横浜市の西の辺境、境川を渡れば藤沢市というところにあるいちょう団地。
この団地はかねてから在日外国人が多く住む街として有名なところですが、それに従うように外国人による外国人のための食堂や食材店なども多く集まっているところです。
もちろん、その外見も料理の味も日本人なんてまるで眼中にないようなお店が多く、その中でも代表的なお店がベトナム料理と食材を扱う、ここ「タンハー」なのです。
この、おっっっっっっっっっっっそろしいくらいに入りづらいドアをガラララと開けて入れば、 店内は壁一面に陳列されたベトナム食材。
圧倒されるが早いか、名物のダミ声のおばちゃんオーナーが「ア゛ラ゛ー、ヒザシ゛ブリ゛ネ゛ー」とダミ声と笑顔でお出迎えです。
店内をよく見ると、棚には食材だけではないんですね。
ベトナムは敬虔な仏教徒が多いというお国柄なのか、お線香や仏像も売ったりしています。
ベトナムは社会主義国家ですが、やはり人々の信仰心というものは簡単には拭いきれないようですね。
店内には青いバナナなんかも売っています。
以前、知人であるベトナム人夫婦のおうちにおじゃました時に青バナナを煮込んだメニューをご馳走してもらいましたが、なるほど青バナナを煮込むというのはベトナムでは珍しい事ではないそうです。
青バナナまた食べたいな!!
まずは1品目。
「はまぐりのフォー」(750円)です。
しっかりと貝のダシが効いたスープにシコシコなフォーがしっかり入り、アサリもたくさん入っています!!
ここで、メニュー名には「はまぐりのフォー」となっていますが、実際に入っているのは大粒のアサリであるのもご愛嬌。
でもダシがよく出てて美味しいし、身も噛み切りやすいので子らにも好評です。
フォーには野菜がたくさん添えられてくるので、この野菜を乗せて頂きますがコクはしっかり、食味はアッサリでスルスルといけちゃいます!!
野菜もたくさん取れて体に優しいなぁ!!
続いては「ボーサオ」(800円)です。
牛肉と野菜の炒め物なんですが、しっかりと仕込まれたニンニクと爽やかな香りのセロリが主張していますよね。
でも味付けはこってりで、どこか中華料理の影響も受けているようです。
こってりと甘い醤油味なので、注文時に「ごはん」(100円)は必須です!
なお、ご飯を注文したせいかスープもついてきました。
このスープもあっさりしていて体に優しそうな味わい!!
具材も牛肉、たまねぎ、パプリカ、ニンジンとなかなかの具沢山。
醤油がベース味なので日本人にも食べやすく仕上がっています。
炒め加減も野菜がシャキシャキしていていいねぇ。
「コムチャイモゥハン」(700円)は、ネギ油で揚げたオコゲにベトナムのハム、ソーセージ、豚肉のでんぶを乗せたおつまみ。
素材の味をそのまま感じるもので、これ単品では食べ応えに乏しいけどお酒のツマミには確かに良いかも!
「チャージョー」(8本600円)。
ベトナムの揚げ春巻で、以前はメッシュ状の皮に包まれたサクサクなものでしたが、今回は普通の皮になっていて少し残念。
でも、これはこれで充分美味しいんだけどね。
サックサクの皮の中には、ホクホクな具材。
中に入っているのはなんだろう?
芋系のような、百合根のような、サクサクホックリな物が入ってまして優しい味わいでうまいね。
「バインミーテイットボー」(800円)も注文しました。
牛の挽肉とサクサクな芋が乗ったパン。
野菜を添えてタレにつけていただきます。
薄切りのフランスパンに、旨味しっかりの挽肉とナッツ、芋らしいのが乗っていて、これだけでも立派な一品料理です。
野菜を添えて、とありますが豪快に野菜で巻いて頂きました。
まるで韓国の焼き肉のようです!
タレもあっさりしていて体に良さそうなメニューですし、いくら食べてももたれないのが良い!!
デザートにお持ち帰りしたのが、両方とも300円のパック。
名前は分かりません。
緑のモチ米にサンドされた豚肉は塩気と旨味がある味で、おやつというより主食だね。
バラの花のようなお餅はココナッツ風味でデザートらしい逸品です。
うーん、やはりタンハーはうまい。
ベトナム料理は野菜をたくさん使う爽やかな料理ので体にも良さそうなのが素晴らしいですね。
みうけん家からはちょっと離れていますが、また機会があれば利用したいと思います。
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
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