横浜で最大とも言える観光地のひとつ、横浜中華街。
今回やってきたのは、中華街の中でも山下公園がわに位置する朝陽門で、元町・中華街駅が出来てからはメインな門の仲間入りを果たしたところです。
今回やってきたのは中華街の山下公園がわ、「朝陽門」を入ってすぐの開港道ぞいにある「四川本場麻辣湯 楽山」さんです。
このお店は中華風バーガーである「刈包」(グァパォ)のお店でしたが、新しく「麻辣湯」(マーラータン)のお店になっていたので訪問してみました。
「四川麻辣湯」(シセンマーラータン)は、日本では2018年にラーメンの神と評された石神秀幸氏がプロデュースした「七宝麻辣湯」がインフルエンサーたちの目にとまり、また同じ頃に日本に進出してきた「楊國福麻辣湯」が地上波で紹介された事で一躍有名となった人気の料理です。
「麻」(マー)は花椒を食べた時に感じるビリビリとしたしびれ、「辣」(ラー)は唐辛子を食べた時に感じるガツンとした辛味で、辛いものが好きな方にはとても人気のあるジャンルではないでしょうか。
辛さに対する好みは人それぞれですが、このお店は辛くない味付けでも楽しめるのが素晴らしいところ。
さっそく店内に入ってみると、さすが出来たばかりだけあって内装も真新しくて清潔感もバッチリ。
1階はカウンター席がメインで、少しだけ2人がけのテーブルがあり、2階にはテーブル席がたくさん。
窓からは中華街を行き来する人たちの歩みを眺めることもでき、混雑したエリアにありながらゆったりと食事を楽しむ事ができます。
何と言っても、押さえておきたいメニューの麻辣湯はスープ+刀削麺(80g)で480円。
これに自分で好みの具材を取って(1gあたり3.9円)足していく計算になります。
麻辣湯はその名の通り辛いスープですが、「大辛」(中国の本場の辛さ)・「中辛」・「小辛」から選ぶことができ、麻辣湯の他にも薬膳スープ・トマトスープ・ゴマスープといった辛くないスープもあります。
このお店の素晴らしいところは麻辣湯だけではなく、人気メニューの炸鶏排や羊肉串、ひとくち唐揚げや世界チャンピオンの肉まんなども揃っているところ。
串焼きは4本480円でいただけ、テイクアウトも可能とのことで、いろいろ選ぶ楽しみもありますよね。
いっぽう、麻辣湯の具材はいろいろな野菜・練り物・お肉・麺類・海鮮などがあり、自分の好きなものを好きなだけ選んでいくシステム。
ただし、1gあたり3.9円と重さによって値段も変わってくるので、レジ脇のハカリで計りながら慎重に選んでいきました。
この日、選んだ具材は200gを目標に、いろいろな種類を少しずつ。
鴨血(アヒルの血を固めたもの)・エノキ・春菊・福州団子(魚の卵を魚のすり身で包んだつみれ)・キクラゲ・ひとくちソーセージ・牛肉でした。
うまく200gを選んだつもりでしたが、牛肉のところで欲張ってしまって232gに。
よって、具材は905円+麻辣湯480円=1385円となりました。
お支払いはQRコード決済や交通系IC、各種クレジットカード決済に対応。
やはり今やキャッシュレス時代、いろいろなお支払い方法に対応されている事は実に大切だと思います。
お会計が済むと呼び出しベルを渡されるので、ブーブー鳴ったら受け取りに行きます。
かくしてやって来たのは、さすが大辛!
注文時にスタッフさんに「本当ニ大丈夫デスカ?」と念を押されただけあって、眺めているだけでツンツンと刺激的な香りを楽しむことができる逸品。
真っ赤なスープの表面にはたっぷりの胡麻と油が浮き、それだけで元気になれそうなビジュアル。
さらに、いろいろなお野菜やお肉などの具材がたっぷりと入っていて、とても栄養がありそうです。
スープを飲んでみると、実にしっかりと効いた麻辣で、頭皮の汗腺が一気に開くのが分かります。
飲むごとに感じる爽快な「麻」と、キリキリと染み入る「辣」の世界。
この「大辛」は本場の中国の辛さだという事で、これぞホンモノの麻辣湯を食べているなぁ、という実感がビシバシと伝わってきます。
デフォルトで入っているのは80gの刀削麺。
通常のラーメンの麺は1玉150gくらいなので約半分くらいの質量ですが、具材がたっぷり入っているのでこれでも満足できる量でした。
手打ちではなく既製品の刀削麺ですが、モッチリとした食感も良く、ピロピロと変化した形状の麺なのでスープとの相性もバツグンです。
いろいろある具材の中で、個人的に気に入っているのが鴨血。
鴨とありますが、実はアヒルの血です。アヒルは鴨を品種改良したもので「家鴨」と書くことから来ていますが、プリプリとした食感に鉄分を感じる独特のコクがあって、個人的には好きな食材です。
たっぷりのお野菜も忘れてはなりません。やはり中年は野菜ですね(笑
白菜などのタンパクなお野菜より、春菊やネギのような香りの高い野菜の方が麻辣湯の強さに負けずに美味しさを保ち続けてくれていると思います。
「福州団子」も個人的に好きな具材で、メーカーによって魚卵を入れたものやお肉を入れたものなどがあります。
こちらの「福州団子」はムッチリ食感の真ん丸ツミレにガブリとかぶりつくと、中にはたっぷりのスープと共に明太子のような魚卵が入っていました。
ついつい欲張ってたくさん入れてしまった牛肉は、むっちりとした食感の中から旨味が溢れる優等生。
会計の時は「あー、入れすぎてしまったなぁ」と思いましたが、食べてみて一片の悔いもなし!
◆◇◆後記◆◇◆
中国本場の辛さとあってスタッフさんには心配されてしまったのですが、みうけんは難なく頂くことができました。
(辛さの基準は人それぞれである事にご留意ください)
とは言え、このお店の中でも最も辛いメニューである事は確かなので、噴き出る汗は止まることもなく。
辛さに自信がある方以外は小辛・中辛から始めるのも良いでしょう。
辛いものが好きな方にはもちろん、辛いものが苦手な方でも心置きなく楽しむことができる、「楽山」さんの麻辣湯。
これからやってくる暑い夏の日や、疲れて何か刺激がほしい時など、バシッと麻辣を効かせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
横浜中華街・朝陽門入ってすぐの「楽山」さん。オススメです!
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【ほしいものある?】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
楽山 (四川料理 / 元町・中華街駅、日本大通り駅、石川町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0