ラーメンの街・横浜を代表する「家系ラーメン」は、いまや横浜市内だけにとどまらず、全国に広がり人気を集めていますよね。
もちろん、本場である横浜市内にも数えきれないほどのお店があります。
どのお店も研究に研究を重ねて特色を出されていますが、今回紹介したいのは港南区上大岡にある「北里家」さんです。
この日はお昼どきより少し前に来たので並び列はありませんでしたが、お昼時となるといつも行列となる人気のお店です。
上大岡駅周辺には何軒かの家系ラーメンのお店がありますが、その中でも特に人気が高いお店です。
注文は、食券機で食券を買って渡すシステムで、この時に「味の濃さ・麺の硬さ・油の多さ」を指定します。
この時にライスの有無を聞かれますが、なんと北里家さんはライスが無料というのが心強いですよね。
スタッフさんに食券を渡すと共に好みを伝え、待つこと数分。
カウンターの上にはニンニク、豆板醤、胡麻などの味変グッズが並び、ご飯用にお漬物まで用意されています。
スタッフさんに言えば紙エプロンも用意して下さるとの事で、なんと痒い所に手の届く気配りですよね。
まずは無料のライスを頂きました。
いつもは炭水化物や糖質を気にしてライスはつけないのですが、どうも「無料」の2文字に弱くてですね・・・。
しかも、思いのほかたっぷりあって、嬉しいのなんの、といった心持ちでしょうか。
◆のり増らーめん 並(800円)
好みは全て「ふつう」でお願いしました。
見るからに濃ゆくて美味しい、味わいしっかりな家系ラーメンですよね。
スープはガシッとカエシを感じる、鮮やかな茶色のスープ。
表面にはしっかりと鶏油が浮いていて、実に香ばしいです。
一口すすると、うーむ。もう一口すすると、うううーーむ。
言葉にならない美味しさです。
最初からガツンと広がってくる濃厚な醤油の旨味と塩気。
その後からお口の中にグワグワと広がっていく豚骨のコクが実に素晴らしいです。
ガンガン炊かれているのでしょう、少しザラッとする感じもありますが、みうけんはこれが好きなのです。
まさに「骨の髄まで」煮出された豚骨の美味しさは、唯一無二のパワーをいただけますねぇ。
麺は家系ならではのもっちりとした太麺です。
平ザルで手際よく湯切りをされた麺は、茹で加減もちょうどよく、適度にシコシコ加減を残しています。
わずかにウェーブした麺がスープをよく持ち上げて、一体となったその姿。
スープと麺の一体化こそが、ラーメンの真骨頂と言えると思います。
具材もしっかりです。
まずは何と言ってもチャーシューでしょう。
ロース肉を使い、しっかりと下味を染み込ませたチャーシューは、厚さもブ厚くて食感もむっちり。
噛めば噛むほど味が溢れ出す美味しいチャーシューで、お肉好きな方には是非ともチャーシューメンで挑んでいただきたいところです。
海苔は8枚入っていました。
ご飯の上に豆板醤を少量乗せて、スープをたっぷり吸わせた海苔で巻いて食べるのが、まさに「ごちそう」です。
この時、海苔によってはバラバラになってしまう事もありますが「北里家」さんの海苔はしっかりしているので、そのような心配はいりませんよね。
スープをたっぷり吸った、香り高くてしっかりした海苔は、是非とも味わっていただきたい逸品です。
他に、ほうれん草がたっぷりと入っていました。
このほうれん草もスープによく馴染んでいて、実に美味しいです。
◆◇◆後記◆◇◆
水と生ガラからじっくり煮込んで出汁をとり、酒井製麺の麺を使用されている北里家さん。
この「酒井製麺」というのも重要なキーワードで、家系の元祖と呼ばれる吉村家さんの直系店や、吉村家さんで修行されたお店にしか卸されていないという事。
まさに、家系の王道を継承するお店である証拠でもあるらしいですね。
さらに、これだけの手間とコストがかかり、上大岡駅近くの一等地でありながら「らーめん並」で750円。海苔を増しても800円。
そしてライス無料とは、なんとお財布に優しいのでしょうか・・・
前述したように上大岡駅には家系ラーメンが何軒か、家系ではないラーメン屋さんも何軒かありますが、ここ「北里家」さんは家系が好きな方ならば是非とも訪れていただきたいお店。
家系を食べた事がない方にも、是非とも試していただきたいお店です。
寒くても、雨の日でも、並んでも食べたいアッツアツの美味しい家系ラーメン。
そんな家系ラーメンが、まさにここ「北里家」さんなのです。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
北里家 (ラーメン / 上大岡駅、港南中央駅)
昼総合点★★★★☆ 4.0