上大岡駅の南側、かつてのイトーヨーカドーが改築されて中途半端なスーパーとマンションになったところ。
その近くの、細い路地に面したスペイン料理です。
このお店も上大岡ではなかなかに知られたお店で、時折有閑マダムたちがキャイキャイしながらランチをしているのを見かけるな。
以前はコロナ禍を乗り切るべくランチのテイクアウトなんかもされていて便利だったのですが、その必要もなくなったのか廃止されてしまってしばらく足が遠のいていました。
しかし、ここに来て細君の「アツい」リクエストを受けて、家族で訪問してみた次第です。 店内はオシャレで落ち着いた雰囲気。
このお店は女性ウケしそうだわ。実際、この日のお客さんもうちら以外は女性ばかりでした。
このお店はスペイン料理にはもちろん、スペインワインにも気合が入っているそうですが、悲しきかな運転手の宿命で「辛口ジンジャーエール」(350円)をチョイス。
辛口とうたうだけあって、なるほど辛っれぇな!!!
飲めば飲むほどに口もココロもスッキリしていく、これぞモノホンのジンジャーエールですよ。
「しっとり生ハムとチーズのグリーンサラダ」(880円)は、やわらか〜いホエー豚の生ハムをのせたサラダ!!
ホエー豚ってなんじゃらホイ? と思う方もいるでしょう。
みうけんは農業系の学校を出ましたからね、講義で習いましたよ!!
ホエーって、ヨーグルトの上にたまってる水みたいなやつね。乳清(ホエー)っていう栄養満点な水というか汁なんですが、そのホエーを飲ませたからホエー豚。
ホエーを飲んで育った豚は脂肪に甘みが出て柔らかく仕上がるのが特徴です。
さて、こちらはどうか?というと。
確かに柔らかくて肉質が良くて、美味しい生ハムでした!!
当店一番人気!! と自信満々な商品が「レバーパテ」(600円)です。
パンの枚数を聞かれますが、このパンの枚数によって価格が上下するのかどうかはわかりませんでした。会計の詳しい内訳見てなくてw
こってりと濃厚なレバーパテは、実にしっとりしていてパンに合いますなぁ。
これは普段はなかなか食べられない、贅沢な味です。
「ポテトフライのゼッポリーナ」(500円)はスペイン定番だそうです。
ピザ生地に海藻を練りこんで揚げたもので、イタリアの料理ではありますがこのお店でもいただけるのですね。
サクサクの記事の中には、ホクホクのジャガイモが入っているし、量もしっかりあっておつまみにちょうど良いですね!
「アボカドとタコのアイオリマヨネーズ」(650円)。
アイオリとはガーリックマヨネーズの和え物。これはスペインカタルーニャ地方の名物料理で、どんな食材にも合わせられます。
優しい味のアボカドとプリコリなタコさん!! これにガーリックマヨなんて、美味しくないわけがないじゃないの!!
これには子らも箸が進む様子でした。
「たっぷり海鮮のアヒージョ」(950円)は、みうけんが大好きな逸品。
海鮮のオリーブオイルとガーリック煮込みですよね。
これも美味しくない要素がみじんも感じられない、素材と油とニンニクという、シンプルながらも完璧な完成された組み合わせです。
このアヒージョにはパンを合わせると最高!!
グツグツ煮えたぎるオリーブオイルで煮込まれたアツアツのエビやタコを頂いた後は、残った油にパンをつけて食べるのです。
単なる油とあなどるなかれ、ニンニクの香味と海鮮のダシが効いていて奥深い旨みですよ。
〆にごはんが食べたいですよね。
「イカ墨のパエージャ」(2人前:2600円)です。
まぁ、真っ黒・・・・ここまで真っ黒だと壮観でもあるな。
イカ墨の旨味と海鮮の旨味がしっかりと組み合わさって、これもまた深い味です。
イカとムール貝がふんだんに乗り、ご飯は芯を残したアルデンテな炊き加減。
本場のパエージャもアルデンテですから、これが本来の姿なのでしょう。
これを食べてしまうと、もはやそんじょそこらのヤワヤワな「ぱえりあ」なんて食べられなくなってしまいます。
このお店は1品1品はリーズナブルだと思うし、料理の質も高く店員さんの接客も優し気。
上大岡の路地にある、隠れた名店だと思います。
このお店はぜひとも、他のメニューも試すべく再訪したいと思います!!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
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