横浜市民にとって、ハマっ子にとって、なくてはならない食文化の一翼である「ラーメン」の世界。
特に横浜市内には「家系ラーメン」「サンマーメン」の2大ご当地ラーメンがあり、多くの方々から人気を集めていますよね。
さて、今回紹介するのは旭区白根にある「横浜ラーメン 弐七家(にななや) 白根本店」さん(以下「弐七家」さん)となります。
最寄駅は相鉄線の鶴ヶ峰駅か西谷駅になりますが、どちらも歩いて20分ほどかかる立地なので、お車で通われる方も多いようです。
なんと、お店のすぐ脇にコインパーキングがたくさんあるので、お車では通いやすい立地なのがいいですよね。
店内は広くて清潔感があるのもオススメポイント。
ラーメン屋さんでよくあるような、脂でベタベタした店内・・・ということはなく、清掃が行き届いているのが嬉しいところ。
他のお客さまが多くいらっしゃったので内観は撮りませんでしたが、席はカウンター7席と4人がけテーブル3卓があり、お子さま用のかさ上げイスが完備されているなど家族づれにも優しい印象。
注文もわかりやすい前払い食券式で、ホール担当の女性スタッフもいつもながらニコニコと丁寧な接客です。
ここ「弐七家」さんでは「特製ぎょうざ」(400円)も自慢の一品。
そのため、卓上にはぎょうざ用の調味料と、こしょうや白胡麻が完備です。
味変用に「にんにく」「唐辛子」「生姜」もあり、その下にはティッシュ。
これらをお好みで足して自分だけの味を作るもよし、あえてそのままの味わいをひたすら追求するもご自由です。
◆特製ラーメン(1150円)
何と言っても、食券機のボタンのいちばん左上に輝く、それだけで「弐七家」さん自慢とわかる一杯。
具材の内容も充実していて、のり5枚・チャーシュー2枚・味付けウズラ3個・ほうれん草80g・九条ネギ40gという豪華さ。
もちろん、家系の三大好み(味の濃さ・麺の硬さ・油の多さ)が選べますが、あえて「全てふつう」でお願いしました。
まずはスープから頂きましたが、一口飲んで優しさあふれるスープ・・・。
かと思いきや、後から後からガラの旨味と鶏油の香りがグイグイ押し寄せてきます。
最初に醤油の塩味をガツンと感じる「醤油豚骨」も良いですが、このトゲトゲしていない、優しくも力強い出汁の味わいを活かしたスープは、本当に美味しいですねぇ。
食べた後で喉も乾かないし、いつまでもお口の中にガラから煮出された旨味がジワジワと残る、旨味で勝負のスープ。これは美味しいです!
麺は、家系らしい太めのもっちり麺。
厨房から離れていたので麺の木箱は見えませんでしたが、しっかりと縮れた麺にスープがよく絡みます。
噛みごたえもモチッモチッとしており、「いま小麦を食べているのダぁぁぁぁ!」という実感を感じられます。
個人的に好きなのが、海苔にスープを吸わせて麺を巻いて食べる食べ方。
海苔もスープに浸してもしっかりと形をとどめており、食感と香りも素晴らしい海苔です。
ほうれん草は、シャクシャクな食感をしっかりと活かしたもの。
80gと数字にしてしまうとピンと来ませんが、かなりの量があってこれだけで野菜不足が解消できそうです。
この記事を書いている2024年9月は、台風10号の影響で葉物野菜の価格が高騰している時節・・・。
正直、こんなにサービスしてしまって赤字になってませんか? と心配してしまうほど。
チャーシューは、ちょうど良い厚みのものが2枚。
若かりし頃ならいざ知らず、ブ厚けりゃいいってものでもなく、今はこのくらいが好みです。
見た目ではしっかりと食感を活かした、ミッシリ系のチャーシューと思いきや。
箸で持ち上げるとホロホロと崩れていく、とても軟らかく煮込まれたものでした。
味付けもハッキリしているし、スープとの馴染みもよくて、これは食べて嬉しいチャーシューです。
◆味付玉子(150円)
ここ「弐七家」さんで、是非とも食べていただきたいのが味付玉子。
レンゲに乗せるだけで分かるプリプリな食感です。
白身、黄身ともに味の染み込みが良くて、実に丁寧に手間をかけて作られているのが分かろうというもの。
隣の方がライスの上に乗せて食べていて、なるほどそういう食べ方もあったか! と感心です。
◆◇◆後記◆◇◆
この「弐七家」さんは、実は地域で人気店。
この日はお昼前に訪問しましたが、その時点で満席に近い人気ぶりで、店頭の看板によれば行列ができることもあるそうです。
そうでしょう、そうでしょう。だって美味しいし、すぐ脇にコインパーキングがあるのもポイント高いところですよね。
実は、この「弐七家」さんはコロナ禍の前に何度か通っていたお店です。
コロナ禍のころは確か休業されていて、それから足が遠のいておりましたが、根岸にある美味しい油そばの専門店の本店さんであるという情報を得て、久々に再訪させていただいた次第です。
やはり、何年たっても美味しいお店は美味しい。
コロナ禍で力尽きてしまったお店も多く、これは日本の外食文化の危機と嘆いていましたが、やはり「弐七家」さんはコロナ禍をものともしない実力店なのだなぁ、と実感したのでした。
ちなみに、店頭では何故かメダカが販売されています。
我が家では庭の池のボウフラ対策にメダカをよく入れていますが、こんど買い足すときにはここ「弐七家」さんに買いに来てもよいのかな。
美味しいラーメンも食べて、お土産にメダカを買って帰る。
なんと粋な生活でしょうか。
旭区白根の「横浜ラーメン 弐七家 白根本店」さん、お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
横浜ラーメン 弐七家 白根本店 (ラーメン / 鶴ケ峰駅、西谷駅)
昼総合点★★★★☆ 4.5