我が家の庭には、大きなツボがいくつか置かれています。
そのうちひとつは、100年ほど昔のもの。
いや、もっと昔か。
全体の3分の2ほど地面に埋まっています。
もともとは色んな物を貯蔵するカメなんですが、戦時中に空襲にそなえ、防火用水としてここに埋め込まれたものだそうで、そんな昔から我が家をずっと見守ってくれていた大切なカメです。
うちの父母よか年上ですからねw!!
玄関周りをリフォームするときに一度掘り出しましたが、プロの職人さんが3人がかりで持ち上げるほどの、かなり大きな物で大人がすっぽり入る大きさでした。
現在、またもとのところに埋め直して水をたたえ、金魚やメダカのおうちとなっています。
また、玄関わきのカメははインターネットで買ったものです。
側面に竜が描かれためでたいもので、現在はハスが植えてあります。
大きくて特徴的なハスの葉。
ひとたび雨が降れば、ころころと水をはじいて見ていて楽しいものです。
このカメにはミニ睡蓮が植えてありましたが、増えすぎてどうしようもないのでハスに変えました。
みうけんは神仏を深く信仰しているので、どうせ仏教にゆかりの深いハスを植えるならお寺で良く見かけるハスを分けていただこうと、奈良県で「蓮寺」として有名な生蓮寺にお願いして種を分けていただいたものです。
植えてから最初の3年、特に変わった事はしていないし手入れもしていませんでしたが、種を実生から育てて3年目にしてやっと可愛いツボミがつきました。
いつ咲くのかな、とワクワクしていましたが、2〜3日は開いたり閉じたりを繰り返し・・・
本日(2021年8月5日)、ようやく可憐な花を咲かせてくれました!!
鮮やかなピンク色で、大きさは小さめだけれど、とっても綺麗なハスの花です。
この光景を我が家の庭で見るまでに、ずいぶんと長い間待った甲斐があるというものでした。
仏教の世界において、ハスというものは泥水の中から生まれ出て、とても綺麗な花を咲かせるという事が仏の智慧や慈悲の象徴であるとされ、古くから神聖視されてきました。
また、同じような考えからヒンドゥー教でも重要な意味を持ち、中国やインド、日本や東南アジアなどにおいて特別な意味を持っています。
阿弥陀如来さまや薬師如来さまなど、「如来」と呼ばれる仏像はハスの花の上にお座りになり、聖観音菩薩さまなどもハスの花やツボミをお持ちになっています。
そのため、多くのお寺ではハスを植えている光景を目にすることができます。
また、運命を共にするもの同士は、死んだ後に極楽浄土に生まれ変わるとき、同じハスの花の上に一緒に生まれ変わるという信仰から「一蓮托生」という言葉ができたりするほど人々の生活と幸福感に深く関わってきたお花でもあるのです。
お花というのは、見ていて実に心癒されるものです。
これからも、幸せに暮らせますように。
そして、大好きな奥さんと「一蓮托生」でいられますように。
徐々にハスの根が太り、これからも末長くみうけん家で美しい花を咲かせてくれることに、感謝と希望を見出す今日この頃です。
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