近頃テレビでも取り上げられて人気となった「麻辣湯」(マーラータン)という料理は、しっかりとコクがありながら激辛なスープの中に、自分で選べるいろいろな具材と麺が入った人気の料理。
横浜中華街にも麻辣湯のお店はありますが、先日に地上波で紹介された事から連日連夜の大行列となってしまい、ちょっと近寄りがたくなってしまいました。
では、中華街で麻辣湯を食べるには並ぶことも覚悟せねばならないのか? そんな事はございません、他にも麻辣湯を美味しくいただけるお店があるんです!
と、いうことでやってきたのは関帝廟わきの「中山路」に最近開店された「本州大飯店」さんです!
ここは最近まで「蘭州牛肉拉麺」のお店がありましたが、2026年4月に新しく開店されたお店。
定食や一品料理も揃っているようですが、今回は冒頭でも触れた麻辣湯を食べにやって参りました。
お店に入ると、まずスタッフさんから「定食か麻辣湯か」を確認されます。
麻辣湯である事を告げると、2階に通して頂きましたが2階が麻辣湯専門の客席となっているもよう。
まずはトングとボウルを渡されるので、お好きな具材をお好きなだけ選びましょう。
ここ本州大飯店さんは、何と言っても海鮮が安い!
なんと、アワビが麻辣湯のお店にあるのは初めて見ました。
他にもワタリガニ・トコブシ・イカなどの海鮮、お肉やモツ、野菜や練り物など各種さまざま。
オススメを聞いたのですが、どれもこれもオススメポイントがあって、結局は「全部オススメ!」という回答に。
具材はもちろん選び放題・取り放題ですが、100gあたり400円なので選びすぎると高額になります。
これはどこの麻辣湯屋さんでも言えることですが、しっかりとハカリに乗せて計りながら選びましょう。
具材を100g選ぶと麺(80g)が1玉サービスだったので、麺は選ばないようにしました。
ついつい麺とアワビを選びがちですが、麺は重い上にサービスの麺を追加されるので食べきれなくなります。
アワビは美味しいのですが、地味に殻が重いので重量オーバーを招く諸刃の剣。よく考えて選びましょう。
「辛さはどうしますか?」と聞かれるので、迷わず「中辛」をオーダー。
すると周囲の中国人のお客さまから一斉に「辛すぎる!日本人には無理!やめておきなさい!」と制止されてしまいましたが、いつも香港路で辛いもの食べているから大丈夫ですよ!と伝えると分かってくださいました。
次はタレの作り方をレクチャーしてくださったり、先ほど書いた「麺とアワビは諸刃の剣」も実は中国人のお客さまが教えてくださったことです。
中国に旅行に行った時も思いましたが、中国の人は一度心を通わせると徹底的に親切にしてくださる人が多いと思います。
そして、待望の着丼。まぁ〜真っ赤で、見ているだけで頭皮が汗をかいてきます。
スープにはしっかりと浮かぶアワビさん。正直、麻辣湯にアワビさんが浮いているのは初めてお目にかかりました。
このお店はコックさんも海の近くの出身という事で、海鮮料理が得意なそうなので期待も高まります。
まずはスープをズズッと。辛いので少しずつ、少しずつ、ムセないように。
おお、しっかりとした牛骨の出汁にガンガン響いてくる麻辣は、個人的には美味しく食べられる限界の辛さです。
麻が特に強くて、お口じゅうがヒリヒリして、うまくしゃべれなくなってしまうほど。
麺は既製品の中華麺ですが、サービスですからじゅうぶんです。
もちろん、他の面を選ぶことができますが、100g400円かかるので無料の麺があるならそちらで良いと思います。
茹で加減もじつにシコシコで、スープとの相性もばつぐんでいくらでも食べられてしまう美味しさ!
個人的に好きな具材、シイタケは肉厚でぷりっぷり。
キノコが好きなので選びましたが、いつ食べても麻辣湯のシイタケの美味しさは格別です。
見知らぬ中国人の女性から「アツく」オススメされた牛モツ。
なるほど、むっちりとした食感、噛めば噛むほどあふれる旨味。そしてモツならではのヒダヒダがたっぷりと麻辣なスープをためこんでいて、これは美味しい!
そして、これも中国人の方がオススメしてくださった丸いやつ。
「小さな肉が入っている」という事でしたが、見た感じ丸いカマボコのようです。
かぶりついてみて、ビックリ! 中からブシュッと肉汁が飛び出したかと思いきや、中には肉団子が。
これは福州魚丸という名前で商品化されており、中国食材店にて冷凍のものを見かけることがあります。
そして、忘れてはいけないのがアワビ。
殻を持って箸をうまく使って殻から身を外すのですが、最初は熱いので火傷に注意しましょう。
むっちりとした食感、コリコリとした歯応えで、アワビの貝の旨味もしっかりで、これは美味しい!
◆◇◆後記◆◇◆
かくして、大満足で完食です。
辛いので胃に悪そうなのでスープは残しましたが、このお店は無添加というのがウリだそう。
今回は麻辣湯を紹介しましたが、格安でいろいろ食べてみたい方はサービスセットがオススメ。
今日び中華街でなくても、単品を2品頼めば1780円は行ってしまったりするので、アワビが入ってこのお値段はオトクだと思います。
基本的に単品のお料理も安めで、中華街で単品が550円から頂けるのは安いと思います。
麺類やご飯類も充実していて、お手軽なランチにも利用しやすいですよね。
980円の定食メニューも良きかな。
これは気取った日のランチはもちろん、ふだん利用の「ひるめし」としても利用しやすい価格設定だなと思います。
出来たばかりなので清潔感もあり、何を食べても美味しく、そしてコストパフォーマンスにすぐれている「本州大飯店」さん。
今回は麻辣湯を紹介しましたが、みうけんもリピートするお気に入りのお店です。
横浜中華街で、まだあまり知られていない穴場なお店。
美味しい麻辣湯が食べたくなった時は、ぜひどうぞ。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【ほしいものある?】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
本州大飯店 (中華料理 / 日本大通り駅、石川町駅、元町・中華街駅)
昼総合点★★★★☆ 4.3