みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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道端にたたずむいにしへの古墳 源氏河原の塚(厚木市)

本厚木から愛川へと向かう国道412号線を北上して、公所海道の交差点から左へ入る脇道にそれ、また412号線に沿うようにして北上していく。

途中、荻野川にかかる源氏橋を越えていくと、ほどなくして右手にこんもりとした塚が残されているのが分かる。

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この塚は、通称「源氏河原の塚」と呼ばれている古墳で、この周辺には同じような古墳は確認されておらず、ただ1基だけの独立した古墳である。

大きさは8.3×5.5×1.2メートルであると地域の史跡案内板にあり、墳丘には石が露出し、やや不整形ではあるものの石室を有する古墳時代後期の円墳とみてよいであろう、という事が書かれている、


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この塚の頂上部には、表面が劣化してすっかりはがれてしまい、もともとの像容どころか、どんな神仏が掘られていたかすらはっきりしない石仏が安置されているのが実に痛ましいのである。


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塚のふもとにも、何か塚であることを示すかのような標石が認められるのであるが、こちらも磨滅が激しいばかりでその内容はまったくうかがい知ることが出来ない。


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今ではすっかり崩れて小さくなってしまった円墳であるが、この土地に住むそれなりの権力者か、それとも一族の長であろうか。

多くの人の労力によってこの塚が築かれ、丁寧に組まれた石棺に納められてはねんごろに葬られ、死者は死出の旅へと赴いたことであろうか。


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いま、誰からも忘れ去られてしまったかのような、小さく形も崩れてしまった塚の前に立つと、どこからともなく打ち鳴らすカネの音とすすり泣きが聞こえ、墓の前にぬかづく遺族たちの姿が目に浮かんでくるようで、ここにも一抹の感慨を誘うのである。

 

 

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