本日やって来たのは、秋葉原。
日本が世界的に誇る有名なこの街で、妻ちゃんと目指すのはアニメの広告!

・・・ではなく、駅から徒歩5分の住宅街に入った「和泉小学校」に面したところ。
なんと美味しい日本酒とノドグロという最高にして最強のコラボレーションが楽しめる、「のどぐろ専門店 八仙 秋葉原」さんです!
(*´ω`*ノノ☆ パチパチパチパチパチパチ ★

秋の風も、だ〜いぶ冷たくなって来ましたからね。
こういう日は、あったかいお部屋で美味しいサカナをつまみながら、スキッと冷えた冷酒(ひや)をキュッと・・・
やーーーー、こったえらんないねーーーー!
良いお酒を燗するのは野暮ってぇもんよ!!

とか何とか言ってたら、スタッフさんがドアを開けて待っていてくださいました(ノ∀`)
店内は落ち着いた和の空間で、小田原城みたいな白塗りの門をくぐると、一枚板のカウンターがドドンと。
このカウンター席、オープンキッチンなので料理好きとしては眺めていて楽しいし、2人で肩を寄せ合って飲むのはデートに最適よね。

また、仲良し同士でゆっくりと過ごせるテーブル席があるのもいいですよね。
奥には個室もキチンと用意されているようで、接待や会食にも使い勝手が良いのではないでしょうか。

さて、やっぱこのお店はオサカナが良いでしょう、という事で注文したのは「八仙」さん渾身のコース!
◆ノドグロ三昧 しゃぶしゃぶ鍋付コース(13000円)
お願いしまーす!
このコースは、1日に2組限定のレアでオトクなコースだとか。
新潟県直送の極上ノドグロを、しゃぶしゃぶ・お造り・おすしなどで頂ける、まさにノドグロ尽くしのコースで接待やデートにもピッタリです。
では、さっそくの一品目から・・・
【座付】 季節の肴盛り
見るからに丁寧なお仕事をうかがわせる一皿で、前菜からこの気合の入りっぷり。
内容的には鼈甲(ベッコウ)玉子・粟麩の味噌田楽・シキブソウのお浸しです。

一見してアンズかと思えてしまった鼈甲玉子は、冷凍した玉子を味噌に漬け込んだ逸品。
これは一般家庭ではなかなか作らない手間のかかるものですが、玉子というよりはまるで干し柿で作った和菓子のようにねっちりとしています。
味付けは濃すぎずに良いアンバイで、卵黄の風味が味噌でしっかりと引き立てられており、これは酒のアテにちょうど良いですねぇ!

粟麩の味噌田楽は、粟の香ばしさとモッチリとした口当たりが実に良いです。
素朴な食材を使った、素朴な味わい。そこに味噌の力強さが加わって、これは食が進んでしまいますねぇ。

シキブソウのお浸しは、鮮やかな紫色をしており、食感もシャッキシャキ。
もう秋なんだけれど夏を感じる力強い味わいと食感は、モロヘイヤに似ているような気がします。
なんといっても、このシキブソウの健康に良さそうな美味しさが良いですねえ。

うーん、前菜の一品一品から実に手がこんでおり、感動のおいしさです。
実に、前菜が美味しいお店は決して間違いがないなぁと思いますよ。
【造里】お造里盛合せ(のど黒入り)
刺身に添えられた薬味が、ワサビと塩の両方あるのがいいですよね。
ケンが白髪ネギというのも芸が細かいし、大きく切られたミョウガも良いアクセントになっていて、個人的にはコレだけで日本酒いけるわーって思います。

まずはタイのコブ〆から。
ねっとりとした食感と、ものすごく濃ゆい昆布の旨味で、いい感じに漬かってるなあと感動の美味しさ!

ブリはさすが、旬の逸品。
皮を炙った香りがすごく良くて、肉厚な身にはしっかりと脂がのり、ブリの良いところが全部詰まっている一切れです。

ノドグロは、さすが専門店の美味しさ。
甘味が上品な脂がバシッと乗っていて、もう最高のひとこと。
炙ってあるため実に香ばしく、塩もわさびも最高の組み合わせですねぇ。

【鍋物】のど黒のしゃぶしゃぶ・野菜盛り
ノドグロって、だいたい焼き物、たまにお刺身でいただくものかと思ってましたが、しゃぶしゃぶでいただけるとは!
しかもズラーッと並んだたくさんのノドグロさんにビックリ。
嗚呼、こんな贅沢があって良いのだろうか!?

身の大きさを見れば、さぞかしキングサイズのノドグロであったろうと思います。
ものすごい大きな身の表面にはテリテリと脂が乗っていて、さすがは専門店!!

まずは出汁のみでしゃぶしゃぶして頂きました。
パクッと頂いた瞬間にジュワァァァとトロける、脂の甘さと身の軟らかさ、その力強くも繊細な味わいに驚きです。

次はお野菜も入れて、ね。お野菜はネギ・水菜・椎茸・そして、マロニーちゃん。
ただでさえ美味しい出汁に、野菜の旨味がしっかり行き渡るのもうれしいし、特にネギ好きとしては白ネギが大量にあるのがシャキシャキサッパリで、実に嬉しい!!

出汁でしゃぶしゃぶしただけでも美味しいし、適度に火を通したねぎを少し添えて食べるのも、また良きかな、
今まで、ノドグロは焼くか、刺身でしか食べたことなかったかと思うのは前述したとおりですが、やはりこんな贅沢な食べ方はなかなか出来ないものですよね。

ノドグロは生であればムッチリとしていて脂が甘く、その香りも秀逸。
しゃぶしゃぶして適度に火を通すと、トロッとした食感の中に力強い旨味をギュギュギュッと閉じ込めてくれるので、食べるごとに悶絶できるおいしさです。

【お凌ぎ】鮨3貫(のど黒3貫)
おしのぎって、ちょっと小腹を満たす軽食って意味合いの言葉ですよね。
ノドグロの寿司なんて、ぜんぜん軽食ではないのだが!!
白い脂がツヤツヤと輝く、見るからに高級そうな「お凌ぎ」がやって来ましたよ。

まずは、生のノドグロのお寿司からです。
見るからに美味しそうなツヤツヤさんをパクッといくと、お口の中にブワァ~ンと広がるノドグロ特有の旨味がすごいの!
身の触感はトロりとトロけて、脂の甘味と相まって上々の贅沢です。

炙りノドグロのワサビ添えは、炙った皮目の香りがものすごく立っていて、食べる前から素晴らしいですねぇ。
生と同じく脂が甘くて、しかも炙られているのでトロリと溶け出しているところにワサビがさっぱりとさせてくれて、実に絶妙な美味しさです。

同じく、炙ったノドグロに柚子皮を添えたもの。
こちらはワサビとはまた違った爽やかさがあり、ノドグロ特有の甘い脂の味わいに、鼻をスッと抜けていく柑橘独特の香りが素晴らしい組み合わせですねぇ。

やはり、どのお寿司も秀逸すぎて、食べるのがもったいないくらい美味しい。しかし、食べてあげないともったいない。
そんなジレンマを感じながら、ついつい目をつぶってじっくりと味わってしまいたくなる、今までの人生の中でも文句なしに上位にランクインするお寿司でした。
【油物】のど黒の春巻き
ノドグロの春巻きと食べログのメニューにありましたが、海老天と舞茸天の盛り合わせでした。
どちらも好きなので、これはこれで嬉しいのです。

海老天、サックサクな食感が素晴らしすぎます。
なんと言っても、かぶりついた時のザクザクザクザクッという音が素晴らしすぎるし、嚙んだ時のサクッとプリッのコントラストが素晴らしい!
合わせるのは大根おろしももちろん美味しいのですが、上質の海老天はやはり塩が良いなと思います。
この塩も、お刺身の時にも思いましたがマルドンシーソルトのように結晶が大きくて、海のミネラルをしっかりと含んだ味わいの深いお塩です。

舞茸天もカリザクッと揚がっていて、しかもジュワッとあふれるキノコの美味しさが実にゴージャス。
舞茸天は自宅でもよくやりますが、やはり数ある天ぷらのネタの中では一番好きなのが舞茸です。
噛めば噛むほどお口の中に広がる奥深いキノコのうま味は、さすがです。

【中八寸】のど黒骨煎餅と肝のペースト仕立
これまた珍しい逸品、ノドグロの肝のペーストと、ノドグロの骨せんべい。
どちらも初めて食べるものですが、まさかノドグロがペーストになるとは想像もしませんでした。

レバーペーストは思ったよりしっとり感。
レバーの旨味がしっかりついているが、これは100パーセントがノドグロのレバーペーストなのか、それともサワークリーム入りかな?
ノドグロがどれくらい立派なキモを持っているか分かりませんが、こんなにガッツリいただけるとは驚きです。

骨煎餅は、のどぐろの旨味がすごい!
ウナギやアジの骨煎餅のようにパサパサしているかと思いきや、脂がものすごく乗っていて、これも良いおつまみになりますねえ。

【止鍋】雑炊 のど黒ゼラチン入り
【香物】漬物盛合せ
先ほどのしゃぶしゃぶ、あまりに美味しくて出汁まで飲み干しそうになりましたが、最後の雑炊のためにとっておいてくださいね!との事でとっておきました。
そこでやってきた、雑炊のセット。
ご飯、追い出汁、生卵と、香の物がついてきましたよ。

さっそく出汁にご飯を投入し、玉子をイン。
この、トロッとした玉子を入れる瞬間がたまらなくてワクワクしてしまいますねぇ。

玉子を入れて、適度にかき混ぜながらグツグツ言わせます。
玉子はあまりグリグリして完全にほぐさずに、ある程度カタマリの状態を保つことがポイント。
正直、これは好みの問題ではありますが火の通った玉子のプリッとした食感を味わうのもまた乙なものです。

ノドグロの濃厚な出汁、野菜のコクと旨味をたっぷりと吸い込んで、ご飯はパンパンに膨れ上がりました。
トロッとした玉子のアンバイも実によく、今回の豪華で贅沢すぎるコースの〆にふさわしい雑炊となりました。

香の物も、お口をすっきりとさせてくれます。
特にお気に入りなのは、ゴボウと御葉漬け。関東では野沢菜漬けと言いますね。
素材の素朴な味わいと、シャキシャキとした食感が実に小気味よく、食事の〆にふさわしい逸品でした。

【甘味】本日のデザート
カタラーナに柚子のゼリーをかけたもので、どっしりとした食感にねっとり甘さが広がります。
めっちゃ濃厚な味わいで、和食のお店なのにコーヒーが欲しくなるデザート!
その反面、たっぷりとかかった柚子のゼリーのおかげで、サッパーリと頂けました。

◆◇◆後記◆◇◆
この内容で、13000円。
実にコスパに優れた、お値打ちのコースだと思います。

超希少で高級なお魚の代名詞、ノドグロを出汁、甘み、食感、見た目・・・。
まさに、全ての魅力を味わい尽くす、本当に贅沢で豪華なコースだなぁと思いました。
今回おじゃました「八仙」さんは、和の落ち着いたたたずまいを活かしたお店ですが、現在すぐ脇に「八仙 別邸」なるお店を作っている最中だそうです。

中は工事中とのことで、ちょっと窓から覗かせていただきました。
こちらも和の雰囲気を活かした造りで、外国人のお客さんも日本人のお客さんも喜びそうな内装ですよね。

通りに面した窓から客室を見てみると、一気に豪華絢爛になります。
こちらの「八仙別邸」さんが秀吉好みとするならば、お隣の「八仙」さんは侘び数寄の境地を極めんとした、利休好みという事か。

どちらにしても、新潟県糸魚川から直送される極上のノドグロをふんだんに使った、八仙さんのコースは間違いがありません。
お値段は多少張りますが、だってノドグロをあんなに食べられるんですもの。
むしろお値打ちの、決して見逃せない高コスパなコースだと思いますよ。

秋葉原の街で、大切な人を美味しいオサカナでおもてなししたい時。
秋葉原駅から徒歩5分、「のどぐろ専門店 八仙 秋葉原」さん、オススメです!
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
のどぐろ専門店 八仙 秋葉原 (居酒屋 / 秋葉原駅、岩本町駅、浅草橋駅)
夜総合点★★★★☆ 4.4