みうけんはいつだって食欲全開ですが、暑さもだいぶ落ち着いてきて、読者の皆さまの食欲も戻りつつあろう今日この頃。
この日やって来たのは、東急東横線の白楽駅前に伸びていく六角橋商店街。
その六角橋商店街から一歩入ったところにある、「ビストロ マンサラ」さんというスリランカ料理のお店です。

スリランカはインドの南東にある、離れ小島の島国。
インドに近い文化圏ですが、ヒンドゥー教が多勢を占めるインドに比べて仏教徒の割合が多く、そのため他の宗教ではタブーとされがちな豚や牛もよく食べられています。
さて、今回は開店と同時に訪問しましたが、店内にはテーブルがたくさん並び、静かなスリランカンポップスがBGMとなった落ち着いた雰囲気なのが良いですねぇ。

◆ランプライス(1700円→1500円)
カレーや逸品料理など数々ある中で、今回のお目当ては「ランプライス」(Lamprais)です。
「ランプライス」はスリランカで伝統的なごちそうのお料理で、ご飯と具材をバナナの葉で包んで蒸し焼きにしたもの。
この日は特別価格で1500円で頂けました!

もともとオランダの植民地だったスリランカ。
オランダ語で「カタマリのご飯」を指す「lomprijst」(ロムプライスト)が語源だそうです。
ワクワクしながらバナナの葉を開くと、フワッと香るバナナの葉の良い香り。
その中から現れたのは、真ん中にはターメリックライスがドドンと乗って、周囲にいろいろなオカズを配した見事なワンプレート!

まずは左半分から食べてみましょう!
本来、スリランカでは「サンバライス」と呼ばれる細長いお米をよく使います。

まず最初に食べたのは、ランプライスの具材の定番・ワンバトゥモージュと呼ばれる甘くてトロける茄子炒め。
ナスを素揚げしてから、タマネギやマスタード、ビネガーや砂糖などで炒め煮することで、酸味と甘味がバランスよく仕上がります。

次に、カリッと食感の良いエビとココナッツを炒め合わせたもの。
エビのサクサクな食感とココナッツの香り高い甘さがクセになる逸品。

続いて、真丸に仕上げられたフリカデリというオランダ風ミートボール。
表面はカリッと・中側はむっちりとしており、なかなかボリューミー。

次に右半分で、こちらはお肉などの動物性のものがしっかり入っています。
野菜だけでは物足りない、という御仁もこれなら安心。

豆やカシューナッツ、グリンピースがたっぷりと入った具材。
豆のホクホクとした食感と、カシューナッツのカリカリ感が良いアクセント。

骨付きのチキンは、むっちりとした食感が嬉しいですねぇ。
お肉の食感をしっかりと残したタイプで、食べ応えもバッチリ。

他にフライドエッグも入っており、しっかりと味付けされたご飯によく合います。
ご飯の量はしっかりあって食感もよく、スパイスの香りとバナナの葉の香りをしっかりと吸い込んで実に味わい深い逸品でした。

脇に添えられて来たのはパパダン。インドではパパドといいますね。
緑豆などの豆の粉を水に溶いて薄く焼き上げた、インド圏で定番のおつまみ。

サクサクとした食感の中に、ほのかな塩気が効いています。
これはビールが欲しくなる味わいで、インド料理店でビールを注文するとおつまみに出てくる事が多いのも分かる気がします。

◆◇◆後記◆◇◆
ごはんたっぷり、具材たっぷり、スパイスたっぷりのスリランカのごちそう。
それが、今回頂いた「ランプライス」です。
ワクワクしながら葉を広げ、中のご飯とおかずを少しずつ、少しずつ混ぜ合わせながら食べていくヨロコビ。
その具材によって、甘味や辛味や酸味の違いや食感の違いが楽しめるので、このワンプレートでいかようにも楽しめてしまいます。
白楽のような学生街でスリランカ料理が頂けるとは、実にレア。
この一皿で、ご飯・カレー・副菜・揚げ物が一挙に楽しめてしまう、まさに「スリランカの食卓旅行」です。
この他にもいろいろなスリランカ料理が揃っている「ビストロ マンサラ」さんで、お手軽な日帰りスリランカ旅行を、ぜひどうぞ!
備忘録としてメニュー写真を載せておきます。












★☆食べログもごひいきに願います☆★
ビストロマンサラ (スリランカ料理 / 白楽駅、東白楽駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.8