文明開化の街、中華街の街、ヨコハマ。
そんな横浜で中華と言ったら、誰もが思い浮かべるのが横浜中華街ですよね。
なんと、中国国外にあるチャイナタウンの中では、横浜中華街は世界最大級の規模を誇るんだそうです。
そんな横浜中華街の中には、もちろん美味しいお店がたくさん並んでいますが、横浜中華街を取り巻く周辺地域にも本場のツウが思わずうなる、本気の「ガチ中華」のお店がたくさんあるんです。
今回紹介するのは、こちら。
横浜市の中でも、屈指のガチ中華が集まる伊勢佐木モールのなかにある「和気食坊」さんです。
お店の入れ替わりが激しい伊勢佐木モールの中でも、ずいぶんと長く営業されている「和気食坊」さん。
中華には北京料理・上海料理・四川料理・広東料理などいろいろある中で、ここは何料理なんだろう?
日替わりのランチメニューを見ると、基本的なランチ中華は一通り揃っている印象。
横浜名物であるサンマーメンまであるのが心強いですよね。
お店のスタッフさんにお話をうかがうと、コックさんは四川料理を作って30年のベテランだとのこと。
四川風のお魚の煮込み料理をはじめ、お肉の煮込み料理なども得意なようです。
そして、店頭にはいろいろな「鹵味」(ろみ=中華煮込み)が並んでいますが、そんじょそこらでよく見かける唐揚げやシウマイや餃子ではないところが、さすがガチ中華です。
鴨の首のブツ切りや鶏の足の煮込みなどもあって、どれもこれも気になります!!
店内はテーブル席がたくさんありますが、人気店なのでお昼時は席が埋まっていたりもします。
しかし、2階席もあるので、外からのぞいて「席がないなぁ」と諦めるのではなく、一度入店されてみるのが良いと思います。
さて、今回はランチメニューの中から「北京ダック定食」(880円)をチョイス。
なんと、あの中華料理を代表する高級料理にして、皇帝も食したとされる北京ダックが税込880円・・・。
以前は「焼き鴨定食」というメニュー名でしたが、いつしか「北京ダック」というメニューになっていました。
こちらの「北京ダック」は中華街で食べるような、皮を削いで薄餅に巻いて食べるものではないようです。
▼スープ
はやる気持ちをおさえて、まずはスープからいきましょう。
具材はワカメ・たまご・にんじん・豆腐と、なかなか具沢山。
アッツアツで、トロトロにとろみがついていて、優しいコクがあって美味しいです。
お腹が空いているから、と慌てて飲むと舌を火傷するので気をつけましょう(筆者は火傷しました)。
▼北京ダック
たっぷり半羽ぶんくらいあるんじゃないでしょうか。
皮はパリッと、中はむっちり。
写真を見るだけでワクワクするようなテリッテリぶりに心躍りませんか?
皮にガブリとかぶりつくと、パリパリッとした皮の食感の中からあふれ出すムッチリな食感が素晴らしいです。
モギュモギュ噛んでいくと、甘い中国醤油の奥深い味付けと肉の旨味がお口じゅうに広がります。
お皿の下にたまったタレも、実にコクがあってご飯が進む、深い味わいです。
ただし、あくまでも骨つき肉なので、骨にはじゅうぶん注意しましょう。
食べるのは少々手間ですが、骨付き肉の旨さには変えられませんよね。
食べていくと、けっこうな量の骨があります。
しかし、その骨を差し引いても元々がたっぷりなので、充分お腹いっぱいになります。
脇に添えられたキャベツにはわずかにニンジンが混ざっていて彩りもよいですね。
ゴマドレッシングの味つけがしっかりしていて、なかなか美味しいです。
▼ごはん
白くてもっちりなご飯は、それだけでごちそうです。
ランチ時間帯は、ごはん・スープともにお代わり自由というのも嬉しいところです。
鴨肉とも相性がよくて、量もたっぷり。
甘辛いタレとパリムチなお肉、ふっくらご飯の組み合わせは、もはや「神」の領域。
▼他
お漬物はザーサイでした。
塩分が効いていて味付けもよく、ご飯が進むパリパリな箸休め。
杏仁豆腐はフルーツが入っていて鮮やかでした。
やはり中華のデザートといったら杏仁豆腐は外せませんね。
◆◇◆後記◆◇◆
このお店に来たら、やはり鹵味は試してみたいところ。
ランチメニューに鹵味のレパートリーが増えてくれると、嬉しいなぁ。
ちなみに、作るのに時間がかかるため、この北京ダック定食は12時以降が狙い目だそうです。
開店と同時に滑り込むと「マダ作ッテマス」となるので、お時間に余裕をもって食べにいく事をオススメします!!
今回紹介したのは、伊勢佐木モールの中華料理店「和記食坊」さん。
皮パリッ、お肉むっちりな「北京ダック定食」は、ぜひともお試しいただきたい逸品です!!
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★