横浜に夜の帳がおりるころ、まるで昼間のような明るさと艶かしいネオンが輝くハマの不夜城、福富町。
そんな福富町で、もう10年以上にわたり営業しているお店でかつては「中国東北料理」だけではなく「延辺朝鮮族料理」の店でもありました。
みうけんはもう10年来通っていますが、相変わらず日本人に媚びない味付けは健在だし、逆にそれが一部のコアな日本人からも支持を受けているようですね。
とりあえずのお通しにキムチが出るのは延辺朝鮮族料理の名残かもしれません。
まずは「チャミスル」(1000円)で乾杯!
やはりこの店に来たらチャミスル。しかし、じっさいに出てきたのはチョウムチョロムでした。まぁ中国らしく白酒でもいいんだけど、肝臓を気づかって・・・気づかっているのか?
この店に来たら、まずは「羊肉串」(羊肉の串焼き・1本130円)は外せませんやね。
言えば辛いのと辛くないのを選べますが、どちらもお酒が進みますよ。実にジューシーで肉汁、旨味ともにしっかり。
個人的に好きなのが、「麻辣大肠串」(マーラー大腸串・1本260円)。読んで字の如しな内容ですが、ホルモン好きならば是非とも一度は試していただきたい。
これは焼くのに時間かかるから、早めの注文が推奨されます。
カリカリに焼かれた香ばしい大腸からあふれる旨味に、酒もガンガン進んで一歩一歩着実に痛風へと近づいていけます。
そして、みうけん家のイチオシが「夫妻肺片」(牛肉豚タンハチノスの和え物・880円)。これがピリ辛すっぱい絶妙な味つけ。ピーナツの食感やパクチーの香りもよくて、そうめんにブッかけて余すとこなくススりたいわ。
牛肉、豚タン、ハチノスもそれぞれたっぷり入って食べ応えもしっかり。
ラーメン好きな子らには「清炖牛尾汤麺」(塩煮込牛テール湯麺・1080円)をチョイス。
うちの子は英才教育が行き届いており、ラーメンさえ与えておけば気がすむタチです。単にラーメンと考えると1080円は安くないですが、じっくり煮込まれたスープと肉がウマいんだから仕方ない。
麺はさすがに手打ちとかではない機械製麺ですが、量・ゆで加減・湯切りともにしっかりしており丁寧に作られている事が伺えます。
中国の東北菜といったら、水餃子は外せませんよね。では「青香延水饺子」(青香延餃子・8個650円)を注文しましょう。
ちなみに、12個だと1000円になります。
本来ならばこれで一食が成り立つほどに肉・野菜・炭水化物のバランスが良く出来上がっています。
特製のタレはマーラーが効いたもので、この餃子によく合います。量もたっぷりで、たくさん使えますよ。
パクッと食べるごとに、ジュワッとあふれる肉汁!!
やはりここは水餃子も美味しいですよね。
続けては、「京醤肉丝」(肉細切りの北京味噌炒め・1180円)です。
名前の通りのお料理です。味噌味に炒められた細切り牛肉。京醬とは北京で好まれり黄醬という味噌、すなわち北京風味噌炒めと意訳もできますが、北京ダックのように舊鴨餅(カオヤービン)に包んで頂きます。
細切りネギの上にたっぷり載った牛肉の甘味噌炒め。たっぷりのネギといっしょに、ガッツリと頂きましょう。
掌にとった舊鴨餅に乗せて・・・
グルリとくるんで、豪快にガブリ!
口じゅうに肉の旨味と、味噌の風味が広がって後から追いかけてくるネギが爽やかさを与えてくれます。
これは楽しく、美味しく、アッサリと食べられるのでお気に入りです。
「牛肉粒炒饭」(牛肉チャーハン・880円)も見ての通りの料理。
シンプルですが、だからこそ料理人のウデが余す所なく発揮されるのがチャーハン。チャーハンの出来を見れば、その料理人の腕前がわかるとまで豪語する人もいるほどです。
パラッと仕上がったチャーハンに、思わず笑みがこぼれてしまう。そんな幸せな食卓を彩る主役です。
元は余った冷や飯の処理方法に過ぎなかったのに、日本人がこれまでにチャーハンに魅せられるのが中国人には不思議でならないそうですが、この肉の旨味と脂気がごはんに絡みつき、そこに卵とネギが加わるんだから美味しくないはずがないんですよ。
やはり、このお店はいつ、何を食べても美味しいお店です。
これからも家族で楽しく、美味しく通い続けたいと思います。
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