横浜市のラーメンといったら、ひとつはもやしと野菜のアンカケがたっぷり乗った、昔ながらの「サンマーメン」。
もうひとつは、豚骨と醤油でスープを煮出し、海苔・チャーシュー・ほうれん草を乗せた「家系ラーメン」が有名です。
今回紹介するのは、後者の「家系ラーメン」。
横浜市磯子区杉田に発祥した「吉村家」(現在は西区南幸に移転)に端を発した事から屋号に「家」(や)をつけることが多くなり、「家系」(いえけい)と呼ばれるようになったそうです。
今回紹介するのは、是非とも皆さんに訪れていただきたい、とっておきのお店です。
その名も「ラーメン三亀」さん。
(お店のマスターさん、シャイなようで顔出しはNG)
お店そのものは横浜橋商店街を抜けた三吉橋商店街にあります。
「日本一かわいい商店街」と自称していますが、ちょっと昭和感を残す昔ながらの商店街でもあります。
その真ん中らへんに見えてくるのが「豚鶏ホタテラーメン」の文字。
家系は豚骨、醤油、鶏油、店によっては鶏ガラを入れたりもしますがホタテは珍しい!!
メニューの一覧。
食券機で食券を買うスタイルです。
オススメは、このお店の美味しいところがぜんぶ詰まった「特三亀ラーメン」(1000円)なり。
券売機の上には、お客さんからプレゼントされたという縁起物がたくさん!!
このお店は最近開店したばかりですが、確実に常連さんがついているようです。
いろんなラーメン屋さんを見てきましたが、ここまで愛されるお店もなかなか無いと思います。
お店の厨房では、寸胴がいくつも並んでシュンシュン言ってました。
ここで、豚ガラや鶏ガラ、ホタテが煮込まれているのかなぁ。
店内はこぢんまりしていて、カウンターが4席だったかな。
奥に1席だけテーブルがあって、お昼時はすぐいっぱいになってしまいます。
時間によっては行列となることも。
「特三亀ラーメン」(1000円)
登場です!!
スープから立ち上る良い香りが、否応にも食欲をかき立てますねぇ。
知らなかったんですが、水曜日は海苔が3枚サービスなんだとか。
日替わりでいろんなサービスをされているようです。
それにしても具材が多い!!
スープはかなりこってりしています。
一口目に感じるのは、旨味が凝縮されすぎて「エグ味」にすら感じてしまう強烈なコク。
家系を論じるのに、一口目の印象がどちらが来るのが良いか、という事で「醤油が先か、豚骨が先か」という論争があります。
こちら三亀さんのスープは、一口目がホタテとは!!
この強烈なコクは他の追随を許さないものがありますね。
菅野製麺製という麺は、少しゴワッとした茹で加減。
しかし、みうけんは食べるのが遅いので、すぐにちょうど良くなりました。
微妙にウェーブのかかった太麺は、まさに家系の麺。
「このスープありてこの麺あり」です。ウマいです。
チャーシューもたくさん入っていました。
この日は「厚みがなかったので、たくさん入れました」とのこと。
箸で持ち上げた時のテリが素晴らしく、食感も柔らかすぎず固すぎずの絶妙な硬さ。
下味もバッチリで、美味しいチャーシューです。
特筆すべきはほうれん草。
普通の家系の3倍くらいの量が入ってるんじゃないかな。
ほうれん草って、小松菜に比べて高いのに・・・
ホント、こんな太っ腹で良いのかと思ってしまいます。
おかげでこっちまで太っ腹よ!!
味玉はほんのりした味付け。
しっかり半熟な黄身は、マスターさんの几帳面な性格を表しているかのよう。
最近は年齢のせいか、量が食べられなくて敬遠していたんですが・・・
ついつい「ライス」(100円)を追加です。
大きなお椀にたっぷり入ってやって来る、純白の宝石!!
1、海苔をスープに浸す。
2、豆板醤をごはんに少し乗せる。
3、海苔で巻いて食らう。
ぜひ、やってみてほしいです。
スーパー最強メタボリックコンボの炸裂です!!
ごはんだとお腹いっぱいになりすぎる、と思われる御仁は単に海苔で麺を巻くのもオススメ。
個人的には、最近はこちらのほうが多いですね。
ここ「ラーメン三亀」さんのラーメンは、美味しいです。
なので、コショウだのなんだのと味変をするのがもったいなくて、味変はした事ありません。
しかし、卓上には「牛肉ラー油」「辛」などキニナル調味料もあって、お好きな方は試してみるのも良いかもしれません。
横浜橋商店街を抜け、日本一かわいい三吉橋商店街のド真ん中。
ちょっと駅からは歩くけれど、「粋な下町・横浜橋商店街」をぶらぶら散策しつつ、美味しいラーメンを求めて街を歩いてみるのも乙なものです。
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
ラーメン 三亀 (ラーメン / 阪東橋駅、伊勢佐木長者町駅、黄金町駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5