前々から気になっていたパキスタン料理というものに、ニハリ(nihari)というものがあります。
(Wikipediaより)
羊の骨付き肉を何時間も煮込んでトロトロにし、後から小麦粉でトロみをつけたカレーというかシチューで、本場パキスタンでは夜中にストーブの上で煮込んで朝に食べるんだそう。
また、パキスタンでは精力がつく食事の代名詞ともなっており、新婚のダンナ様に食べさせる習慣があるんだそうです。
厳格なイスラム国家とはいえ、子孫繁栄の願いは変わりませんね。
本格的なやつを前々から作ってみたいなとは思っていましたが、そう簡単にはいかないのがパキスタン料理。さすがにハウスなどのカレールーメーカーからは「ニハリのもと」なんてものは出ていません。
しかし、本場パキスタンには、あるんです。
みうけんさん愛用、本場パキスタンのshanブランドのニハリ・ミックス・スパイス。
この手のミックススパイスは、パキスタンではshanブランドとAHMEDブランドが凌ぎを削っています。
どちらも日本のハラールフードのお店で250〜300円くらいで買えますよ。
さっそく買って、裏のレシピを・・・
レシピを・・・
レシピを・・・
レシピの上にシール貼るなよヲイ\\٩(๑`^´๑)۶////
しっかたないので、動画を参考に作りました。
まずは骨付きマトン1キロ。
別途、骨を2キロ用意します。
これだと寸胴いっぱい出来るので、半分の量でもいいのかも。みうけんは一気にフルに作って、余ったら冷凍しておく作戦です。
スパイスミックスは、袋から出すとこんな感じ。開けた瞬間、鮮烈なスパイスの香りが部屋じゅうに広がります。
カップいっぱいの油、羊肉、スパイスを炒めます。焦げ付かないように手早く。
これだけでも見た目は美味しそうですが、マトンの臭みとスパイスの香りがすごい。換気扇フル稼働。
近所迷惑ですいません。
大鍋にあけ、骨を2キロ投入。
ひたひたになるくらいの水を入れて、ここから6時間コトコトコトコトコトコトコトコト煮込みます。
すると、骨から肉が外れてズルむけに。
この姿が見たかったのよね。
小麦粉を水で溶きます。レシピでは薄力粉となっていましたが、たまたま切らしていたので全粒粉で代用(コラ
この小麦粉を、少しずつ入れていきます。
レシピ通りに入れたら、ぜったい小麦粉っぽくなります。それが現地風なのか、みうけんがどこか間違えたのかは謎ですが、様子を見ながら少しずつ入れて、煮込んでいきましょう。
最後に、コンガリ炒めたタマネギを加えます。
コンガリ炒めるのがポイント!!
最後に30分ほど煮て完成。
パクチーと針ショウガをたくさん載せていただきます。
うん、肉トロトロ。そして、辛ぇ!!
カレーは必ず辛口〜激辛なみうけんでちょうど良いくらいです。
大多数の日本人には、辛くて食べられないかも・・・
肉の臭みも消えて、よくダシが出て美味しいんですが、この辛さゆえに家族にはイマイチな評価でした。
これだけじゃ淋しいな、とタンドーリチキンも作りました。
こちらはAHMEDブランド。
AHMEDブランドはCMにセンスがあります。いくら見ていても飽きないCMが多い。
こちらは、しっかりとレシピを読むことが出来ました。英語はてんでダメなみうけんですが、英和辞典を片手に解読、解読。
鶏のモモ肉を薄く開いて、ヨーグルトとミックススパイスを混ぜたものに3時間漬け込み、グリルで焼くだけ。
弱火でじっくり焼きましょう。
本来ならばタンドールという釜で焼くからタンドーリチキンなんですが、そんな釜ないっスから!
グリルでも美味しく焼けます。
どちらかというと、タンドール釜で焼いてないからチキンケバブというのが正しいかも。
これもねぇ、個人的には美味しいと思ったんですが。辛すぎて子供達には不評でした。
大人なら何とか食べられるレベル。
主食はナンです。
これはさすがに買ったもの。
ナンとニハリ。
みうけんはこれだけでもイケちゃいます。
サラダとビリヤニも用意しました。
ビリヤニは、あまりに良い評判を聞いてお持ち帰りした井土ヶ谷の「ヌル・ザハン」のもの。
たしかに、このビリヤニはうまい!!
ナンにニハリをつけて、肉を挟んでいただきます。
うーむ、果たしてこれで正しく出来たのかは謎ですが、とりあえずレシピ通りにやって美味しくできたなとは思いました。
ただ、本場のスパイスを使って本場のレシピに沿って作るやり方は、材料を揃えるのがまず大変。
横浜や神奈川県にはハラールフードのショップがいくつもあるからいいけれど、そうじゃない所に住んでいたら通販でお取り寄せになっちゃいますよね。
で、時間かけて作った割には家族ウケはいまいち。そりゃそうさ、辛いんだもん。
エスニック大好きで、唐辛子やスパイスに慣れ親しんだみうけん家だってヒィヒィと音をあげるくらいだもの。
そんな事を考えると、また次回作るかどうかは微妙なところです。
ただし、骨付きマトンを煮込んでトロトロにするカレーは実に美味しいので、次はハウスのジャワカレーとかで作ろうかなと思いました。
※今回使った材料は、全て綱島のAGMトレーディングさんで揃いました。