みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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数え切れぬ願いを込めた 路傍の石仏塔群(寒川町)

JR相模線の宮山駅前の通りは交通量も多い道ですが、ずっと南下していくと、やがて目久尻川にかかる橋を渡ることとなります。

 

この橋は寒川大橋といって、電車で寒川神社にお参りする方は大体の方がこの橋を通るので、この橋に覚えのある方もいらっしゃるでしょう。

この寒川大橋の脇には旧道が残り、宮山橋がかかっています。

 

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この宮山橋は、現在は風雅な欄干が掛かり、いかにも一ノ宮の門前といった佇まいを見せています。

しかし、その脇にかかる寒川大橋を猛スピードで駆け抜けていく自動車たちの騒音と砂ぼこりは如何ともし難く、目久尻川の静寂は破られてしまい、ここにも時の流れの波と無情をひしひしと感じます。

 

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その宮山橋のたもと、橋の南側に道祖神地蔵菩薩がお祀りされているのを見つけました。

 

ここに目久尻川が流れているのは先に述べましたが、ここは川に沿って村の境であったところでしょう。

隣の村から疫病や飢饉、疫病神などが入ってこないように、と願いを込めて設けられたものではないかと思います。


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お地蔵さまには様々なご利益があり、六道(天道、人間道、修羅道畜生道、餓鬼道、地獄道)にて迷える亡者の手を引いて極楽浄土へ案内する慈悲の菩薩ですが、民間信仰においては安産と育児にも霊験あらたかであると信じられてきました。

 

ここにあるお地蔵さまも、その例に漏れず「子育て地蔵」として今もなお広く崇敬されており、年2回開かれる地蔵講には講中が集まって、町内の子供たちも お詣りをするそうです。

 

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また、本来は村と村の境に安置され、自分たらちの村に疫病などの災いが入らないように、と祀られた道祖神は、交通の安全と夫婦和合の象徴としても崇められてきました。

 

こちらにある道祖神は江戸時代末期の文政11年(1829年)の建立で、現在も1月14日には団子焼きを行う風習が残されているそうです。

 

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また、こちらにある庚申塔には「右なんご 左あつ木 八王子」との陰刻がされ、古くには道標としての役割も持っていた事がうかがえ、また当時からこのあたりは街道を結ぶ「辻」として機能していたのでしょう。

 

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このような、一見してどこにでもあるような石仏、石塔にも数えきれないほどの人たちの、数えきれないほどの願いと祈りが込められています。

 

古いものには歴史があります。歴史の数だけ、人々の想いが込められています。

いつかは砕けて土くれと還っていくものであるにしても、そこに込められた人々の願いは決して廃れることはないのでしょう。

そのような事をかんがえていると、このような名もなき史跡めぐりというものも実に面白く、興味深いものなのです。

 

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