寒い冬に嬉しい、温かいラーメン。
ラーメンのスープは鶏ガラや豚ガラ、牛骨などで出汁を取る場合が多いですが、時折見かけるのが貝の出汁や魚介系の出汁。
もともと和食では多く使われてきた「海産物の出汁」のラーメンは、日本人の味覚によく合う事もあり、その人気度合いをジワジワと上昇させていますよね。
今回紹介するのは、貝の出汁をふんだんに効かせたラーメンがいただけるお店。
相鉄線上星川駅前にある「中華そば 雅」さんです。
さっそく店内に入ると、カウンター席がズラリ。
温もりのある木の板のカウンターは、触れているだけで癒されていくような感じがします。
卓上にはメニューがあり、口頭で注文し、退店時に現金でお支払いするスタイル。
ラーメンは主に塩しじみ・醤油があり、そのほかには昆布水つけ麺というものもあります。
ガッツリ・こってりが好きな方には、辛ニラらぁ〜麺や背油らぁ〜麺というものも。
メニューの裏面にはご飯類・ミニご飯、餃子やドリンクなども。
ラーメン屋さんの中では比較的アルコール類が充実しているなぁ、という印象です。
◆塩しじみらぁ〜麺(850円)
口頭で注文すると、元気あふれる快活なお返事とともに、チャッチャッと手際よく作っていただきました。
細麺なので茹で時間も短く、ササッと着丼です。
見るからにクリアな、ザ・塩ラーメンといったスタイルに感激です。
麺がなければ、丼の底まで見えてしまうかも知れないなぁ、と思うほど澄み渡っています。
さっそく、塩しじみの美味しさを堪能すべくスープを一口。
うーーーーーーーむ、これは!! なんと濃ゆいしじみの出汁。
お寿司やさんで前菜としてしじみの一番出汁が出てくる事がありますが、その一番出汁に引けを取らない濃厚さ。
お口に含むたびに舌に響いてくるコクと甘みと香りの重なり合う深き味わいを、適度な塩気がよく引き締めてくれています。
麺は細麺ストレートで、茹で時間も厳格に管理されているのでしょう。
シコシコなコシがしっかりと主張した、噛みごたえが素晴らしい麺です。
このお店は麺以外は手作りというこだわりようですが、麺だってこだわっているのでしょう。
この細さ、茹で加減、量、そしてスープとの絡み、すべてにおいて正にパーフェクトな麺です。
ぜひ、皆様に味わっていただきたいのがチャーシューです。
チャーシューはロース肉ですが、赤身主体のしっかりとした食感の中から溢れる旨味が実に特徴的です。
箸で持ち上げるとホロホロと崩れるような軟らかいチャーシューも美味しいですが、お肉好きにとってお肉の食感をミッシリと味わう瞬間はシアワセそのもの。
ギュムッと噛むとジュワッとあふれる肉汁は、他の何者にも代え難い尊さです。
このスープ、麺、チャーシューをキリッと引き締めるのが、薬味として入った赤タマネギとカイワレ。
そして、甘めに仕立てられたシナチクで、まさに名脇役です。
◆卵黄醤油漬けご飯(150円)
ふだんはカロリーと糖質を気にしてライスは頼まない四十路の後半。
しかし、これは何としても食べたかったので注文です。
ふっくらツヤツヤのご飯も美味しいですが、その上に乗っているのは卵黄の醤油漬け。
美しく輝く茜色で、お酒のツマミに最高な、アレです。
箸で割ってみるとねっちりとした感触。味付けはしっかりと醤油が染み込んでいます。
ふっくらと甘い白ごはんに、ねっちりとした食感とキリッと醤油が染み込んだ卵黄。
そこに、シャキシャキのネギが加わってサッパリとさせてくれます。
これは、ラーメンのお供にも、単体の食事としても最高なごちそうです。
◆◇◆後記◆◇◆
みうけんは高血圧なので、普段は麺類の汁は残すようにしています。
しかし、この旨味たっぷりのスープはどうしても残すわけにはいきませんでした。
実際は、塩ラーメンなので塩も入っているはず。
しかし、味付けの主体がしじみの出汁なので罪悪感が少ない、と思わせてくれるほどに美味しいスープでした。
この「支那そば屋 雅」さんは上星川駅からも近く、営業時間も毎日24時30分までというのが心強いですよね。
お昼ご飯や夕飯としてももちろん、飲んだ後の〆としてもふさわしい一杯。
それが、「支那そば屋 雅」さんのラーメンです。
今回は塩を紹介させていただきましたが、ほかにも醤油やつけ麺などがあり、それぞれこだわりを感じる逸品揃いです。
貝の出汁をふんだんに活かした美味しいラーメンといったら、やはり上星川駅前の「支那そば屋 雅」さん。
オススメのお店です。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
支那そば屋 雅 (ラーメン / 上星川駅、和田町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5