みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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2017年(平成29年)ドイツ・フランス・ポーランド映画「ちいさな独裁者」(Der Hauptmann)

 

本日の映画です。

今回見たのは、2017年(平成29年)のドイツ・フランス・ポーランド映画「ちいさな独裁者」(Der Hauptmann)です。

 

監督・脚本 ともにロベルト・シュヴェンケ。

 

 


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◆◇◆あらすじ(ネタバレあり)◆◇◆

 

ナチス・ドイツの敗色が濃厚となっていた第二次世界大戦末期の1945年4月、部隊を脱走した空軍上等兵ヘロルトは、憲兵隊に追われてさまよっていた。

 

追っ手から逃れた彼は、偶然知り合った敗残兵と農家へ盗みに入るが発見され、逃げ延びるも敗残兵は住民に殺されてしまう。

 

その後、打ち捨てられた軍用車両の中をあさっている際に、トランクを開けると空軍将校(降下猟兵大尉)の軍服一式を発見した。

 

寒さに震えていたヘロルトは軽い気持ちでこの快適な軍服を身にまとってみたが、彼を本物の将校と信じた遊兵フライタークから指揮下に入れるよう頼まれ、このまま将校になりすますことを思いつく。

 

ヘロルトはある町の旅館で、「脱走兵による略奪行為を糺す」として、住民から被害状況を聞き取るふりをして食事にありつく。

 

その夜、ヘロルトは引き立てられてきた脱走兵を、住民やフライタークの面前でみずから射殺する羽目に陥る。

 

ヘロルトは将校の軍服の威光と言葉巧みなウソによって、道中出会った兵士たちを服従させ指揮下へ収めることに成功し、"ヘロルト戦闘団"のリーダーとなった。

 

道中に受けた憲兵の検問では、「ヒトラーの特使」であるとの主張を周囲の人々は真に受け、数日前にヘロルトを追い回したばかりのユンカー憲兵大尉すら、見覚えがあると感じながらも彼の素性に気付かなかった。

 

ユンカーはヘロルトを、逃亡や略奪を図った味方兵士を収容する施設に連れて行き、警備指揮官を勤める地元の突撃隊幹部シュッテに紹介する。

 

法曹界出身のハンゼン収容所長からの疑念をねじ伏せたヘロルトは、次第に傲慢な振る舞いをエスカレートさせ、規律維持を名目とした大量殺戮を行う。

 

ヘロルトの素性に疑念を抱いたり、暴行や虐殺に反発する者も、結局は彼に従うのだった。

 

収容所が連合国軍による砲撃と空襲を受けて壊滅した後もヘロルトの暴走は止まらず、彼は"ヘロルト即決裁判所"を自称して、行き会った人々のみならず、対立した自らの部下さえも次々に処刑し続ける。

 

ある日、ヘロルトたちが居座った町一番のホテルを憲兵隊が急襲し、一同を逮捕する。

 

上等兵であることが発覚したヘロルトは軍法会議に掛けられる。

 

その席で海軍将官やユンカーは、規律維持というヘロルトの弁明にむしろ理解を示し、彼が犯した数々の罪に対して最前線勤務という比較的軽い判決が下される。

 

この処分を熱狂的に歓迎する姿勢を見せるヘロルトだったが、そのまま脱走して姿を消す。

 

そして敗戦後の1946年、イギリス海軍に逮捕されたヘロルトは5人の元「部下」たちとともに死刑に処された。

 

(Wikipediaより)

 

◆◇◆感想◆◇◆

 

19歳の脱走兵が、たまたま拾った将校の軍服を着て、そのまま将校になってしまう・・・そんなことがあるのだろうか、とちょっと思いますがこの映画は実在の人物ヘロルトが行った事を映画にした、「実録」に近いものだそうです。

 

どうも、今まで映画などで見た将校さんってのは中年以上で偉そうなイメージがあるんですが、ナチスドイツでエリート将校の養成校であった「アドルフ・ヒトラー・シューレ」などを卒業すれば、若くして将校になる事はままあったそうで・・・

 

そういえば、「ヒトラー最後の12日間」に出てきたヒトラー副官のオットー・ギュンシェも若くして将校になったんだそうな。手塚治虫の漫画「アドルフに告ぐ」でも、19歳で将校になって威張り散らす主人公の姿が描かれていますね。

 

(正直、乏しい知識ですみません)

 

実際のヘロルトに会った事もないし、もちろんその時代に生きたわけではないのでこの映画のストーリーがどこまで史実に忠実であるかも分からないので、あくまでも映画という「物語」を見た上での感想ですが、やはり人間見た目が大事なんだなぁと思います。

 

ボロボロの脱走兵だったヘロルトが将校の軍服をまとった瞬間、周囲がへへーッしてしまうのですから。

 

そして、その見た目に会った振る舞いをするための知識、度胸ですね。

将校は軍の指揮官でありエリートなわけですから、それ相応の知識、経験、指揮能力、そして食事の際は将校にふさわしいテーブルマナーなども備えてなければならない。

 

さらに、本物の将校がヘロルトを疑っても説き伏せてしまう説得力、発言力。

 

もともとは一介の煙突掃除屋の見習いで、サッカーに興じたがために学校までクビになってしまったヘロルトですが、しっかりと将校の素質は備えていたというのです。

 

ヘロルトが捕まって軍法会議にかけられたときも、担当した将官たちによればヘロルトの威厳、発言はまさに将校そのもので、話すことにも筋が通っており、それがために微罪での処分で済まされたというのだから驚きです。

 

ナチスドイツが敗戦間際の時代だったのでヘロルトも脱走兵になってしまったのだとは思いますが、順調にナチスドイツが戦勝を繰り返し、ヘロルトも順調に出世していったならば、いったいどんな人物になっていたのが興味があるところです。

 

また、この映画に出てきた人たちのその後も知りたいですよね。
ヘロルトについてきた敗残兵たち、収容所の役人、躊躇なく囚人を射殺した幹部の奥さん・・・

 

話がどんどん広がってしまいますが、一人一人のそれぞれの人生も気になるところです。

 

 

 

 

 

 

 

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