李さんの台所。
それは、福富町に広がる横浜コリアタウンの中でも、一番知られた店と言っても過言ではないでしょう。
最近は韓流ブームが収束した反面、新型コロナブームなぞやって来てしまって、すっかり活気を失った感のある横浜コリアタウンですが、そんな中でも頑張って営業を続け、日夜多くのお客さんが詰めかける老舗中の老舗です。
とは言え、ここ横浜コリアタウンでは老舗もニューカマーもあまり潰れる事なく、さらに何店舗かはランチ営業までしてしっかり生き残っています。
ここ「李さんの台所」もそのひとつ。
通りには韓国人、お店の客も韓国人。
まだまだ横浜コリアタウンは健在なのです。
さて、今回はランチ利用ということで。
まずは5品の突き出しです。厚揚げキムチ、もやしナムル、オイキムチ、白菜キムチ、ブロッコリーのナムル。これらは食べきったらお代わりできるのがまた嬉しい。
韓国ではキムチは無料ですからね。牛丼屋の紅生姜のようなもんだよね。
キムチごときに400円とか取るナンチャッテ韓国料理店の店主を全員正座させて、ここのキムチを目と鼻に詰め込んでやりたい気分だわ!!
細君は「カルビクッパ定食」(800円)です。
熱々のカルビスープ。牛骨のダシがしっかり効いて、しみじみとうまいなぁ。
見た目は質素ですが、この深い味わいはなかなか味わえない贅沢なもんだと思いますよ。
カルビスープというからには、カルビがしっかり入っています。
しかもここのは骨付きカルビ。そこまでホロホロというワケではないけれど、柔らかく煮込まれた骨付きカルビに豪快にかぶりつく事の嬉しさよ。
肉食の本能が呼び覚まされて、すっかり太古の生活に戻ったような心持ちよ。ギャートルズか!!
また、野菜もたっぷり入っていて、心なしか体も喜んでいる気がします。
あくまで気のせいかなっ!!
さて、みうけんは「新ランチメニュー」の「韓国風サバ煮込み定食」(1080円)です。韓国語ではコドゥンオジョリムといいます。
サバと大根を旨辛なスープで煮込んだもので、サバも大根もホロホロに柔らかく煮込まれていて、数ある韓国料理の中でもみうけんが好きな物の一つです。
見た目は真っ赤っかですが、そこまで辛くはないのです。
あくまでも当社比だけどね!! 辛いのが苦手な方は、まぁメニュー写真見ただけでお腹いっぱいでしょうけれど、辛さよりも旨さが際立っててご飯がススム味わいですよ。
見てください。
トロトロに煮込まれた大根と、柔らかくしっとり煮込まれたサバ。
ショウガの香りも効いていて、これが美味しくないワケが無いんですよ。
サバ・ド・ロワイヤル・オン・ザ・ライス。
日本アニメ映画「風立ちぬ」でも、主人公は「サバはうまいよ」と言いながらサバの味噌煮定食ばかり食べていました。その気持ちがわかりますねぇ。
これほど白いご飯が欲しくなる味というのも、なかなか無いもんだと思います。
量もしっかりあるし、オカズだってたっぷりありますからね。
むしろご飯が足りなくなってしまうくらいです。
それなのに、韓国ではご飯大盛りとかご飯のお代わりといった文化があまりありません。
いや、本当はあるんだろうけれど、やっている人を見た事がない。
茶碗だって日本のような丼メシじゃありません。
これも、韓国人があまり太っていない事の原因かも知れませんねぇ。
ラーメンにチャーハンをつけるのは炭水化物取りすぎニダ!!
これだけの品が、手軽な価格でランチとして頂けるとは。
うん、横浜コリアタウン恐るべしです。
この辺りでは親戚筋のヤンさんの台所や、麻浦カルビなどもランチをしていますからね。
また韓国ランチをしに、足繁く通おうと思います。
御造作!!
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