みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。

グレゴリ青山著「旅のグ」「ひみつのグ印観光公司」各1巻 完結

グレゴリ青山著「旅のグ」「観光公司」各1巻 完結

 

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これは、もう20年以上も前に「旅行人」という雑誌と、「週刊モーニング」で連載されていた漫画で海外の旅紀行漫画の草分けともいえる漫画です。

 

この漫画の良いところは、そのほのぼのとした絵にあります。

まぁ厳しい言い方をすれば「それほど上手な絵ではない」のですが、旅紀行の漫画というものはそれでいいんだと思います。

北斗の拳」や「ゴルゴ13」のようなシリアスな劇画で旅紀行を書くと、なんだか内線地帯をレポートするような深刻な話になってしまいそうだからです。

 

この漫画を初めて見るまでは、みうけんの中ではアジアという存在がなかったように気がします。まさに「見えるものしか知ろうとしない」「井の中の蛙」であったように思います。

それが、この漫画を通してアジアというものを知り、いろんな国で、いろんな人が、いろんな生き方をしているという当たり前のことに気付かされ、海外旅行へと背中を押す一助となりました。

 

みうけんの生まれた町は横浜市の中でも屈指の工業地帯であり、街という街を小さな零細工場が埋め尽くし、出稼ぎの東南アジア人や中近東の人たちがたくさん住んでいました。

アパートに何十人と集団で住む彼らは、毎日のように強烈なスパイス臭のする料理を作ってはその臭いで周囲の住民を悩ませ、児童公園に集まってはイスラム教の土下座のお祈りをするので子供が遊べないなど、ちょっと「困った存在」であり彼らと触れ合うことはタブー視される始末でした。

 

いい年になってから、彼らがどんな人で、どんな生活をしていたのかをこの漫画をきっかけに興味を持つことになり、生まれて初めての海外旅行でパキスタンへ行ってしまうなど無茶なことをしてみたりもしました。

パキスタンでは空港の周りしか行けなかったんですけれどねw

 

さて、自分のことはさておき、この漫画には主人公であり作者である「グレゴリ青山」さん(京都出身の日本人女性です)だけではなく、気になる存在にマイタケさんと猫田猫さんが出てきます。

 

マイタケさんは行商と海外旅行を繰り返す男性なんですが、彼のいくところ必ずトラブルがあり。男娼に引っかかってしまったり、乗っていたバイクを壊して帰国できなくなったり、あげくのはてに逮捕されてしまったり。

彼が出てくるたびに、ああ、こういう生き方をしている人もいるんだなぁと羨ましい気持ちになります。

 

また、猫田猫さんはインドのバラナシで「クミコハウス」というゲストハウスのヌシとして君臨(?)された方で、その独特な世界観と「猫田ラーメン」「猫田ブランド」などをインドの旅行者たちにふるまう伝説的な人です。

今では亡くなられた、といううわさも聞きますが一度猫田さんに会ってみたかったです。

 

この漫画は旅行ネタの他にもインド映画、不用品を自宅前に並べて「ご自由にお持ちください」としている「タダの軒先」などの話も載っており、いろいろと興味深い話が満載で今でもたまに手に取って読んでいます。

 

その後、グレゴリ青山さんは山間の田舎での暮らしを描いた「田舎暮らしはじめました」、京都での暮らしや京都人についての話を描いた「ナマの京都」「しぶちん京都」「ねうちもん京都」、中学生時代の思い出を描いた「もっさい中学生」などいろいろなジャンルで精力的に描かれており、もちろんみうけんはグレゴリ青山さんの本は全部そろえております。

 

旅好きな方、日常から離れてホンワカしたい方にはぜひともオススメしたい一冊です。