これぞ中華的スイーツといった感じですね。
これは350円なら値打ちありますよ!! 新宿とかなら500円とか取るんじゃないかな。
「西米露系列」(プチタピオカココナッツミルク)からは、「紫薯椰汁西米露」(サツマイモ入りプチココナッツミルク・350円)の登場です。
これは見た目よりもどっしりしています。全体的にザラッとした食感は、これぞイモ!! って感じがしています。
このイモイモ感が重く感じるので、かなりお腹にたまる一品ともなっています。
「涼粉系列」(中華風ところてん・リャンフェン)からは「芒果椰汁西米露涼粉」(マンゴー入りプチタピオカココナッツミルク入りの中華風ところてん・350円)。
マンゴー、タピオカ、ココナッツ。こういった魅力的な単語を並べて、世の中の「すゐーつ女子」やら「いんすた女子」がネットに写真を上げていくわけですよ。
みうけんもこの写真を上げることによって、また1歩、艶やかな街YOKOHAMAの名を世界に知らしめたわけです。
これはココナツミルクに亀ゼリーと思われるゼリー、マンゴーが入って食べ応えがあります。
最後のスイーツ。
「糖水系列」(スイーツ中華風/香港風コンポート)からは「猪猪凍」(豚型ココナッツミルクゼリー・300円)です。こちらは形が気になったんですが、食べてみると普通にココナツミルクです。クラッシュしたココナツや、甘い蜜がついてきますので、それらでさらにココナツ感と甘みをUPさせて挑みましょう。
しかし、見た感じがかわいいですよね。
本場の中華料理ってのは、見た目なんてあまり気にせずに適当な盛り付けなイメージがありますが、必ずしもそうではないというのが証明されたかのようです。
これだけ食べて、お会計は5000円足らず。
本当に、こんな安くていいんでしょうか!?
この店は本当に素晴らしいですよね。
また機会があれば再訪したいと思います。
備忘録としてメニュー写真を上げておきます。
「牛腩河粉」(牛バラ煮込みライスヌードル・580円)
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