溝の口はJRと田園都市線がクロスする、実に便利なところ。
最近は発展も著しく、新しいお店が続々と出来ているところですよね。
そんな溝の口で、特に評判が高い「Francais La Porte」(フランセラーズ・ラ・ポルテ)さん。
駅前の喧騒を離れた森の中にひっそりと佇む、神秘的なお店です。
今回はオススメをいただいてやって来ました!!
やー、ハッキリ申しまして溝の口にこんな空間があるとは、思いもよりませんでしたよ。
外観だって、すっごいオシャレなんですね!!
まるでフランスの下町にでも来たみたいな、落ち着いた外観なのが素晴らしいよ。
(フランス行った事ないけど)
店内は大きな窓が一面に広がる開放感のある空間で、とてもセンスが良いです。
こういう所でデートしたら、女子のテンションも上がるでしょうねー。
さて、今回いただくのは───
◆◇◆デギュスタシオンAコース(シェフにおまかせAコース)◆◇◆(税込7590円)
(*´ω`*ノノ☆ パチパチパチパチパチパチ ★
デギュスタシオンとは、いろんな食材やお料理の良いところをちょっとずつ、といったところか。
旬の食材を取り入れた前菜の数々、お肉、お魚料理、デザートのラインナップです。
▼▼▼お出迎えの一皿▼▼▼
「お出迎えの一皿」なんですが、しっかり3点+パンが出てきました(笑
▼鮎のテリーヌ
鮎に焦げ目をつけて、フォアグラとポートワインと赤ワインで長時間煮込んだもの。
頭も皮も内臓も、全て使った鮎の全身を楽しめるそうです。
うーん、食感がしっとりしていながら、濃厚な口当たり!!
濃厚なフォアグラと鮎のほろ苦さの相性が良い!!
これはまさに大人の味で、のっけから度肝を抜かれました。
▼ロワイヤル(フランス風茶碗蒸し)
つぶ貝・カラスミ・椎茸・そばの実・青海苔をふんだんに使用。
魚介のスープを使った、洋風の茶碗蒸しだそうです。
海鮮の香りとエキス、そして食感と、いろいろ楽しめます。
特にツブ貝は好きなので、嬉しいなぁ!!
トロッとした茶碗蒸しにコリッコリの貝。
お口の中にふわっと広がる、かぐわしき海苔の香り!!
▼半月型のパンケーキ
菊芋を練り込んだ、ふわふわで優しげなパンケーキ。
本マグロがしっかり香るの燻製のムースがガツンときます。
上にちょいっと乗せられたブラックオリーブのスライスが、また良いアクセントです。
▼▼▼縦横パン▼▼▼
その日のお客さんの数の分だけ作られているそうです。
なので、オカワリ不可の貴重なパン。
その名称を「たてよこパン」といって、牛乳と蜂蜜の甘みを、ほんのりと感じます。
キメが細かくて、甘すぎなくて良い!!
おソースに合わせるより、そのままでとスタッフさんがおっしゃられていた意味が分かります!!
香りがすっごく良くて、これは持ち帰りしたいくらい!!
近々、販売も考えておられるようです。
これは絶対に人気商品になるよ!!
▼▼▼前菜2皿▼▼▼
▼スペシャリテ「野菜のテリーヌ」
テレビや新聞でも紹介されたという逸品。
信州サーモン・北海道産ズワイガニ・たっぷり野菜・イタリア産生ハムの組み合わせです。
生ハムのしっかりした塩気、シャッキシャキなブロッコリーやヤングコーンやオクラ。
甘くてトロトロなネギやニンジン。そのお野菜のひとつひとつが甘くて、味が濃ゆいのです!!
なんと言っても、このお料理の特徴は海鮮も入っていながら、お野菜の味と食感を味わえることですね。
周囲に配された岡山県産ベビーリーフも良い仕事をしています。
お野菜が美味しいレストランは間違いがないなぁ、とつくづく思います。
合わせるソースは煮詰めたオレンジ果汁に赤パプリカを合わせたソースと、ルッコラのソース。
ブラックオリーブの薬味、アンチョビの薬味まで添えられていて、いろんな味が楽しめます。
ホタルイカの上には大分県産の葉ハワサビのビネグレット(フランスドレッシング)。
ホタルイカのプリッとした食感、キモの甘みと酸味のあるビネグレットの対比が良い!!
▼ホワイトアスパラのババロア
上には甘エビより甘いと言われるガスエビを昆布で2時間かけて〆たもの。
さらに、イタリア産キャビアとディルが乗ってます。
すみません、お料理が供された時は豆腐かと思いました(ノ∀`)
実際食べてみると、ホワイトアスパラの甘みがトロ〜リ!!
正直、ホワイトアスパラって、あまり食べたことなかったけど。
ホワイトアスパラって、こんなに美味しいのか・・・。
▼▼▼ポタージュ▼▼▼
根セロリの根塊を使ったポタージュ。
セロリが濃厚で、顔に近づけなくてもホワンと香りますねぇ〜 (´Д` )
このセロリ、実に濃ゆいのに親しみやすい味です。
優しげなのに、舌の根元に旨味がジワ〜ンと響いてきますよ〜。
泡の食感も優しく、旨味もしっかりで、いつまでも食べていたいです。
▼▼▼お魚料理▼▼▼
豪華な海鮮盛り合わせ!!
▼鹿児島県アマダイウロコ焼き、タイムぞえ
皮目がパリッとサクッと!!
中はプリッとトロッと!!
ナイフで切るたび、噛むごとにシャリシャリと美味しい音が聞こえますね。
身がふっくらで、旨味が深くてソースとの相性も良いですねぇ。
▼岩手県三陸産、豊洲の品評会で4年連続1位の牡蠣のムニエル
大きくて、身がふっくらプリッとしています。
カキの旨味も噛めば噛むほどあふれ出て、これは納得の味。
まさに海のミルクの称号にふさわしい!!
▼京都産モンゴウイカ
モンゴウイカは、数あるイカの中で一番美味しいと思います。
シャクシャクプリッとした身からは独特の甘さが広がります。
新鮮なイカには独特の香りがあり、鼻をスッと抜けていきます。
これは釣りをする人なら、良くわかると思う!!
▼天然真鯛の白子
とろける!! プリッとはじける!!
噛めば噛むほどミルキー。この白子は実にゼイタクです。
▼ソースにフォカッチャ
このお料理のソースは、あわびだしと西洋ワサビを合わせたソースです。
きちんとフォカッチャも出てきましたよ。
ローズマリー・オリーブオイル・ラードを使った香りの良いフォカッチャ。
これはお魚のソースを染み込ませて食べると、耐えがたい美味しさでした。
▼▼▼お肉料理▼▼▼
大分県産の豊後牛!!
神奈川県でも、このお店を含めて2店舗でしか扱っていないそうです。
部位はシンシン(モモの付け根)のA4〜A5ランク部位。
ナイフがスッと通って、噛めば噛むほど美味しいお肉に、もうニンマリ。
ステーキの火加減がとても良くて、断面は麗しいピンク。
それでいて、外側はエネルギッシュさを感じる焼き目が芸術的!!
添えられたアスパラは会津若松産。赤かぶは岡山のモモノスケという品種。
そこに、イタリア産の白トリュフとコンソメソースが添えられています。
お肉もお野菜も、噛むごとに香ばしく、コンソメスープもジュンワリとにじむ美味しさ。
これはグルメな妻ちゃんも納得の味です!!
▼▼▼デザート▼▼▼
わー、豪華2本だてです。
▼アイスクリーム
なんと!! 杏仁豆腐あじ!! 中華か!!かと思っちゃってすみません(ノ∀`)
アマレットというリキュールを使ってるんだって。
アマレットは杏仁(アンズの種の芯)を使うので、この香りが着くんだそうです。
メレンゲを使ったアイスクリームで、ホロホロっとお口の中でほぐれます。
添えてあるクッキーも、サックサクでふわふわ!!
バターの香りが芳しくて、よいアクセントです。
▼沖縄県産のやんばる黒糖を使ったクレームブリュレ
焼き目がカリッカリ!! まさにキャラメルのよう。
クレームブリュレはこのカリカリが大事です。
んーーー、黒糖のコクが濃ゆい!! 風味が良い!!
またまた舌の根元に、ほっぺの内側にビャーーーーーンと響くコク!!
キャラメルのような風味、練乳のようなコク。
このクレームブリュレさんは、実に美味しいわー。
▼▼▼コーヒーor紅茶▼▼▼
食後のコーヒーも香りが高く、酸味と苦味のバランスが良いコーヒーでした。
この一連の美味しい食事の締めくくりにふさわしい一杯だと思います。
◆◇◆後記◆◇◆
溝の口というターミナル駅は、飲み屋さんが多いイメージがありました。
そんな溝の口にあって、気分はすっかりルイ16世です。
ルイ16世やマリーアントワネットも、ベルサイユの宮殿でこういう食事をしたのかな。
さすがは王宮で発展したフランス料理、その一品一品が繊細です。
それでいて、お店じたいは肩肘も張ってなく、これで7590円というリーズナブルさ。
これ、都内だったら絶対に5ケタですから!!
メニューを見ると旧世界のワインを初めとしたドリンクも豊富なようですね。
雰囲気もよく、お料理も美味しく、そしてお値段は手頃。
溝の口のフレンチレストラン「Francais La Porte」さん。
心からオススメできるお店です!!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
Francais La Porte (フレンチ / 武蔵溝ノ口駅、溝の口駅、梶が谷駅)
夜総合点★★★★★ 5.0