みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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飼い主を雪崩から救った 忠犬タマ公の碑の由来(横須賀市)

横須賀市衣笠山の一帯に沿って広がっているのが衣笠山公園で、休日ともなれば多くの人たちでにぎわい、特にこの上の展望台から眺める風景はまた格別なものです。

 

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この衣笠山公園を散策しているうちに、珍しい物を発見しました。

「忠犬タマ公之碑」なる石碑です。

その揮毫は第十三代横須賀市長の小泉又次郎氏、つまり先の内閣総理大臣小泉純一郎氏の祖父にあたる人です。

 

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飼い主が亡くなってからもその帰りを待ち続けた渋谷駅前の「忠犬ハチ公」は有名ですが、この「忠犬タマ公」というのは初めて聞きました。

忠犬タマ公とは、どんな犬だったのでしょうか。

 

この碑の脇には、忠犬タマ公について詳しく説明されていたので、地域史料の記載と合わせて抜粋させていただきたいと思います。

 

男性と一緒に写っているタマの写真

五泉市公式サイトより)

 

忠犬タマ公は、新潟県中蒲原郡川内村、現在の五泉市で刈田吉太郎氏により飼われていたメスの柴犬だそうです。

 

昭和9年2月5日、また昭和11年1月10日の2度にわたって、狩猟中であった主人が雪崩にあい遭難した時、必死に雪を堀りおこして主人達を救出したとされています。

 

また、このタマ公が縁となり、本来遠く離れているはずの五泉市横須賀市は友好関係を深め、平成21年(2009年)には災害時における相互応援協定までも締結するに至っており、平成29年(2017年)3月23日に衣笠観光協会によって主催された「忠犬タマ公慰霊祭」では、五泉市から寄贈された忠犬タマ公像の除幕式も行われました。

それが、現在も衣笠山公園に立っている忠犬タマ公の像なのです。

 

 

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このタマ公の功績は、当時の新潟新聞に掲載されて大きな話題となったばかりではありませんでした。

全国放送のラジオ番組で特集が組まれて美談として語り継がれたのみならず、その話は世界にも及んでアメリカ合衆国政府からも表彰されたといいます。

 

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その後、新潟県出身の海軍将兵によって結成された互助会の知るところとなり、この郷里の美談を広く後世に残さんと一念発起した会員にによって新潟のタマ公が寝起きしている場所の土を取り寄せたそうです。

 

その土をゆかりとして、海軍の将兵達に末永くタマ公の美談を伝え残し、これを模範となすために建立されたものだと説明されています。

 

この碑は、もともと衣笠山公園の裏道入口に建立されていましたが、昭和58年に現在の場所に移されたそうです。

 

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この脇に残された説明の看板です。

右下の「忠犬タマ公侍」というのが、三浦一族の甲冑のようなものを身にまとっているのが、なにやら面白いなと思いませんか?

 

せっかく海軍の軍人さんたちに碑を作ってもらえたのだから、横須賀のスカレーくんみたいに海軍の軍人さんの恰好をしてほしかったなと思うのは、みうけんだけでしょうか。

 

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この日は平日という事もあり、衣笠山公園には訪れる人もあまりなく、ひっそりと静まり返っていましたが、土日や祝日には、この公園には多くの家族連れがお弁当をもって訪れ、その賑やかさは大変なものだといいます。


ここ神奈川県の、ことに横須賀市横浜市では人が雪崩で犠牲になるという話はあまり聞きません。

それでも、この忠犬タマ公の美談は新潟県から神奈川県へと文字通り日本列島を横断して、今でも脈々と語り継がれ、小学校の郷土史などでも教えられているそうです。

 

 

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