みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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2016年(平成28年)韓国映画「新 感染 ファイナル・エクスプレス」

 

今日の映画です。
今回鑑賞したのは、2016年(平成28年)に公開された韓国映画、「新 感染 ファイナル・エクスプレス」(原題:부산행)です。

 

「부산행」(プサンヘン)とは「プサン行き」という意味です。

 

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◆◇あらすじ◇◆

韓国・ソウルでファンドマネージャーをしているソ・ソグ(コン・ユ)は、幼い娘であるスアン(キム・スアン)と、実母の3人暮らし。

 

仕事が忙しいあまりに娘の事をロクに見てやれず、子供の日にすでに贈ったゲーム機を誕生日に再び買って贈るなど失敗ばかりしてしまい、娘からも白い目で見られてしまいます。

 

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韓国南東部の釜山に住む母(ソグにしてみれば元妻)のところへ会いに行きたいというスアンの願いを渋々承諾したソグは、スアンと韓国新幹線「KTX」釜山行きに乗り込みますが、突然気の狂ったような女(シム・ウンギョン)が駆け込み乗車をし、車内に倒れます。

 

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女は乗務員の必死の介抱にも関わらず意識は戻らず、そうかと思うと突然起き出して乗務員に襲いかかります。

 

女に噛みつかれた乗務員は女に続いてゾンビとなり、次々に乗客を襲い始めます。

 

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さて、このKTXには、ソグとスアンのほかに、肉体労働者(と思われる)ユン・サンファ(マ・ドンソク)と身重の妻ソンギョン(チョン・ユミ)。

 

高校生野球チームの応援団長キム・ジニ(アン・ソヒ)と選手ミン・ヨングク(チェ・ウシク)たち。

 

高齢の姉妹のインギル(イェ・スジョン)とジョンギル(パク・ミョンシン)。

 

高速バス会社の常務であるヨンソク(キム・ウィソン)。

 

不正乗車をしてトイレに隠れていたホームレス(チェ・グィファ)などが乗っていました。

 

車内の混乱を察知した運転士(チョン・ソギョン)ですが、途中の駅に止まろうにも、行く先々で襲いくるゾンビの群れに、運転士は停車を断念。

 

列車を行けるところまで、ただひたすら走らせる決断をします。

 

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襲いくるゾンビの群れから、彼らはいかにして生き延びるのか。

果たして、列車は釜山までたどり着けるのか。

そして、釜山へたどり着けば、光明は見えるのか。

 

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多くの人々の恐怖、そしてゾンビたちの狂気を乗せながら、KTXは釜山に向けて走り続けるのです━━━━。

 

 

◆◇感想◇◆

正直に申しまして、最初はなんとオフザケな映画だなぁと思いました。

原題は「釜山行き」ですよ。その方が映画の内容にしっくりきます。

 

それが、韓国の新幹線が舞台だから「新 感染」とは。

親父ギャグか!!

 

まぁ、それはさておき。

この映画では、好きな名脇役がたくさん出てくるので、個人的に嬉しい映画です。

まずは運転士役のチョン・ソギョンさん。

 

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この方はドラマ「ベートーベン・ウィルス」、映画「タクシー運転手」「光州5.18」「コインロッカーの女」(全て邦題)などで活躍されている名俳優。

 

今回もお会いできて嬉しいです!!

 

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さらに、子供スアン役を好演したキム・スアン。

この子も「コインロッカーの女」で、地下鉄で物乞いに励む孤児の役を好演しました。

その時はあまり印象に残ってませんでしたが、今回の映画では秀逸な役回り!!

 

特に、最後の「アロハ・オエ」を歌うシーンは涙なくして見られません。

 

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他にもいろいろありますが、まぁキリがないのでこの2名だけとして。

 

それにしても、この映画の秀逸なところは、観る者を退屈させないカメラワークよ。

最初はどこにでもありそうな、ダルダルな親子関係の父子家庭の話から始まります。

 

しかし、そんな序章は序章。

さっそく新幹線に乗り込んだところから、もう緊張の嵐。

 

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この映画はホラー映画というよりも、観る者をハラハラドキドキさせるスリラーものと呼んでも差し支えないかもしれませんね。

一分一秒も退屈することもなく、一気に話が展開していきます。

 

そして、最後のあまりにも悲しい結末。

不仲だった親子が、やっと親子の絆を取り戻したというのに、この結末かよ・・・と脱力感が半端ありません。

 

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韓国映画って、基本的にハッピーエンドって少ないんですよね。

 

映画を見ると、心のどこかでディズニーのようなハッピーエンドを期待してしまうんですが、その期待は見事に打ちのめされて、愕然とした自分だけが残される映画です。

 

それでも、せめてこの父娘には幸せになって欲しかったなぁと思います。

 

おそらく、ハッキリと明言されてはいませんが、スアンの母親も無事ではないのでしょう。

 

最後には誰が残されるのか・・・これを書くとネタバレになるので書きませんが、ここで生き残った2人は、その後はどのような人生を送るのか。

 

実に、実に、深く考えさせられるところで映画はエンディングを迎えるのです。

 

この映画は、実に秀逸そのもの。

実際、カンヌ国際映画祭ミッドナイト・スクリーニング部門では特別招待作品として出品されたほか、ファンタジア国際映画祭で最優秀作品賞、シッチェス・カタロニア国際映画祭で監督賞・視覚効果賞を獲得するなど、世界的にも高い評価を受けている映画です。

 

この映画は、ただ単に「ゾンビが出ター 血ガー 感染ガー 目が白イー」といった、ストーリーも何もなく、ただワーキャーグォーブシャーして終わる、ペラッペラで気持ち悪いだけのホラー映画ではありません。

 

冷たくさめ切った親子の愛を取り戻しながらもハッピーエンドでは終わらない、実に深いストーリー性をもった素晴らしい作品であると思います。

この映画は、自信を持ってオススメしたい映画です!!

 

 

 

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