夜にすれ違うのといえば、ポン引きか外国人か酔っ払いしかいないようなステキ感満載の街ですが、そんな福富町で本場感満載の中華を頂ける隠れた名店がこちら「青香延」です。
今日も店内は中国人グループが賑やかに宴会をしているな。
入るや否や、アッラー、オヒッサシブリ!!っといつもの姐が笑顔でお迎えです。
まずはお決まりのつきだし3品。
この塩ピーナッツは子供のお気に入り、ザーサイとキムチがこれまたうまくて思わずお代わりしちゃったわ!!
突き出しにキムチを出してくるところが、このお店が出来た10年以上前に、もともと延辺朝鮮族の料理を出す店だった名残なのかもしれません。
さてドリンクもオーダーと行きますか。
「えっとね、お酒は・・・」
「チャミスルデショ!!!」
「はいw」という流れで注文です。しかし出てくるのはいつもチョウムチョロム。
微妙に違うのよね。
とりあえずの「羊肉串」(羊肉の串焼き:1本130円)です。
2本は塩味、もう2本は延辺風味ということで。延辺風味はフェンネルやら唐辛子やらのスパイスが効いていますが、どちらも羊の旨みがしっかりしていてなかなか美味あるよ!!
続けて 「麻辣大肠串」(マーラー大腸串:1本260円)は、焼くのにちょっと時間かかりますがホルモンの串焼きです。
油を落として外はカリカリに焼き上げ、しかして中はトロリとしたホルモンの旨味と食感を楽しめます。これは麻辣味なので、お酒が恐ろしいほど進んでしまう逸品に仕上がっていますね。
前回は出てきませんでしたが、今回はいつものスパイスも別添えで出てきました。
こちらフェンネル、唐辛子、ごまです。本当は羊肉串用のスパイスなんだけどさ、これを餃子につけて食べるもいとをかし、ですよ。
みうけん家大好き、 「夫妻肺片」(牛肉豚タンハチノスの和え:880円)です。
この名前でビビる人がいますが、いろんなモツを甘辛すっぱいタレで和えたもの。
夫妻というのは「違う種類のものを合わせた表現」、肺辺というのは肺を使っているわけではなく、もともと捨てるようなホルモン(廃片)を使って作った料理だったが字がよろしくないので肺の字を当てた、という事らしいです。
今までいろんなお店で夫妻肺辺を食べてきましたが、このお店の夫妻肺辺が一番美味しい。
他の店のものに比べて、ナッツなどを中心とした具材がたくさんかかり、またたっぷりのスープに漬かってやってきます。
このスープだけでも白いご飯がいけちゃいますわね。
焼き物として「猪肉芹菜煎饺」(豚肉セロリ焼き餃子:8個650円)も捨てがたい。
肉汁たっぷりの餃子であり、それだけでも美味しいのですが、中に練り込まれたセロリが実に良い香りを出しておりあっさりといただけます。
皮も手作りで、外はカリッと食感はモッチモチに仕上がった技術を感じる餃子ですね。
入り口近くの冷凍庫に大量に作り置きしたものが冷凍されているから、今度持って帰れないか聞いてみようかな。
揚げ物は「炸小馒头」(揚げ小饅頭:480円)です。
饅頭といっても具が入ってない花巻のようなものを揚げてコンデンスミルクをつけて食べるもの。甘いもの好き、パン好き、揚げ物好きというメタボリックの三大原則を固辞する我が子らから絶大な指示を得るメニューです。
最後の〆に、「牛腩汤面」(牛サーロイン湯麺:1000円)。
いつもは牛テール湯麺をオーダーしていますが、たまには違うものをと頼んでみました。
こってりとした牛ダシと中国醤油がきいた甘めのスープに、柔らかな牛肉がたくさんはいっていて食べ応えは抜群です。
これで麺が普通の日本の麺ではなくて、乾麺でもいいから中国の蛋面だったり刀削麺だったりすれば、より美味しくなるんじゃないかな。
こんどパックの刀削麺を持ち込んで、これで作って!!って言ってみようかな。
今回はこんなオーダーでしたが、やはりこの青香延さんはいつ、どのメニューを食べても非の打ち所がないお店です。
顔馴染みとなってしまったからか姐も優しいし、なんだかホッコリする温かいお店です。
たいして宣伝もしてないのに、こうして中国人がたくさん訪れて賑わっているのが実力の証だと思いますよね。
こういうお店はコロナ禍のなかにあっても根強く支持されて生き残ると思います。
みうけん家も、これからも末永く利用させていただきたいと思います!!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
↓↓↓食べログもごひいきに願います↓↓↓