横浜橋商店街の裏手に出来た台湾家庭料理を冠するお店。
最初は「魯肉飯」の幟が立っていたのでちょっと気になっていましたが、よくよく見ると2階の窓にはお坊さんの写真が飾られ、「素食」といく看板が出ていました。
素食ですか、なるほど。
つまり肉を使わない仏教徒むけの精進料理という事、かつ家庭料理というのがどうにも気になるので早速訪問してみました。
店内は手前にカウンター、奥にテーブルと言う体裁です。
昔は居酒屋かなんかがあったところです。
店内にも外にもこれといったメニュー表はなく、色々と乱雑に置かれているあたりがまだ初々しいね。
人の良さそうなおばちゃんが一人で切り盛りしていますが、この日はウーロン茶をサービスで頂きました!! 多謝!!
今アルノハ、焼キソバカ炒飯!!!
と言われたので「炒飯」(800円)にしました。
かくして5分くらいで登場。
どこにでもある家庭用のテフロンフライパンで炒めた炒飯です。
具材はにんじん、エリンギ、しょうがを細かく刻んだもの。
上には豆苗が添えられています。
卵も入っていますが、卵は素食的には良いらしい。
な〜んとも素朴な味付けで、ふっつーに奥さんが家で作ったような、しっとりした炒飯です。
なるほど、これぞ家庭料理 笑
しかし、野菜のダシがしっかり効いてどこかしら優しげな美味しさがあります。
脇に、さつま揚げのようなものが添えられていました。
「大豆で作った台湾の春巻き」と言うことでしたが、我々の知る春巻とはかなり異なるもので、どちらかというと具入りのさつま揚げです。
これはこれでうまいんだけどな!!
煮物を頂きました。
「台湾の煮物!!」と言うことでしたが、味付けも見た目も日本の煮〆と大して変わらないもの。
これも一切、肉を使っていないようです。
内容はレンコン、じゃがいも、ニンジン、椎茸。
これはこってりした味付けです。
スープをいただきました。
味付けを聞いたら昆布のだし、しょうが、台湾の味の素、ごま油だそうです。
具材はもやし、あぶらあげ。
寒い日にはホッコリするアツアツのスープ!! これはしみじみうまいなぁ!!
終始おばちゃんはニコヤカで、人の良さが滲み出ています。
しかし、横浜橋という街で一切肉を使わない料理というのがどれだけ支持を得るかと言うのが実に難しいですね。
ガッツリしたものが持てはやされる肉体労働者の町ではありますが、高齢化も進んでいるので意外とこういう需要もあるのかもしれません。
なんにしても、こういう店は応援したくなるものです。
次回は「肉を一切使わないルーローハン」なるものを試してみたいと思います。
再訪希望値:★★☆ 機会があれば
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