みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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2016年(平成28年)アメリカ映画「硫黄島からの手紙」

今日の映画鑑賞です。

今回の映画は、2016年(平成28年)のアメリカ映画「硫黄島からの手紙」(原題:Letters from Iwo Jima)です。

 

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まぁタイトルから分かる通り、大東亜戦争末期における日本軍とアメリカ軍の硫黄島での攻防を描いた映画で、硫黄島守備隊司令官の栗林忠道陸軍中将が率いる日本兵たちと、本土に残された家族たちの視点から描かれている映画です

本作の監督はあのダーティー・ハリーのクリント・イーストウッドだというから驚きです。

 

場面は、硫黄島の遺骨収集団たちが洞窟の中で数百通にのぼる手紙を発掘したことから始まります。

 

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それは、この硫黄島が陥落する直前に、この地で散っていった日本軍将兵たちが家族に宛てて残したものでした。

ここから話が始まり、舞台は大東亜戦争の時代にまで遡ります。

 

時は昭和19年(1944年)。

日本の配色が濃くなってきた頃に、小笠原方面の最高司令官であった栗林忠道陸軍中将が硫黄島に着任します。

 

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この栗林中将を演じる渡辺謙は、先日も紹介した日航機123便墜落事故を描いた映画「沈まぬ太陽」で主役を好演したことから、個人的にお気に入りになっている俳優でもあります。

むしろ、また渡辺謙のシブい演技に会いたくてこの映画を見たようなもの。

 

この栗林中将はもちろん実在の人物で、実際にアメリカ駐在武官を務めたこともある「知米派」将校でした。

 

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当時は珍しかった、英語に堪能な陸軍将校のひとりでもあり、作中では捕虜にした米兵と対等に英語で話し合い、兵士たちから驚きの目で見られます。

 

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それと同時に、日本から出たことがなかった多くの日本軍将兵に比べて、アメリカの物資の豊かさと実力をよく知っており、最初からアメリカを甘く見てはならない、と将兵にきつく言い聞かせたため、もともと硫黄島にいた指揮官たちからは変人のような目で見られてしまいます。

 

それでも、水際で米軍を食い止める戦術から洞窟でのゲリラ戦へと方針を変更したことで硫黄島をよく守り通し、今なお米軍関係者からは「真の軍人」と称えられる人物でもあります。

ちなみに、作中では1932年のロサンゼルス・オリンピックに出場した、と言っていますが・・・はて。

 

この映画の見所は、やはり栗林中将率いる渡辺謙の好役でしょう!!

この俳優は本当に良い味を出しています。

昭和には良い俳優、味のある俳優がたくさんいましたが、平成になってからも捨てたもんじゃないですね。

 

また、もう一人の好演者は伊藤海軍大尉を演じる中村獅童。

この中村獅童は「レッドクリフ」でも迫力のある役を演じていますが、今回の「硫黄島の手紙」においては「生きて虜囚の辱めを受けず」を頑なに信じて守り抜く、また退却してきた兵を「臆病者」と切り捨てようとする、昔ながらの軍人を好演しています。

 

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しかし、この中村獅童演じる伊藤大尉は、最後には米軍の捕虜となってしまう(と思われる)んですけれどね。

 

また、憲兵をクビになってしまった清水を演じる加藤亮。

冷徹無比であるべき憲兵でありながら、犬1頭を殺せなかったために憲兵隊をクビになり、最果ての最前線へと左遷されてきた悲哀をよく演じていると思います。

当時は、こう言うことも本当にあったのでしょうか。

 

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さて、最近みうけん家は沖縄に行きました。

その時、沖縄の嘉手納基地でステーキを食べましたが、本当に大きくて食べ応えのあるものでした。

英霊たちを小馬鹿にするわけではありませんが、正直、タクアンや梅干しとイモごはんの食事ばかりで、作戦や補給を無視して精神論ばかりに走ってしまった日本軍が、こんなものを食べて「生きて帰ることを良しとする」アメリカ軍と戦ったって、勝てるわけがないよなぁと感じてしまいました。

 

腹ペコで倒れそうな時に疾走するオートバイを走って追いかけて、しかも根性だけで追いつけと言われているようなもんです。

もう無茶苦茶の極みです。

 

また、この作品では、まだ日本とアメリカが仲良かったころの、アメリカ武官たちと栗林中将の和やかなパーティーの様子が描かれています。

もし、鬼畜米英などと言わずに、このままアメリカと仲良くし続けていたら、このような不幸な玉砕はなかったかもしれません。

 

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本当に戦争なんて、いやなものです。

以前、三浦半島の洞窟陣地の中に入って行ったことがありましたが、この洞窟陣地だって本土にアメリカ軍が上陸していれば、硫黄島のような惨劇が繰り広げられたわけです。

 

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そう思うと、長い時間をかけてその洞窟に入っていることがどうにも恐怖でしかなく、見学もそこそこにすぐに出てきてしまいました。

戦争を賛美する方を否定する気はありません。

しかし、最下級の二等兵として遠く離れた戦地で死んでいくのは「最下級の国民たち」です。

 

しかし、この大東亜戦争が植民地化されていたアジア各国を独立させる火種になったこともまた事実であるし、ますますもって大東亜戦争というものを深く考えさせる映画でした。

 

 

 

 

 

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