今回の「世界の食品」シリーズは、韓国産「宗家の冷麺&冷麺スープ」のセットです。
横浜市中区のコリアンタウン、福富町で言わずと知れた韓国食材店「セブン」で購入しました。
価格はいくらだったかな。あまりよく見ないで購入してしまいました。
言わずもがな、冷麺というのは韓国を代表する伝統的な麺料理の一つ。
韓国にも数数の麺料理がありますが、この冷麺というのも大きく分けて2種類あります。
辛いソースを和えて食べる「ハムフン冷麺」、ユクスと呼ばれるさっぱりしたスープの中に入れて食べる「ピョンヤン冷麺」で、どちらも元は北朝鮮の郷土料理でした。
ピョンヤン冷麺のインスパイアが日本の盛岡冷麺だったりしますが、本場の冷麺は麺がそうめんのように細く、色も濃い灰色となっています。
主な材料は小麦粉、そば、でんぷん。
伝統的な物ではドングリの粉なども使います。
予めスープを冷やしておき、器に準備しておきます。
できれば氷も入れましょう。
この一手間が、美味しく手際よく作るコツ。
この麺の茹で時間は40〜50秒。しかも、ほぐしながら茹でるので茹でている間は忙しいんです。
麺をゆでたら、ザルにあけててばやく流水でザブザブ。キリッと冷やして、水をよく切ったらスープに入れます。
茹で卵、キムチは必須。
今回はサムギョプサルの〆の麺として食べたので、余ったナムルや肉も盛り付けました。
細くて独特な食べ応えがある、キンキンに冷えた冷麺。
かつては寒い北朝鮮で、部屋にガンガンに暖房を入れた部屋で食べる料理だったそうです。
また、当時は貴重だった牛を煮出して作るスープなので、今では気軽に食べられる冷麺は、かつては贅沢な料理だったんだとか。
今は飽食の時代となり、このような物が気軽に食べられるようになって久しいですが、焼き肉の後の脂っこい口を冷たい冷麺でサッパリさせる知恵は、なかなか素晴らしい物だと思います。