みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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神奈川県伊勢原市・謎の施設に行ってみた(伊勢原市)

みうけんの趣味というか好きな事のひとつに、Google mapの閲覧があります。

 

www.google.co.jp

 

通常の地図はもちろん、空中写真やストリートビューも見られて、さらにいろんな施設のクチコミまで見られるという画期的なシステム。

 

そんなGoogle mapを見ていたら、神奈川県の伊勢原市タイ語?で書かれた不思議な施設があるのを発見しました。

 

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どうです?

気になりますよね・・・他はみんな普通に日本語で表記されてるんですが、ここだけタイ語。いや、タイ語なのかな? それすら分かりません・・・

Google mapには先ほども書いたようにクチコミ機能があるのですが、口コミを見ても「良い場所」などの抽象的な書き込みしかなく、ますます謎が深まります。

そんな感じでずっと・・おそらく1年近くは気になっていたのですが、夜勤も早く終わったし天気も良くてポカポカ暖かい陽気なので、ちょっと行ってみる事にしました!!

 

「ちょっと行ってみる」って言っても、横浜市の自宅からこの場所まで30キロ以上あるんですが・・・

ちょっと腰を据えて、愛車・Jogさんを満タンにしてチャリチャリ行ってみる事にしました。

 

それにしてもいい天気!! 国道246号線からは、大山が良く見えます。


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伊勢原市に入ったあたりから、国道246号線は登り勾配になっていきます。

ぐんぐん登るぞ~~


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伊勢原市善波にある新善波トンネル。新善波トンネルは1963年(昭和38年)8月に開通したトンネルで、こちらは東側の開口部です。

この写真にある「ようこそ善波 安全運転」の看板の前に細い路地があるので、チャリチャリ入っていきます。


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ちょっと入ると分かるんですが、ここはいかにもなラブホテル街・・・

よく、高速のインターの周りには異様な数のラブホテルが密集してますよね。そんな感じです。なんでこんな辺鄙なところにあるのか分かりませんが・・・

インターと同じで、246号線が旧道だったころには善波トンネルがひとつのランドマークだったそうなので、そのランドマークの周りにラブホテルが集まったのでしょうか・・・


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ここのラブホテルには2種あり、小さな建物がたくさんならんだ、いわゆる昔ながらの「モーテル」と、やたら新しくて異様な光景を形作る最近のタイプがあります。


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しかし、昔ながらの「モーテル」はもう流行らないのでしょう。

多くの建物が廃墟になってしまい、見る影もありません。


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その脇には、こんな廃車まで放置されてしまっており、少なくとも若いカップルが訪れるようなロマンな雰囲気あふれる場所ではなくなってしまっていました。


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坂をあがると、「昔ながらのモーテル」を上から眺める事が出来ました。

昔はたくさんのカップルでにぎわったのでしょう。今ではすっかりゴミ溜めになってしまっています。


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それでも、まだ現役で営業しているラブホテルは何軒かあり、この場所に入って来る車はみな示し合わせたように男女が2人乗っています。

あ、これからアレしてナニなんですねw

 

そんな中、寒いから厚着しまくって全身から目しか出ていないオッサンが一人、原付で坂を上がって行きますと、見えました!!

ここが謎の施設の入口のようです。


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「新サービスタイム!! ゆとりの時間を提供します」という看板や、右手の看板の上には「空室 満室」という表記が残っていることから、ここもラブホテルだったのでしょう。

 

貼りなおされた看板の上のほうには、きっとこの施設の名前が書かれているんでしょう・・・しかしまったく読めませんが・・・

2行目の英字も、上の文字の読みがなを英字にしただけでしょう。まったく分かりません。

 

ただ分かる事は、

・最初はタイ語かと思っていたが、タイ語ではないらしいこと。

 おそらくクメール語カンボジア公用語)だろうか。

・右上の旗の絵は仏教の旗であろうこと。

 うちの近所の寺でも同じようなのを揚げていることから、何か仏教の施設ではないかということ。


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そのまま上り坂が中に伸びていたので、不法侵入にならない程度で登ってみました。

小さな建物が並び、1台ずつ駐車スペースが確保されているのは、いかにも昭和のモーテルの様相ですね。


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そのわきには、カンボジアと日本の国旗が飾られていました。

やはりここはカンボジア関係の施設なようです。

施設入口を示す矢印も赤、黄色、青が描かれていますが、この三色も仏教のシンボルカラーです。


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ここから先まで入ってしまうのもどうかと思ったので、この先は行ってませんが、見えるところにタイなどの仏教寺院にありそうな祠? が建てられていました。


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建物の軒先には韓国のお寺で見たようなボンボリも。


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その先は駐車場なのか、ただの広場なのか分かりませんが広いスペースになっており、人気はまったくなく、ただただ寂しい静寂が漂っているだけでした。


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花壇の看板まで、クメール語と思われる言葉が。

植物の名前を書いたのか、それとも「ゴミを捨てるな」とでも書いてあるのか。


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入口へ引き返すと、「ここは私道です。駐車禁止」の看板に「MOMI」と書かれているのを発見。

調べてみたら、ここには昔「MOMI」というホテルがあったそうで、やはりラブホテルの跡地を活用したんだなぁ、と。


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ここから少し行ったところに、旧善波トンネルがあります。

1928年(昭和3年)に完成したトンネルで、1963年(昭和38年)に新善波トンネルができるまでこの地域の交通の要でした。


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このトンネルはうっそうとした森林に囲まれた静かなトンネルで、過去におきたバイクによる死亡事故がきっかけで神奈川県の心霊スポットとしても有名で、その顛末がWikipediaにも掲載されています。

 

1965年(昭和40年)9月2日の夕方、秦野市に住む当時17歳の「準一少年」がバイクで善波峠を走行中、カーブを曲がりきれなかった対向車のトラックと正面衝突し、翌未明に亡くなるという事故が起きた。事故後、隧道周辺で少年の霊が現れるとの噂が数多く囁かれるようになったが、それを聞いた両親は1966年(昭和41年)、無事故の祈りを込め善波峠に『もう死なないで 準一』と書かれた看板と菩薩像を建立した。なお、看板は1989年(平成元年)に撤去されている。

引用;善波峠 - Wikipedia

 

ちなみに、菩薩像というのがどこにあるかはまったく分かりませんでした。


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まぁ、実際通ってみると何の変哲もない小さなトンネルでした。

みうけんは霊感というものは疎いのか無いのか分からないくらいなので、感じるものも何もなく。

まぁ、みうけんには背後霊がたくさんついているらしい(ある高僧に言われた事がある)ので、そのせいもあるのでしょうか。

 

トンネルを越えると、のどかな田園地帯と綺麗な山々が見えました。


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せっかくここまで来たし、おなかも空いたし、地のものを食べたいなということで地元の「らーめん 味噌一」へ。


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濃厚でドロッとしておりコクのあるスープに、ピロピロプルプルの麺が良く絡み合って本当に美味しい!!


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そんなこんなで、目的を達して一路横浜へと向かいスロットルを吹かしたのでした。

 

【後期】

あとで、再度この場所をGoogle mapで見ましたが、ふと思いついて施設名をコピペしてGoogle翻訳にかけてみました。

 

施設名は「វត្តបារមីគីរីខេមរាភ្នំបិតាធំ ហៅ វត្តលោកយាយជំទាវហេង」。

Google翻訳の「言語自動選択」で翻訳してみたら、

 

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「パゴダキリケマラパゴダグランドパゴダと呼ばれる祖父母ヘンパゴダ」(笑)

結局なんだか良く分からないのですが、パゴダとは仏塔(おシャカさまの遺骨、または遺骨に見立てたものを安置した塔。日本では五重塔仏舎利塔というものが大きなお寺にあったりするし、ストゥーパという名前が転じてお墓の後ろに建てる卒塔婆のもとになったりしている)ことから、やはり仏教に深く根差した施設であることに変わりはないようです。

 

さらにGoogleで検索してみると、きちんとFacebookなどのページもあるようです。

 

www.facebook.com

 

やはりカンボジアの方々が信仰している仏教の施設なようで、煩悩の権化のようなラブホテル街に禁欲の宗教であるクメール仏教のお寺が出来てしまったことに、何とも言われぬ不思議な気分になったのは言うまでもありません。

 

出稼ぎ、留学、旅行、家族に付き添っての滞在、はては難民として・・・

いろんな理由で、祖国カンボジアからやってきたカンボジア人は多いと思います。

そのような方々が、仏教をよりどころとしながら言葉も文化も気候も違う日本で生きて行く姿に感銘を覚えますし、拍手を送りたいと思います。

 

日本にはみうけんのようなアジア大好きな人間もたくさんいます。

これだけの施設ができるということは、近隣にはカンボジアの人がたくさん住んでいるという事でしょうか。

これを機に、ここでひとつカンボジア料理店なんか出してみちゃったりして、ますますお近づきなれたらいいのにね、なんて思ったりしています。

 

ある真冬の寒い日、でもポカポカ日差しの一日でした。

 

 

 

 

 

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