ふだん何気なく食べている、「たまご」。
安くて栄養も豊富、どこでも手に入って料理のバリエーションも豊富と、実に使い勝手が良い食べ物ですよね。
でも、そんな「たまご」がどのようにして作られているか。
みなさんは考えた事がありますか??
日本だけで、たとえば令和2年の鶏卵生産量は263万2882tにものぼるそうです( 令和2年鶏卵流通統計調査結果 - 農林水産省による)。
263万トン・・・ ちょっと想像できない数字ですよね。
問題なのは、多くのニワトリさんたちがあまりにも劣悪な環境のもと、たまごを産む道具として、肉となる材料として生かされているということ。
特に、たまごを産むことができないオスのニワトリさんは、すぐに肉とされてしまう悲惨な運命をたどります。
たまごを産むことで生き永らえたメスのニワトリさんたちも、その多くは、歩き回ることもできない、日の光も浴びることができない、もちろん砂浴びも交尾も出来ないような狭苦しいケージの中に詰め込まれ、餌を食べてただひたすらたまごを産むだけの一生を終えているのです。
その中でも、年を取ってたまごを産むスピードが落ちた鶏たちは「廃鶏」と呼ばれて鶏肉になっていきます。
廃鶏(はいけい)とは、漢字変換できちんと出てくるほど浸透した言葉になっているほどです。
しかし、日本海に浮かぶのどかで小さな離島、隠岐の島というところで、廃鶏たちを1羽でも多く引き取り、鶏本来の生活に戻そうとしている人たちがいます。
本来、鶏は地面を歩くもの。
日光を浴び、地面の草や虫を食べ、砂浴びをして体の汚れを落とし、たまごを産み、あたため、ヒナを育てて新しい世代へとつないでいく───。
そんな地道な取り組みを、クラウドファンディングで餌代や小屋の材料費を集めながら、手作りで行っている、それがにわとりいちろうさんです。
みうけんは、このにわとりいちろうさんと縁あって知り合うことができました。
みうけんのトリさん好きは、幼少のころにウズラやチャボ、ニワトリを実家で買っていたころからの筋金入りですから、大いに話も合うし、にわとりいちろうさんの目指すところに大きく共感させられたのは言うまでもありません。
なので、さっそくこのブログの広告収入の一部を、にわとりいちろうさんの活動に寄付させていただきました。
現代の大量生産の養鶏は、国民の生活を支えている事は否めません。
これにより、安価な鶏肉と鶏卵が国民の食卓にならんでいるのは事実。
地球の反対側ブラジルからも、はるばると冷凍のニワトリさんがやってきて外食産業を支えています。
しかし、ニワトリさんには、やはり本来の姿で生きてほしい。
羽毛は抜け落ち、人を信じることもできず、生まれてこのかた砂浴びすらさせてもらったことがないニワトリさんたち。
そんな、文字通り「裸一貫」で生きてきた子たちが、いま隠岐の島の大地で嬉しそうに走り回り、日光をたくさん浴びて、砂浴びもたくさんして、たまに産んでくれるたまご、それがこの「隠岐島のたまご」なのです。
早速食べてみました。
おいしいたまごは、やはりTKG。
たまごかけごはんでしょう。
見てください、このこんもりと盛り上がった黄身。
指でつまんだら割れずに持ち上がりそうです。(やってみればよかった)
白いアッツアツごはんに「隠岐島のたまご」を割り、「横浜醤油」の「はまこっこ専用醤油」を回しかける。
やっとニワトリさんらしさを取り戻した子たちが産んだたまごは、味わいもしっかりと濃ゆいです。
うん、まさに。
大地の味がします。
もちろん、目玉焼きでもおいしいですよ!!
目玉焼きは、白身の盛り上がりがはっきりしています。
そういえば、むかし実家で飼っていたニワトリさんが産んでくれたたまごも、こんな味がしたなぁ。
本当はこれが当たり前の味。
読者の皆様も、ぜひ食べてみてください。
支援してあげてください。
たくさん走り回って、喜びの中で産まれてきた祝福の味がする卵です。
ニワトリさんというのは、飼ってみると実に表情が豊か。
人間を前にしても、相手を見て甘えたり、大きな態度をしてみたり。
そんな本来の姿を知っているからこそ、この「隠岐島のたまご」は自信をもっておススメできるたまごです。
このほかに、にわとりいちろうさんは隠岐の島の漁業権も取得。
めかぶや魚などを素潜りで取ったりして、隠岐の島の魅力を販売されていたりもします。
一羽一羽の、しあわせのために。
愛する家族に、祝福されたたまごを届けるために。
みなさんも、ぜひともご支援をお願いいたします!!
※一部の画像はにわとりいちろうさんご本人の許可をいただいて使用しています。