本日は東京駅八重洲口へ。
世界の美味しいものが集まる街で訪れたのは、2022年11月にランチで訪問して次回は夜に来なければ!! と心に誓っていたお店。
2年連続でミシュランに掲載された「鮨まつもと」さんが、唯一暖簾分けを許した「博多まつもと」さんのお店です。
その名も、「鮨 博多まつもと 八重洲店」さん!! (人∀`)
入口は前回と変わりましたが、相変わらず「おかしのまちおか」の隣なので、実に分かりやすいです。
地下に入ると、一枚板のカウンターを中心とした清潔感のある店内は相変わらず。
本当は全体を撮りたかったけど、席が埋まっていたので一部で・・・
なるほど人気店ですね!
スタッフさんもニコニコでこちらまで嬉しくなるし、奥の個室にもお客さんがいるようで、なかなかの人気店になったようです。
よかったよかった!
さて大将。本日はよろしくお願いしますねと着席して、コースの始まりです。
今回お願いするのは、この「鮨 博多まつもと 八重洲店」さんの中でも、もっともプレミアムなコース。
◆お任せ握りコース(特上:25000円)
お願いしまーす(人∀`)
◆スパークリング(1650円)
「JK14 プロセッコ トレヴィソ エクストラドライ」
イタリア北東部ヴェネト州で醸されたスパークリング。
スキッとした辛口のテイストに、炭酸に乗って上がってくるふくよかな香り。
フルーティで飲みやすく、これで胃のエンジンもフル稼働ですねぇ(ノ∀`)
◆菜の花と白魚のお吸い物
彩りも美しいのが出てきました!
優しいお出汁と香りでほっこりする、まさに春の味。
菜の花はシャキシャキで香り高く、白魚はフワフワでトロけますねぇ(ノ∀`)
柚子の香りもしっかり効いており、「香りで楽しむ」前菜ですよね。
◆中トロ
お寿司の一貫めは、やはり中トロ!
青森県下前漁港で水揚げされた、美味しそうなマグロちゃん(人∀`)
一口目にして、さすがに味が濃い!!
マグロを食べている実感を、全身で感じられる濃ゆさです。
凝縮された旨味が舌にバンバン響いてきて、咀嚼が止まらないのよ!
飲み込んだ後も、終わらずにマグロの余韻がしっかり残っています。
こんな美味しいマグロちゃん、初めて食べたかも(ノ∀`)
◆前菜盛り合わせ
豪華5種盛りで、少しずつお皿に乗ってきました。
どれもこれも、小さいのに手間暇かけて仕上げられた逸品たちです。
リンゴと金柑の白和えは、フルーツと豆腐がよく合いますねぇ。
金柑と豆腐の組み合わせが意外でしたが、フルーティさと優しい風味の出会いですね。
壬生菜のおひたし明太子ソースがけは、壬生菜がシャッキシャキで彩りも良いです。
明太子はしっかり粒を感じて、プチプチな食感が良い! さすがは「博多まつもと」さん。
クエの煮凝りは、九州から仕入れた10キロ級のクエを使っているそうです。
プリプリな食感の中に、身がしっかり入っていて鍋を食べているかのような満足感!
あん肝の有馬煮は、コレ絶対に冷酒(ヒヤ)が欲しくなるわ!!
ポン酢ではなく、甘く煮てあるので雑味なく、ねっとりと新鮮な味わいです(ノ∀`)
姫サザエは、煮方が上手なのでしょう、ツルッと取れます。
ちょうど良い硬さに煮えていて、さすが味わいが濃い!
殻の中に残った汁まで、残さずいただきました(人∀`)
◆サワラ(福岡)
個人的に大好きなお魚で、漢字も「魚に春」で鰆(サワラ)と、今が旬。
ちょうど卵を抱く前の、脂が乗り切った旬の時期だそうです。
皮目を炙ってあるので香りが良いのよ!
塩とユズの味わいが全体を引き立て、身はねっちり軟らか。
やー、美味しいわ〜言葉がないわ〜(´Д` )
この一口で、八重洲まで来たかいがありました(T ^ T)
◆シロイカ(九州)
上にはたっぷりウニが乗っていて、まさに贅沢の極み!!
細かく包丁が入っていて口当たりが軟らかく、ねっとりとした甘さとウニの甘さのコラボがハゲしすぎます!!
◆蒸し鮑
貝は大好きなので、嬉しいですねぇ。
プリッと食感が良く、肝ソースからは磯の香りがしっかり主張しています。
ホント、手が込んでいて実に美味しいのです。
蒸してあるけど硬さもちょうどよく、プリッと歯に弾けます。
◆炙りイワシ(岩手の大船渡)
このイワシはエンタメ性がすごいです!
豪華に、豪快に炙って脂がはぜてる瞬間は動画必須ですよ。
脂がものすごいのですが、柚子胡椒を乗せてサッパリと。
パクッといただくと、んんーーー! こんなトロけるイワシは初めて!!
まさに、お口が給油完了です。こんな美味しいイワシがあるとは! イワシの概念が変わりました!
皮も気にならず、柚子胡椒が全体を引き締めているので脂しっかりなのに食べやすいです。
◆炙り刺身
ここでお造りに入りました。
炙ったカマスは、塩とレモンの味付け。ブリは醤油が塗ってあります。
ツマの代わりにもろきゅう・バターナッツかぼちゃ・ビタミン大根・紅芯大根・グラパラリープ。
ワサビが効いた金山寺みそをつけて、シャキシャキサッパリと頂けますねぇ(ノ∀`)
特筆すべきはカマスでしょう! 炙った皮のパリパリな食感が箸から伝わってきます。
しかし、食べてみると中はトロトロなレア。包丁の入れ方も美しく、脂を綺麗に焼くのにも役立っているもよう。
ブリはまた歯ごたえが良くって、シャキシャキなのにむっちりとした弾力!
脂の乗りも良くて最高です。
そして、サボテンの一種のグラパラリーフを使うとは、お寿司屋さんとしては斬新です。
みずみずしくて、シャキシャキで、まるでフルーツのようです。
◆本日のおすすめ日本酒(1合2200円)
「純米 しぼりたて 生酒 司牡丹 裏ラベル」
冬限定・不定期で瓶詰めされるプレミアム隠し酒だそうです。
厳選されたお店にしか流通しない、裏ラベル。
スキッと香る柑橘のような爽やかな芳香と、ギューッと詰まった旨味が絶妙!!
日本酒度+8の「やさしい辛口」なので、お魚にもよく合います。
◆マグロのレアステーキ
のっけから言いますが、これは実に感動的な逸品です!
中トロの部分を、軽くレアにしたという贅沢なやーつ。
身が大きくて、ブ厚いのはもちろんのこと。
炙りが絶妙で、表面はシャキッと・中はトロッと甘くて、これは贅沢!
中トロなので、ものすごく脂が乗っているんです。
しかし、ポン酢と大根おろしのおかげでそこまでしつこくはないんですね。
甘くて、美味しくて、食感も香りもパーフェクトな、愛おしいお料理でした。
◆イクラとキャビアの小丼
食べる前から、見た目でわかる美味しさです(ノ∀`)
「上はただの飾りですよ」とはにかむ大将! キャビアと金箔が「ただの飾り」とは!
んーー、大量のいくらがプッチプチ!! そして、ほどよい醤油味の塩梅がすごくいいです。
舎利に対してイクラがものすごく多いので、食べ応えもすごくて、まさに宝石箱。
金箔とキャビアは飾りとは言え、一気にゴージャスになりますよねぇ(ノ∀`)
これは、是非とも痛風になってでも食べたい逸品ですね(ノ∀`)
◆クルマエビ
さっきまで生きていたものをサッとボイルし、手早くむいて握って下さいました。
表面はプリッと、中はトロッとした食感がよく、噛めば噛むほど甘味が出るんです(T ^ T)
上には豪華に海老味噌が乗っていて、ものすごく良い風味なんです。
食感もさることながら、この「鮨 博多まつもと 八重洲店」さんは香りをものすごく大事にされているのが、よく伝わってきました。
◆ウニの食べ比べ(6600円)
全て北海道から直送の、高級ウニちゃん。
これは別料金なれど、ぜひとも試していただきたい逸品です。
ちなみに、ウニの下には舎利も入っているので、お腹と相談しながら食べて下さいね。
ムラサキウニは、個人的に一番好きかな!
ウニならではの香りがものすごく高く、食感もプリッとしています。
塩水ウニは、フレッシュでクリーミー。
ウニとしては一番美味しい食べ方だけあって、トロッとしたフルーティさが抜きん出ていますねぇ。
バフンウニは、北海道ならではでしょうか、昆布を食べて育った味わいしますねぇ(ノ∀`)
コクがすごくあって、他の2つに比べて味わいが深いです。バフンちゃんならではのトロッと食感も特筆もの。
◆べったら漬け
お箸休めにべったら漬け。
海鮮が続いていたので、お漬物、いいですね。
シャキシャキと甘くて、ホッとする味。
こればかりは、日本酒よりも温かいお茶がよく合います。
◆茶碗蒸し
なんと、トマトとチーズの茶碗蒸し!! これは実に斬新です。
しかも炙ってあるって・・・イタリア風の茶碗蒸しかーい(ノ∀`)
伝統も大事ですが、いろいろ挑戦するのは良いと思います。アチッ!
トマトの酸味がすごくフルーティで、チーズにもコクがあってベストマッチ。
玉子との相性も良くって、意外だけれど美味しく頂けました。
◆お鮨屋のTKG
TKG=卵かけご飯ですが、卵は卵でもウニリゾットのノドグロ丼です(ノ∀`)
ウニとシャリを合わせ、その上に炙ったノドグロを乗せたもの。
こんな食べ方を目の当たりにして、ちょっと贅沢すぎて手が震えました(ノ∀`)
これが美味しくない・・・ワケ、ないじゃないですか!!
ノドグロは火の通し加減がすごく絶妙で、ホント身が甘いです。
玉子がウニとは実に贅沢なお味で・・・。
こんなTKG、46年間の生涯で初めて頂きましたよ(ノ∀`)
◆クエ
先ほども煮こごりで登場した、九州産10キロ級のク〜エ〜。
それを、1週間寝かせたそうです。
タンパクなのに力強い味わいで、ギュッギュッと歯に響いてくる歯ごたえがいいね!!
味付けはシンプルに藻塩というのも嬉しくて、お魚の旨味を最大限に引き出してくれています。
◆赤身の漬け
上に柚子胡椒が振ってあるので、サッパリと頂けます。
マグロならではの旨味がものすごく凝縮されていて、まさに「あ・か・みっ!!」って感じ。
マグロ特有の良い香りもハッキリしていて、食べ応えも充分です。
◆大トロ
もう、かなりお腹パンパンだったんですけどね。
これは食べてしまうなぁ(ノ∀`)
その甘さ、その味わい、その香り、その食感。
もうね。言葉がないです。本当に言葉がないんです(T ^ T)
この美味しさ、何千文字書いても表現しきれない美味しさ。
気になるなら食べに来て! としか言えない、自分の語彙力のなさを恥じる・・・(T ^ T)
◆マグロの炙り
打って変わって、こちらはシャクッと炙ってあります。
ホント、炙ってあると香りがいいですよね。
マグロの甘い脂が炎で炙られて、ものすごく香ばしくなっています。
イワシはしっかり、マグロは優しく炙るなど、火の使い分けも上手。
◆穴子
柚子塩とツメ(甘だれ)のペア。
半分ずついただきましたが、何しろお腹が(ノ∀`)
ふっくらと仕立てられた穴子さん、独特の香りもしっかり。
食感がフワフワで優しく、甘い香りがお口に広がりますねぇ。
◆玉子
カウンターのお寿司屋さんで定番となりつつある、蒸した玉子。
初めて食べた時は意外でしたが、このプリッとした食感がクセになります。
◆トロタク手巻き
ようやっとの〆は、シャキシャキで香り高い海苔に包まれたトロタクさん。
トロの甘さが半端なくって、口溶けと食感がすごくいいのよ!!
海苔のパリパリと香り、タクアンのシャキシャキな食感も絶妙。
お口の中に響き渡るパリパリという咀嚼音も楽しくて、最高の〆となりました。
◆シジミの味噌汁
お酒を飲んだ方には嬉しい、シジミの味噌汁。
殻付きの大きなシジミがゴロゴロ入っていて、ホッコリです。
◆チョコムース
バレンタイン限定で出していたら好評すぎて、そのまま続いてしまったという(ノ∀`)
トロッと濃厚なのに、しつこくなくてサッパリとした、チョコの風味がいいんです。
上にのったイチゴも食べれば分かる、きっと高いやーつ!
うーむ、今まで買っていたイチゴは一体なんだったのか(ノ∀`)
◆◇◆後記◆◇◆
もうね、さすがにお腹いっぱいですね(ノ∀`)
食べすぎましたねーーーーー。
そして、食後のお茶が最高です。
実に色んなネタがありました。白身、赤身、炙ったもの、寝かせたもの・・・
そのどれもが、口溶けがなめらかでありつつ、しっかりと食感を感じる美味しさ。
ギュッとして、トロッとして、いろいろな食感があるわけですが、その全部がひとしくトロけます。
さらに、特筆すべきは「香り」です。
ここ「鮨 博多まつもと 八重洲店」さんは、「香り」を本当に大切にされているなぁと思います。
一品一品に込められて、お口に入れた瞬間に広がるふくよかな香り。
食材の香りをここまで堪能できるお寿司というのは実に珍しい。
ここまで満足感の高い香りを実感できたお寿司屋さんも、初めてかもしれません。
大切な人に対する、特別なおもてなしとして。
特に、英語メニューも完備されているので、海外からのお客様に本格のお寿司を楽しんでいただくにも良いですよね。
東京・日本橋、また八重洲で美味しいお寿司を食べたくなった時。
「鮨 博多まつもと 八重洲店」さん、絶対に間違いのないお店です!
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
鮨 博多まつもと 八重洲店 (寿司 / 日本橋駅、東京駅、京橋駅)
夜総合点★★★★★ 5.0