みうけんのヨコハマ原付紀行

愛車はヤマハのシグナスX。原付またいで、見たり聞いたり食べ歩いたり。風にまかせてただひたすらに、ふるさと横浜とその近辺を巡ります。※現在アップしている「歴史と民話とツーリング」の記事は緊急事態宣言発令前に取材したものです。

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台東区北上野の「あかぎ」で鮟鱇鍋コース

 

おそれ入谷の、鬼子母神。

入谷の名所は、鬼子母神だけではありません。

 

隠れた銘店にして、和食の美味しいお店。

「あかぎ」さんも、決して忘れてはならない存在。

 

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ここ「あかぎ」さんでは半年前に、美味しいウナギさんをご馳走になりました。

このお店の雰囲気、店主のお人柄にすっかりと魅せられたみうけん夫妻は、このお店の名物を頂きに横浜からやって来たのです。

 

そう、この「あかぎ」さんの名物。

それは「あんこう鍋コース」(7500円)

 

寒い冬も始まって、ワクワクしながらの夕暮れ時。

久々のあかぎさんの暖簾をくぐりました。

 

店内は他のお客さんで静かに賑わっていまして、やはり人気店だなぁというのが窺い知れます。

店内はカウンターとテーブルがあり、一人でもサクッと来れるのがいいなぁ!

 

とりあえずの梅酒さん。

「上喜元 梅酒」(山形県:660円)

 

今回はソーダ割にて。日本酒ベースのスッキリとした梅酒です。

梅のエキスがたっぷり入った旨口タイプとのこと。


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▼ピスタチオのお豆腐

 

のっけから、「なんだこりゃっ!!」と叫びたくなるウレしいビジュアルです(ノ∀`)

 

ピスタチオと葛で仕立てた逸品だそうです。

上にかかっているのがパルメジャーノチーズのソースだとか。


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うーむ、トッロトロな食感とほのかな温かさが全身をホンワカ包んでくれますねぇ(ノ∀`)

お口の中にふんわり広がる、パルミジャーノの香りも最高です。

 

ピスタチオもしっかり感じて、ナッツならではの素朴な風味が美味しいです。

ほっくりとあったかくて、口溶け、温度、全てが素晴らしい。

 

さすが「あかぎ」さん、1品目から度肝を抜きにやってきますねぇ。

 

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▼前菜3種類

 

見た目にも豪華な前菜たち。

みうけんは、これでお酒もゴハンもイケちゃいます(ノ∀`)

 

お皿も色とりどりで、まさに「目で見て、舌で味わう」お食事。


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・ポテトサラダ

 

上に乗っている味玉は、しっかり味付けがなされています。

ポテサラだけだと寂しくなるけど、この一手間がものすごく良いアクセント。

 

ポテサラを食べると、シャキシャキっとした食感が小気味よい!

これは、タクアンを刻んで混ぜ込んであるんですね。

 

ピリッと甘い(?)粒マスタードが良いアクセントで、和風だけにこだわらない斬新さを感じますねぇ。


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・大根とブリの生姜煮

 

しっかりと振られた柚子が、食べる前から感じられます。

大根をシャクッと噛み切ってみると、ブリの旨味がすごく染み込んでいるのが分かりますねぇ(ノ∀`)

 

優しく、力強いブリの旨味。大根は、ほっくほく。

さすがはレベルが高いです。

 

優しい味付けなのが、素材が本来持つ風味を損なわないので、いいのです。

本当に、日本のお料理というものの繊細さを、これでもかというほど実感させてくれる一皿。

 

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・高知の四方竹の筍の土佐煮

 

四方竹(しほうちく)は、断面が四角形になる細い竹。

生えているのは見たことあるんですが、食べるのは初めてですねぇ。

 

さしがに、初めての食感!! シャッキシャキでアマうまな味付けで、日本酒が進む味!

なんといってもこのシャキシャキな食感と、中から溢れ出す旨味が最高ですねぇ(ノ∀`)


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この3皿、それぞれ変化があるけれど、どれも秀逸です。

1品1品に込められた技術と手間は、いかばかりのものか・・・

 

▼特製のあん肝

 

押忍! ぷるぷるさん、来ました!!

本当にふるっふるで、これを箸で上手に持ち上げるのは上級者のワザです。

 

こちら「あかぎ」さんの使うアンコウは、青森県・大間の隣の風間浦というところで水揚げされたもの。

まさに、本州の最北端と言っても過言ではないです。考えただけでさんび(寒い)じゃ!

 

朝から塩を振って臭みを抜く→1日水にさらす→60度で1時間、低温調理。

朝から仕込んで、やっと夜に頂ける手間のかかった逸品です。

 

てっきり、生かと思ったらしっかり火が通っているので安心ですねぇ。


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箸でサクッと切って頂くと、もんのすご〜くとろけるのよ!!

これは・・・(ノ∀`)  嗚呼、今まで食べていたあん肝は何だったのだろう。

 

これを食べずして、あん肝を語ることは出来ませんね。

 

口溶けの濃厚さ、まろやかさ、味わいの奥深さ、どれもがウマいっ!!

お口の中でトロトロとトロけて、舌の上でころがし、上顎に押し付けてツブしてみると・・・

 

トロける旨味が爆発するわ(ノ∀`)

これは日本酒に合うねぇ。まさに、全人類未踏のあん肝です。

 

まったく臭みもなく、新鮮さが伝わる良い香りとうまみしかないのです。

これを食べるためなら、また痛風になってもいいなとすら思える魔性の美味しさです!

 

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▼刺身の4点盛り合わせ

 

右から、順にマグロ・アオリイカ・昆布〆のマダイ・クエです。

ちなみに、ワサビも本格派で、個人的にはこのワサビだけでも飲めます(ノ∀`)


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・マグロ

 

厚切りなのがいいですねぇ。

赤身の酸味が濃ゆくて、実に味わい深い!!

 

噛めば噛むほど広がるマグロの赤身ならではの美味しさ!!

舌の根元にジワジワと響いてくる力強い旨味は、まさに唯一無二。

 

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・アオリイカ

 

綺麗に飾り切りがなされた、極上の一切れ。

噛むごとに、ねっちりとお口の中にからみつく美味しさと甘さがたまりません。


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・昆布〆のマダイ

 

さすがはマダイ、身の食感が力強いです。

もともとの旨味もしっかりしていますが、昆布の香りが全体を引き立てています。


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・クエ

 

岩に潜んでいて、なかなか獲れない高級魚と言えば〜?

そう、ぶちゃいく顔のクエちゃんです(ノ∀`)

 

皮目の旨味、甘味が実にしっかりしていて実にうまい!

常日頃から、「魚で一番旨いところは皮と頭(サンマはワタが加わります)だ!」と言って憚らず、サンマなどは頭や骨までバリバリ食べるはしたないオッサンですが、さすがはクエの美味しさは別格。

 

クエはシャクシャクした食感がよく、淡白なのに力強いですよね。

普段はなかなかお目にかかれないので、クエがいただけるとはありがたいです。


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▼利き酒3種(1540円)

 

もうね、辛抱たまりませんね。

このお料理にはやっぱり日本酒です。

 

ビールもいいんですけど、「最適」は日本酒、「適」は焼酎ロックですかね。

 

てなわけで、今回のチョイスは

・船中八策(+8・高知・純米)

・福祝(非・千葉・純米吟醸)

・不動(−3・千葉・純米吟醸)

 

どれもこれも独自の美味しさがあって、結局どのお酒もお料理に合うのです。

要は、飲兵衛だから(ノ∀`)

 

しかし、妻ちゃん曰くアンコウ鍋には日本酒度が高い方が合うとの事。

みうけんは日本酒度が低い方が合うと思いますが、こればかりは好みですね。


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▼アンコウの塩唐揚げ

 

揚げたて! アッツアツ!

見た感じも大きくて、橋で持ち上げるとズッシリ。

 

箸で持ち上げてガブッといくと、中から旨味がジュワァァァァッとあふれます。

これは・・・(ノ∀`) 火傷に注意な!!


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シャクッとした衣はサクッと揚がっており、中のアンコウはむっちむち。

噛めば噛むほどお口に広がる、アンコウの旨味と揚げ物ならではのガッツ感。

 

味付けはあっさりと塩味なので、アンコウの繊細な旨味を妨げませんね。


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▼アンコウ鍋

 

ついに・・・ついに、真打ち登場です!

この鍋を食べるために、横浜から来たと言っても過言ではない。

 

他の前菜も美味しかったし、もうすでに満足しているのですが、これだけは食べておきたいところ。


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上にたっぷり乗っている根っこは、パクチーの根っこ?

・・・なんて一瞬でも考えた自分が恥ずかしいです(ノ∀`)

 

秋田県は三関(みつぜき)の名物、セリ。

山々から湧き出す清浄な湧水によってゆっくりと育ち、その水で徹底して根を洗浄するために、生でいただけるという大変めずらしい貴重なセリなんですね。

 

さっそく生で試してみると、さすがシャッキシャキ!

セリならでは芳醇な香りと、野生味あふれる歯ごたえが本当に素晴らしいです。

 

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一方、アンコウの身はタレが染みていて味わい深いですねぇ。

プリッとむっちりとした力強い食感に、身の隅々から溢れ出る出汁!

 

おつゆは、昆布だしをベースに味醂を加えて、仙台・信州・愛知のお味噌を合わせているそうです。

どこも味噌の名産地ですが、その3か所の美味しさを一つにまとめ、さらにアンコウの旨味がこれでもかと煮出されたおつゆ・・・。

 

これが美味しくないわけがないのよね!!

時折混ざる黒いのは、キクラゲ!!・・・なワケがなく、アンコウの皮です。


とろっとろ、コラーゲン!

お口の中でトロけて、うっまー(ノ∀`)


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肝の部分は、さきほどの低温調理の肝とはまた違ったトロットロかげん。

お口の中に広がる濃厚なねっとり感は、シャキシャキで爽やかな芹と相性がすごくいいですねぇ。

 

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身は丁寧に骨ぬきされています。

いちおう、骨入れはもらったんですけどね。

 

骨が丁寧に抜いてあって、必要なかったですねぇ。

ホックホク、ぷりっぷり、アッツアツ、ハッフハフで実にあったまりますわー。

 

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▼雑炊

 

もうお腹いっぱいです。

でもね。

 

このおつゆを残すのは忍びない。

雑炊おねがいしまーす!!

 

笑顔キラキラなマスター、「1人前にします? 1.5人前にします?」

・・・「1.5人前」で!!(ノ∀`)

 

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玉子も落とされて、ネギもたっぷり入ってグツグツ言いながらやってきた、雑炊さん。

お味噌が熱されて、さらに良い香り!

 

「おいおい、お腹いっぱいじゃなかったのかい」と思いつつ、ついつい食べてしまう美味しさです。

やはり、鍋ものの後には雑炊。これは決して外せませんね。


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たっぷりのご飯が、たっぷりのお出汁に煮込まれてしまって、そこに玉子が入ってよりまろやかに。

あつあつ、ハフハフ、ウマウマな美味しさでレンゲが止まらないですねぇ(ノ∀`)


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▼デザート

 

・・・なんと! こんにゃくだそうです。

わらび餅に近づくように、工夫されて作られているんだとか。


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トロットロなこんにゃくの中に、少しカタマリのようなのが入っています。

トロッとした食感の中から現れる、プリッとした食感がいい!

 

きなこと小豆も良い仕事をしていて、こんにゃくでヘルシーなのにしっかりしたデザートです。


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◆◇◆後記◆◇◆

 

まさに、大満足。まさに、シアワセ。

さすがは「あかぎ」さん、何度通っても飽きることのない素晴らしいお店です。

 

うなぎに続いて、アンコウ鍋のコース。

この内容で7500円(ドリンクは別)とは、本当に驚きです。

 

特に美味しかったのは、あん肝かな。

あのトロットロ・ふるっふる、忘れられない美味しさです。

 

美味しい鰻が食べたい時、美味しいアンコウ鍋が食べたい時。

冬の寒い日にココロを温めてくれる、それが入谷の「あかぎ」さんなのです。

 

お試しを!

 

 

 

 

再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい

 

 

 

【みうけんさんおススメの本もどうぞ】

※食べログでは表示されません

 

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あかぎ居酒屋 / 入谷駅鶯谷駅稲荷町駅
夜総合点★★★★★ 5.0

 

 

 

 

 

 

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