みなさん、ふるさと納税ってされてますか?
豪華すぎる返礼品競争がよく報道されていますが、要は任意の自治体に寄付をすれば、翌年の税金がその分控除されるというもの。
たとえば、住民税を毎年横浜市に納めているAさんが、10万円のふるさと納税をしたとします。
10万円を一度にでも、1万円に分割して10ヶ月、いろんな自治体に納税してもかまいません。
2000円が自己負担金なので、翌年の税金は98000円安くなります。(別途確定申告などの手間があります)
そして、各自治体から値段に応じて特産品が送られてきます。
お酒だったり、お魚だったり、お米だったり、高級な牛肉だったり。
みうけんは「ふるさとチョイス」を利用して毎年16万くらいやってます。
最近もらったのは、本マグロ大トロ500gとか
巨大なキンメダイの煮付けとか
高級ハムとウインナーセットとか
ウナギのカバ焼きとか
大きな生ガキ20個とか
こんなのが、タダ同然で、しかも送料無料で頂けるわけで年末年始には「おせち」も注文しています。
ただし。
横浜市民が他の自治体にふるさと納税をすれば、横浜市はその分丸々減収となります。
現に横浜市は平成29年度は53億円、平成30年度は前年の倍以上となる108億円の減収と報道されていました。
では、この横浜市からの減税を食い止めるには?
・・・と思います。
ありました、返礼品。
「どの寄付メニューでも、1万円以上の寄附で「みなとぶらりチケットワイド」が2枚もらえます!」
(横浜ベイエリアの市営バス・市営地下鉄一日乗車券、地下鉄「新横浜駅」も乗り降り自由。)
わー、すごーい(´Д` ) (棒読み
毎日地下鉄に乗って通勤してる横浜市民には、これほどまでに魅力を感じない返礼品はそうそうありません・・・
今更一日券で近所を回らないし、だいたい原付で行動するし・・・
しかも、一日乗車券ってベイエリアのみか。
横浜市民にはなかなかグッとこない景品ですなぁ。
実は、横浜市には、いろんな特産品があるんですよ。
浜なし、杉田梅、シウマイ、はまポーク、中華街の点心、かをり、赤レンガチョコ、ほどじゃが、大倉山梅林の梅酒、横浜ビール、横浜橋商店街の手作りキムチ、スカーフ、西谷ねぎ・・・
意外にも小松菜やキャベツの生産高も全国から見ても上位なのです。
ふるさと納税の目的は、他の地方の人にはなかなか知ってもらえない特産品を日本中にむけて発信し、その地域の宣伝も兼ねた地域経済の活性化や潜在需要の掘り起こしなどもあります。
現に、みうけん家もふるさと納税で頂いて気に入ったものがあれば、ふるさと納税で取り扱いがなくなっても通販で取り寄せたりしています。
ふるさと納税っていうのは、ただ他地域から税金をかき集めるだけではなく、地域の特産を日本中に広めるのが真骨頂だと思うのです。
「返礼品競争には加わらない」と一線を画すのも良いですが、実際に中学校給食を実現するのに必要とされる「数十億円」(出展→https://diamond.jp/articles/amp/166403?display=b)をゆうに超える金額を一年で失ったわけで、そのしわよせは全て横浜市民がかぶるのです。
現に、死ぬほど横浜を愛するみうけんもふるさと納税はフルにしています。
横浜は愛しても、郷土の歴史や風物を徹底的に破壊してハコモノやカジノやゴルフ場の利権を貪る事しか考えない横浜市政を愛する気にはなれないからです。
横浜市政には、大倉山梅林を根絶し宅地開発しようとした東急電鉄から梅林を買い取り保護し、市民にあまねく開放した時の気概をもう一度見せていただきたい。
戦後の高度成長期、横浜市からは美しい砂浜も、歴史ある城跡も、豊かな里山も、のどかな市電も効率化と開発のために徹底的に破壊し尽くし、ことに海に至っては一般人の立ち入りまで制限してしまって、横浜市民にとって海は近くて遠い存在になってしまった。
林市長。
カジノを作る前に中学校給食と、峰の里山を守る事が先でしょう。
なぜ、横浜を愛する横浜市民から愛される市政を目指さないんですか。
ここらで、横浜市もふるさと納税のあり方と、他の自治体への市税の流出を本気で考える時期に来ているのではないかと思います。
思い切って横浜市のすばらしい特産品を全国に向けて発信すれば、税収の流出を少しでも食い止めるばかりか市内の産業の発展にもつながると思うのです。
横浜市政の方々にはよく考えて頂きたいと思います。
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https://hamarepo.com/story.php?story_id=6466