中華街のメインストリートといったら、中華街大通り。
大変賑わうところで、ひっきりなしに観光客が行きかうトコロ。
そのメインストリートに面した、肉料理を得意とするお店です。
このお店は、明治時代から続く老舗中の老舗です。
ショウウィンドウには常にチャーシューやら鴨やら吊るしてあります。
これを見るだけで、いやがおうにも中華街に来たぞーという妙なテンションを盛り上げてくれていますよね。
このお店は食べログどころか、インターネットが出来る前に数回来たのかな。
何となく思い出して、かなり久方ぶりの訪問となりました。
さて、この日は開店と同時に訪問したので、堂々の第一号ヘッドスライディング!!
促されるがまま、円卓のような席にバフッと座ると注文は一択です。
「香港式午餐」(950円)
叉焼&焼肉
で、お願いしまーす!!
きっと丁寧に作られているのでしょう、ちょっとお時間かかります。
その間にお茶がポットに入って出て来たので喫茶タイム!!
アツアツのジャスミン茶で、口がサッパリして良いネ!!
なんてポチポチ打ち込んでいると、ズラリと並びました。
これぞ、同發 本館が誇る堂々の香港式午餐です。
やー、豪華!!
これぞ中華街ランチの代名詞と言っても良いですね。
まずはスープからズズズズズズ。
おォ、玉子がたっぷり入っていて、コッテリと濃厚な味。
一瞬コーンの味かと思ったが、何のダシでしょう?
これはコクがあって、ガッツリとウマいね!!
おもむろにご飯をひとくち。これで胃のエンジンもフル回転ですわ。
さっそくお肉を!!
からし、ネギ、パクチーも添えられていますが、まずは何もつけずに頂きます。
焼肉の方は、皮をパリパリに焼いたバラ肉。
皮にはパリパリ感だけではなく、コンガリと焦がし目がついています。
この焦がし目が香ばしく仕上がっているのがポイント高し。
噛めば噛むほど味わい深く、脂身がしっかりと甘く仕上がっています。
もう一種はおなじみ、赤フチのチャーシュー。
こちらは、これぞ肉!! といった感じの食べ応えですねぇ。
ギュムギュムと噛めば噛むほど、旨味が溢れ出てきます。
ある程度味わったら、からしを付けたりネギを乗せたり。
醤油ベースのシンプルなタレをからめるのもよし。
パクチーも肉によく合って、パクチー好きにはたまらん付け合わせです。
口じゅうには肉の旨みがガンガンにほとばしって、こりゃたまらんとバババとご飯をカッ込めば、肉と白米の衝撃的な相性の良さを改めて思い知らされます。
ここで発する合言葉は、もちろん「ご飯、おかわりっ!!」
肉ばっかじゃアレでしょ? と付いてきたのが「季節の野菜炒め」。
今回は優しい味付けの小松菜でした。
しっかり炒めつつ、シャキシャキな食感が残っていて、シンプルだけど良いね。
最後に頂いたザーサイは、意外としょっぱくなくて良い感じでした。
こちらの香港式午餐は確かに実に美味いのです。
間違いない美味しさで、県外の方を連れてきても納得されるメニューでしょう。
ただし、昔からある味で懐かしい味ですからね。
ハマっ子にとっては、目新しさもないなというのも正直ある。
近ごろは伊勢佐木モールあたりにも大陸系中華飯店が増えましてね。
高いレベルの大陸的叉焼を出す店がニョキニョキ生えているから、わざわざこのためにまた中華街に来るかと言われたら難しいものがあります。
また、こちらの料理は白米でいただくのもモチロン良い。
しかし、酒に合うであろうことは想像に難くないですよね。
このお店は、ランチをササッと早食いして出るのもいいんですけどね。
グルメコミックエッセイストの山本ありさんが、他店で肉盛りかなんかツマミにしながら紹興酒でダラダラしていたように、本来なら肉をつまみながら中国酒を嗜むような使い方をするべき店なんだろうなと思いました。
再訪希望値:★★☆ 機会があれば
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
★☆食べログもごひいきに願います☆★
中華菜館 同發 本館 (広東料理 / 元町・中華街駅、日本大通り駅、石川町駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.2