みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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横浜市南部の住宅街に突如あらわれる 韓国様式の鐘楼(横浜市港南区)

横浜市南部に位置する港南区は、古くから開かれた一面の住宅地と、その住宅地を抱えるような円海山の山塊が特徴的な横浜市のベッドタウンです。

 

その住宅街の中で原付を走らせていたところ、何やら導かれるようにして坂を上り、行き止まりの先にお寺があるのを見つけました。

港南区野庭町の「安国寺」です。

 
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このお寺は一見すると普通の住宅のようですが、確かに門には「安国寺」と記載されており、1階部分は休憩所となっていて誰でも休憩ができるようになっています。

また、境内には1体だけ雰囲気の異なる、合計6体のお地蔵さまが立っておられます。

これはお寺や路傍でよく見かける6地蔵にも見えますが、そのうち3体は子供を抱きかかえています。


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さて、今回は特にアポもなく訪問したこともあり、詳しいお話を聞こうと思いましたが残念ながらお寺はお留守でした。

しかし、住宅様式の本堂よりも目を引いたのは、敷地内にある立派な鐘楼でした。

 
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この鐘楼だけを見れば、中国のものとも台湾のものとも違います。

この様式は、韓国のお寺によくみられる彩色で、完全に韓国様式の鐘楼であることが分かります。

 
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天井の色彩も完全に韓国のものと同じです。

みうけんは過去に54回ほど韓国にいき、いろんなお寺を見てきましたが、そのどれもがこのような色彩で彩られたお寺でした。

 
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建物の名前は「梵鐘閣」といいます。

どこから見ても立派な色彩で、このような独特な彩色はおよそ日本の職人には難しいのではないでしょうか。

もしかすると、職人さんを韓国から呼び寄せたのかもしれません。

 
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大きな梵鐘の表面には、寄進者のお名前がずらりと陽刻されています。

日本では陰刻を主に使いますが、このような陽刻は特徴的だと思います。

  

やはり、お名前は在日の方か、それとも半島に住まれている方の名前が多いように思いますが、よく見てみれば一定数で日本人と思われるお名前の方も含まれていることがわかります。

やはり、このお寺は韓民族、朝鮮民族の方々の心の拠り所として、またそれを身近にする日本人の中で生き続けているのでしょう。

  

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このお寺は、この時は人気(ひとけ)はありませんでしたが、韓国では旧暦の4月8日は「お釈迦様の誕生日」として、全国の寺院で盛大にお祭りがあります。

もしかすると、このお寺もそのような行事をされるのかも知れません。

 

このお寺の御本尊さまや内部がどのようになっているか気になりますし、韓国と仏教を身近に感じているみうけんにとっては、一度はご挨拶しておきたいお寺だな、と思いました。

また機会があれば再訪して、いろいろとお話を聞いてみたいと思いつつ、深く一礼して後にしたのでした。

 

 

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