夜の帳がおり、暗くなっていくごとに賑やかさを増す長者町界隈。
あまり子供を連れて夜に出歩くべき町ではないんですが、ここに前々から気になっていた店があったので行ってみました。
場所的には長者町のランドマーク「助六寿司」とか「たまがった」がある裏手になる、横浜では唯一のロシア料理のお店です。
お名前は「ミーフバー」というんですが、お皿にはキリル文字で店名が描かれています。このお店はロシア人がつくる本格的なロシア料理がいただけるとあって、この界隈ではなかなかに有名なお店なのです。
店内の調度品もマトリョーシカやチェブラーシカなど、ロシアを意識したものが多くてお客さんもロシア訛りの白人女性であるなど、それなりに雰囲気が出ているお店です。
赤と白が鮮烈な調味料入れなど、かわいい雑貨も多いです。
「セ―リディ ポッドゥ シュウボイ」(1200円)
「毛皮のコートを着たにしん」という意味だそうで、見た目がケーキのようなお洒落なサラダです。
ロシアのお正月など、お祝い料理だそうでセリヨトカ(にしん酢漬け)、ポテトサラダ、ビーツサラダなどが層になっています。
下のほうにしっかりと感じるニシンと、上の方に感じるマヨネーズやスメタナの風味が楽しい一品。
これはウワサには聞いていて、その美しさに定評があるので一度は食べてみたいと思っていました。
とにかく見た目が可愛いいのです。
ふつう、サラダというのは定形というか、ちぎったレタスを盛ったりしていて、きまった形をしているわけではないのですよね。
このように、綺麗に層になって、綺麗に丸く型取りされたサラダは初めてです。
次は世界三大スープのひとつ、「ボルシチ」(1000円)。
現在ではロシア料理とされますが、本来はウクライナ料理だったものが、ソ連料理として世界に発信されたものです。
これも、みうけんは食べるのが初めてですが、たくさんの野菜、肉、豆が刻まれたものが、ビーツの色の美しいスープで煮込まれたものです。
「ファルシロヴァニー ピレッツ」(1000円)は、パプリカの肉詰めです。
パプリカがよく煮込まれていて柔らか、さらに肉もふっくらと仕上がっており柔らかな口当たり。この味付けはなんでしょうね!?
汁にコクがあって、激うまなんですよね。
この汁をパンにつけて食べると実に美味なるかな、です。
「ピロシキ」(1個250円)は、ひき肉、キャベツ、キノコが選べます。
ロシアの代表的な揚げパンで、ふっくらと美味しいし具もしっかりなのですが、250円の割には小さいかな。
「チェブレーキ」(1個300円)は大きな揚げ餃子のような感じで、こちらは肉とキノコが選べます。
実は、みうけんはピロシキも食べるのは初めてです。
ふっくらに揚がったパンで、想像していたよりもおいしいし、具もそこそこしっかり入っています。
チェブレーキはキノコを選びました。
サクサクな皮の中は具沢山で、中にはたくさんのキノコとチーズのようなものが入っていて食べ応えがあります。
「ロシアの黒パン(ライ麦パン)」(3枚200円)は、どっしりした食べ応えと、ほのかに香る酸味が美味しい。
たまに雑穀のような種が丸のまま出てきて、素朴な中に栄養価の高さを物語っています。
パン自体は美味しいんですが、まるで洋菓子のようなサイズ感ですね。
ちょっと男性の主食としては、またコスパ的にはどうなのかなぁ。
実際、この時もアッという間に子らに食べられてしまって、あわてて大人用のを追加注文した次第です。
このお店は味は良く雰囲気もよく、さらに横浜では珍しいロシア料理をいただけるお店とあって価値は高いです。
その代わり、レストランというよりもバーに近いので結構根が張るんですね。
ソフトドリンクなぞは600円もするので、子供用に気軽に注文していいよ!! というわけには行きません。
また、丁寧に手作りされるのは良いのですが、この日は女性1人で切り盛りされていたせいもあってか料理によっては注文してから供されるまで1時間かかりました。
ちょっと待ち時間が多いなぁと思いました。
それでも、美味しい料理に満足できた横浜の夜を満喫できました。
また機会があったら、いつか大人だけでゆっくりとお酒を飲みに再訪したいと思います。
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