12月の夜の銀座。
銀座はとても美しく、浪漫のあふれる街ですよね。
そんな銀座に食のロマンを求め、たどり着いたのがこちら。
明るく照らされたビルディングの4階のお店。
銀座駅・有楽町駅・銀座一丁目駅に囲まれたアクセスの良い立地です。
その名も、日本焼肉はせ川 別亭 銀座店 (焼肉 / 銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅)さん!!
(*´ω`*ノノ☆ パチパチパチパチパチパチ ★
和食と焼肉を融合させた銀座の超有名店「日本焼肉はせ川 銀座店」さんの別邸だといいますから、これは本当に期待が持てそうです(ノ∀`)
店内に入ると、まず格式の高そうなスタッフさんがお出迎えしてくださいました。
こんなお店に入っていいのかしら(ノ∀`)
内装、食器、食材、全てにこだわりのあるお店のようですねぇ。
でも、スタッフのみなさん気さくに、丁寧に接客して下さいました。
エンターテイメント性の高いフルオープンのキッチンを眺めながら頂けるのは、贅の限りを尽くした究極の食材たち。
これはとっても期待が持てそうですよね(´∀`=)
そして、ひときわ目を引くのがワインセラー。
中には高価そうなワインがズラリです。
やっぱワインセラー買おうかしら。
さぁ、このお店の素晴らしいサービスが始まりました!!
って、まだお料理ではありません。
なんと、和服の生地を使って作られたマスクケース。
もちろん、このマスクケースはお土産としてお持ち帰りできました(ノ∀`)
さて、いよいよ宴の始まりです(ノ∀`)
今回予約していたのは、厳選されたコースの中でもゴーカなのに、コスパ最強のコース。
「師走 〜木枯らしと雁音たちのコンサート〜」(35000円)
お願いしまーす(*´∀`人)
「ROCOCO Tokyo WHITE」 (2000円)
ラグジュアリービールということで。
厳選された素材と富士山の伏流水のみを使用したドイツスタイルの白ビールです。
菌の活動をナマで感じる芳醇さは、まさに発酵の力の輝き。
フワッと来るフルーティさ、ジワジワッと来る味わいの広がりはさすがです!!
ちなみに、お膳は柾目杉膳、おあしらいにサザンカのお花が美しい(ノ∀`)
▼小吸物「徳島産 海老芋すり流し」
牛蒡の食物繊維がたっぷり入っていて、血糖値の上昇を抑えるそうです。
いかにしてお客さんが美味しく健康にお食事できるか。
深く深く考えられていて、のっけから素晴らしいなぁと感動しきりでした。
とにかく!! 出汁の味がホッコリとやさしく、ノドゴシがいい!!
牛蒡のシャキッと感もあり、体が芯から温まりますねぇ(ノ∀`)
▼先附「京都 丹後 香箱蟹と但馬牛の共演」
玉子、蟹の身、蟹味噌を合わせて煎り酒ジュレを乗せた逸品。
但馬牛は昆布締めされていてスッキリです(ノ∀`)
なんじゃいこの宝石箱は!!!
美しすぎて、食べるのがもったいないじゃないかい!!
カニさんの卵って、なかなか食べる機会がないなぁ。
しかも最高級の代名詞、香箱蟹とは(ノ∀`)!!
先附からこんなにゼイタクしていいのか!?
卵、食感が最高にいいです。プッチプチ!!
卵も内子(卵巣部位)、外子(卵の部位)がしっかり食べ比べできます。
料理長さんは内子派だそうですが、同じくみうけんも内子が好きですね!!
蟹ぜんたいの旨味が濃厚で、そこに強すぎない煎り酒のジュレが良いアンバイです。
▼八寸「高知 炙り新唐墨と焼き百合根」
「自家製いくら梨酢和へ」柚子釜盛り
可愛い柚子に入って来ました!!
いかにも日本風な、自然を上手く活かした盛り付け。
梨をこしたものに、自家製のいくら醤油漬けをたっぷりと。
慈姑(クワイ)で作られたカステラは素揚げされており、優しくも力強い味わい。
特筆すべきは、唐墨ですね!!
高知県産で完全天日干し、旨味がものすごく強い高級な唐墨です。
あぶった百合根と一緒にいただくんですが、唐墨のガツンと来る珍味さにホクホクほっこりな百合根の組み合わせが実に良い!!
▼お造り「北海道 噴火湾 蝦夷鮑」肝醤油
「北海道 根室 バフン雲丹の手毬寿司」ラトビア産フレッシュキャビア
これまたスゴいものが来ました。
お造りにウニとアワビとは、正直いってゼイタクすぎるー!!
まずはバフンさんから(ノ∀`)
キュッと握られた舎利はひとくちサイズ。
その上に、たっぷりのバフンウニとラトビア産キャビアとは!!
一口でパクッと頂きました(ノ∀`)
もう、お口の中がトロけまくりです。
もう、お口の中がパラダイスです(ノ∀`)
バフンウニって、こんなに美味しいのかー!!
鮑は綺麗に切られていますねえ。
軽く火を通してあるので、なお柔らかくいただけるんだそうです。
この鮑に合わせるのは、濃厚な旨味が凝縮された肝醤油。
この組み合わせが美味しくないわけがないんです(ノ∀`)
ここで、牛タンとシャトーブリアンのお披露目です!!
綺麗なマーブル模様の牛タンは、見るからに美しい。
国内では超希少な優良部位を扱う「神谷精肉」さんに通いつめ、ようやく取り扱い推奨店に認定して頂いたんだとか。
黒地に金文字の認定証が輝いています!!
この美しい断面!!
赤色と白色のバランスが良く、ものすごく美しい。
ほんと、牛タンは芸術だなぁと思いますねぇ。
続いて見せて頂いたのは、兵庫県加古川さんの但馬牛。
こちらも証明書が輝いています。
きちんと額に入れてお肉と並べてのお披露目とは。
まさに、このお店の自信の表れですよね。
お肉は、目の前のロースターにて料理長さん自らがゆっくりと火入をしてくださいました。
その丁寧な作業は、もはや焼肉ではない。
鉄板ではないけど、鉄板焼き並みのクオリティです。
▼和牛 兵庫 川岸畜産 35ヶ月肥育「神戸牛シャトーブリアン」厚切 淡雪塩
焼いた後もエンタメ性が高い!!
お肉を切る包丁だって、それ包丁なの!? 日本刀じゃないの!?
って、切っ先の形がちょっと違うんですけどね。
それでも、こんな包丁で目の前で切ってくれるお店はなかなかないです。
そして、目の前で淡雪塩をふぁぁぁぁぁぁぁーーーっっと。
この演出だって動画で撮るべきです!!
そして、シャトーブリアンの登場。
うーーーん。大きいのに。サクッと噛み切れてしまう柔らかさ。
やっぱさ、美味しいお肉には塩だよね。
シンプルだからこそ、お肉の美味しさを邪魔しないです。
▼究極 「神のタン」厚切り(藻塩・山葵)&薄切り(とんぶり醤油)
またまたスゴい包丁の登場です!!
まさに、食べて美味しいだけでなく「見ても楽しい」を追求されているのも、このお店のすごいところだなぁと思います。
出ました!! 「神のタン」(厚切)です。
余計な味付けはしません。藻塩と山葵で召し上がれ。
料理長さんが、丁寧に丁寧に火を入れてくださった渾身の一作。
綺麗な綺麗な、美しいピンク色です(ノ∀`)
パクッといただくと、シャグシャグな食感、あふれる肉汁!!
この素晴らしさ、これは是非とも皆さんに試していただきたい(T ^ T)
続いては、薄切りにとんぶり醤油が乗ったもの。
不思議なんです。
こちらは、厚切りを食べた時よりも肉汁があふれるような気がしました。
厚切りももちろん美味しいです。
しかし、この歯応え、脂の濃醇さと甘味、とんぶり醤油のコッテリ目な味わいとの相性。
厚切りに負けず劣らず、こちらもお口が一気にお花畑になってしまう美味しさですよ(ノ∀`)
▼冷野菜「北海道 零余子と早採り野菜のサラダ」オリーブオイルと塩昆布
最初、零余子って読めませんでした(ノ∀`) ムカゴってこう書くのか!!
シャキシャキなサラダはコッテリ爽やかなオリーブオイルの風味。
そこに塩昆布の塩気がキュキュッと効いています。
その上に載せられたのは、ホカホカのムカゴ。昔よく食べたなぁ。
冷たいサラダの上にあしらわれたホカホカのムカゴは、身も心もホッコリさせる不思議な魅力を持っています。
▼和牛 究極 神のハラミ 麦味噌
こちらはハラミを焼いて麦味噌仕立てにしたもの。
玄米を素揚げにしたものがかかっていました。
あまりにもジューシーで旨味が深いハラミに、ガッツのある味噌風味。
ジュワジュワなお肉とカリポリな玄米の食感が面白い組み合わせ。
ハラミは厳密にはホルモンですが、こうして精肉として食べても美味しい。
ハラミの旨味の深さは最強です(T ^ T)
▼兵庫 川岸畜産「神戸牛フィレ」黒トリュフ
こちらは、料理長さんがガッシュガッシュと削ってくださいました。
その名も、スペイン産の高級黒トリュフさん!!
周囲は黒トリュフの良い香りに包まれています(ノ∀`)
見た目にも嬉しい、高級感あふれるキノコの王様!!
甘くて柔らか、ジュワジュワなフィレはしっかりした噛みごたえ。
お肉の味にアクセントを与えてくれる黒トリュフは面白い組み合わせですねぇ。
▼箸休め 京都 聖護院蕪
蓋付きのオシャレな器に入ってやってきたのは、聖護院蕪。
柚子味噌で仕立てたがゆえの爽やかな香りです。
ほっくりやわらか、落ち着く味わい。
だしもしっかり効いていて、とても美味しいです。
味噌は柚子味噌であるから、全体がものすごく引き締まりますね!!
柚子味噌の爽やかで芯のある美味しさが、心中まで温めてくれまする。
梅酒も頂きました(ノ∀`)
梅酒ロックで!!
熟成された樽の香りが移った、香り高く美味しい梅酒(ノ∀`)
▼和牛 志賀 岡崎牧場 45ヶ月肥育 近江牛サーロイン 焼霜仕上げ 生胡椒
なんと、近江牛のサーロインです。
どこまでゼイタクなんでしょう(ノ∀`)
焼いては休ませ、焼いては休ませながらの丁寧な火入れ。
こちらも料理長さんが華麗に切り分けて下さいました。
まずは生胡椒がついている方、こちらはそのまま。
もう片方はカラシをつけて。
パクッといくと、さすがサーロインです(T ^ T)
あまりの美味しさに、もう言葉がありません(T ^ T)
胡椒の爽やかさもいい、カラシの力強さも、またいい。
どちらも、お肉の脂の美味しさを最大限に引き立てつつ、サッパリと食べさせてくれます。
いつまでもいつまでも噛んでいたい、このゼイタク。
お口の中にどこまでも広がるお肉の甘味と旨味と、胡椒やカラシの爽やかさが最高です(T ^ T)
▼逸品 気仙沼 ふかひれの天麩羅 蟹餡
フカヒレを天麩羅にしてしまうとは。
ダシがしっかり効いたズワイ蟹の餡に浸されていました。
なんたるゼイタク!!
フカヒレを天麩羅にしてしまう事じたい初めて聞きました。
しかも、ものすごくブ厚いのよ!!
シャグシャグっと噛むごとに伝わってくる、フカヒレの奥深い味わい。
餡は出汁がものすごく効いていて、これだけでも充分にごちそうですよ。
▼強魚 三重 長太屋牧場 47ヶ月肥育 特産松坂牛リブロース ずわい蟹の磯しゃぶ
リブロースもお肉を見せていただきました!
赤身とサシの比率がものすごくバランスがとれていて、肉質の良さが一眼でわかりますね。
こちらも料理長さんがしっかり焼いて下さいました。
お肉ももちろん美味しいのです。
しかし、特筆すべきはこの出汁!
濃厚で、味わい深くて、これだけで日本酒もご飯もいけちゃいます。
具沢山で食べ応えがあり、この出汁だけで立派な逸品料理だと思います!!
▼食事 京都 丹波 香箱蟹土鍋御飯
立派な土鍋に入ってやってきた、素晴らしい炊き込みご飯。
そう、このお店は器に対しても並々ならぬこだわりがあるようで。
料理長さんから、お店で使われている色んな器の説明をしていただきました。
さらに、絵にも椅子にもこだわりが!!
その全部はとても書ききれないけれど、この土鍋だって注文して半年待ちらしいです。
そんな貴重な土鍋で、サックリと混ぜられて登場!!
ただでさえ美味しい、粒がたった土鍋ご飯。
そこに香箱蟹の旨味がギュッと詰め込まれています(ノ∀`)
カニの身、卵、味噌がしっかりと混ぜ込まれたカニかまめし。
その美味しさ、ほんとうにね。
言葉では言い表せないよね(T ^ T)
まさに、器が芸術品ならば中身も芸術品だと思います(T ^ T)
▼氷菓子 岐阜 神匠 富有柿 プレミアムアイス 宮ザキ園の極上抹茶
これにてデザート。
デザートにもこだわりにこだわっているようですね!!
この富有柿は、国内に2本しか残っていない富有柿の原木の実だとか。
少し硬めな柿ですが、優しい甘さにホッコリしますね(ノ∀`)
対するプレミアムアイスは、オリーブオイルが回しかけられたもの。
この組み合わせは意外でした。
冷たくて甘いアイスに、香り高くてこってりとしたオリーブオイル。
意外に合うんです!!
最後はお抹茶でホッコリ。
料理長さんの器に対する愛、食材にかける情熱について楽しいお話をいただきながら嗜むお抹茶は、この今年1番の食事の最高の締めくくりとなったのでした。
◆◇◆後記◆◇◆
うーん、今思い出しても感動が止まりません。
このお店の素晴らしさを文章で表現するのは難しいものです。
立地、雰囲気にはじまって席への案内、スタッフの立ち居振る舞い。
食材、技巧、タイミング、お料理の説明。
徹底して選び抜かれたドリンクとお料理の相性もバツグンです。
そして、貴重な器をズラリと並べたさまは、まるで美術館にいるようです。
しかし、美術館とは違ってこのお店では、芸術品たるお料理も一緒に楽しむことができる。
芸術的価値の高い器で頂く、芸術的価値の高いお料理たち。
35000円という金額は簡単には出せないけれど、その価値は充分にあります。
レストランが星の数ほどある東京。
その中で、珠玉の集まった星雲のような銀座の街。
そんな銀座に、間違いなく後悔のない、間違いのなく充実した究極の一軒を見つけた夜となったのでした。
お試しを!!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
日本焼肉はせ川 別亭 銀座店 (焼肉 / 銀座駅、銀座一丁目駅、有楽町駅)