みうけん宅は、ブログの題名の通りヨコハマです。
ただし、ヨコハマと言っても裏山を越えると、そこはもう鎌倉市といった地理なんですね。
今回は、鎌倉の材木座海岸をぬけた、住吉城のお膝もと。
かつて鎌倉幕府の後押しで作られた和賀江島という港(現存する日本最古の人工港!)の近くにある、レストランにやって来ました。
そのお店は、ハーバーテラス・レストラン。
相模灘から富士山を一望できるハーバーテラス・ホテルのレストランですね。
このお店は、オシャレなお店が集まる鎌倉や逗子葉山のなかでも、特に洗練されてオシャレなフレンチがいただけるので人気のお店なのよ!
ちなみに、お支払いは現金不可ですよ。クレカかPayPayなど電子マネー必須です。
さて、店内は海を一望できるテラス席もありますが、この日は12月の夜間だったので屋内へ。
屋内の席もテーブルがたくさん並んでいてオシャレですねぇ。
この脇にはバーカウンターもありました。
今回いただくのは、こちらのハーバーテラス・レストランさんイチオシのディナーメニュー。
新鮮な鎌倉野菜と地物の魚介類をふんだんに使った9〜11皿のシェフおまかせコース!!
◆ハーバーテラスコース(13000円)
よろしくおねがいします!
さっそく窓際の席に陣取り、若きシェフにご挨拶。
このシェフはフランスなどで修行された「本格」の方だそう。
自分が若かった頃、そこまで努力できただろうか・・・自問自答(ノ∀`)
▼スパークリング
まずは、乾杯のスパークリング!
みうけんはノンアルですが、有るアルに引けを取らないスッキリさと美味しさです。
この炭酸と、スッキリした味わいで一気に胃にエンジンがかかりますねぇ٩( 'ω' )و
▼かぼちゃのスープ
真ん中の泡はミルクを泡だてたもので、優しい味がします。
このミルクがフワフワな食感で、香ばしくて美味しいのよ!
スープ自体はホッカホカで、カボチャのとろみをしっかり感じます。
ほっくりカボチャとふわふわ牛乳のイイとこ取りで、心からホッとするスープです。
▼ブリのマリネ(前菜1)
ブリの上に、スライスした黒大根を添えたもの。
下には白味噌と豆腐を和えたものが敷かれていて、まさに和フレンチ!!
こちらのソースは、バタークリームのソースにハーブをあしらったものです。
仕上げに、柚子とヨーグルトを使った液体窒素のパウダーがフワフワと。
この演出は初めてだなぁ!
液体窒素って食べられるんか(ノ∀`)
さすがは液体窒素、キリッとした冷たさが美味しい逸品。
上に乗せられたブリが秀逸で、ものすごく脂が乗っていてトロけるのよ!!
シャキッと黒大根、ねっちりなブリ、優しい味わいの白味噌と豆腐。
まさに和食割烹料理! まさにジャパニーズフレンチ!!
ブリの下にはミョウガが良いアクセントです。
ソースがバタークリームでなかったら、完全に日本酒モードになるな!
▼地元・大船産の無農薬のお野菜(前菜2)
大船で4代続く、レインボーズファームという農場から仕入れたものだそうです。
バルサミコと醤油のパウダーがケイジャンっぽい風味でいいね!
お花も入っていて彩りが良いです。
これだけで1日ぶんの30品目いったんじゃないかな?
ニンジンほっくり、カリフラワーシャックシャク、ヤングコーンサックサク。
それぞれの素材の濃ゆい味が、しっかりと活かされています。
ムカゴまで入っていて嬉しいわ!
ここで、パンが出てきました。
こちらのパンは逗子の人気店パン・プレッソさんから仕入れたパンだそうです。
まずは「かぼちゃの種のパン」ですが、種がたっぷり入っていて栄養満点!
ほっかほか・フッカフカで温かく、香ばしくて素朴な味わいで美味しいです。
▼白子のムニエル・焦がしバター添え(前菜3)
大きな白子に、あっつあつの焦がしバターを何度も何度も回しかけたものかな。
これは、今まで食べたことのない食感!!
日本料理とは違った白子の食べ方で、外はサックリ・中はトロトロあっつあつ。
まるで雲を食べているかのような、天使の羽を食べているかのような至福の食感です。
フワッフワ、カリッカリ、トロットロ!!!
付け合わせのお野菜も、シャッキシャキな食感にバターの風味が合わさって、実に美味しいのよ!!
▼ミルクパン
お次のパンは、ミルクパン。
焦がしバターに合いそう・・・と思ったら、香りが良すぎてこのまま食べてしまいたい!!
口溶けがすごい軟かくって、香りも良くて、ふっわふわ。
これは、いくらでも食べられてしまう、危険すぎるパンですねぇ(ノ∀`)
さらに、このパンに焦がしバターを含ませて食べると・・・。
もう、「ごちそう」です。
▼イトヨリのポワレ・春菊のソース添え
春菊をバターと合わせたソースが、とっても綺麗!
春菊をソースにする発想って、なかなかないので新鮮です。
しかも、このソースだけちょっと味見をしたんですが、春菊特有のエグみや、臭みがまったくないのよ!
イトヨリは皮目はパリッパリ、身はものすごくふっくら。
塩加減がとてもイイ塩梅で、このソースとの相性も最高に良いです。
付け合わせ芽キャベツ、四角豆、あとケールかな?
どれも香ばしく焼いてあって、食感もシャキシャキでいいなぁと思います。
▼ヴァル・ド・ランス シードル オーガニック
妻ちゃん用に、フランスはブルターニュ産のオーガニックシードル。
砂糖と香料は不使用です。
クラフトビールのような濃厚な見た目もさることながら、一口目に感じるリンゴの風味が素晴らしいそうです。
香りがすごく良くて、まさにフレッシュ、フルーティとのこと。
▼チーズブリオッシュ?
正式名称は聞き忘れましたが、チーズの香りがすごく良いパン。
ふんわりとした食感も際立っており、このレストランのお料理にも相性ばつぐん。
▼青森県産のビーフ・黒胡椒ソース添え
いよいよ待望のメイン!
こちらのレストランでは地産地消がコンセプトですが、このステーキは青森産。
右の細長いのは、蕪らしいです。
盛り付けがすごく美しく、まさに全てにおいてアート!!
お肉は、厚みがしっかりした赤身肉。
この、赤身肉ってのが嬉しいですよねえ。
焼肉にしても、ステーキにしても、サシが多く入ったお肉が好まれる傾向にありますが。
正直、中年になるとサッパリとした赤身肉が尊いのです(ノ∀`)
ギコギコ切って、ギュムギュムと噛み締める至福のひととき。
うーーーむ、赤身肉の旨味、風味をこれでもか!!と感じて言葉がないです。
付け合わせの炙った舞茸もすごくいいし、ソースは胡椒がピリリと濃厚。
れんこん、ヤーコン、蕪、金柑など意外性のある野菜も入っていて実にいいねぇ。
野菜、肉、野菜、肉の順番に食べていくと、その変化がまた嬉しいです。
なんにしても、赤身肉の旨味がこれでもかと溢れる極上の美味しさ!!
噛むごと噛むごとに、お口の中に炸裂する牛肉の赤身の旨味。
溢れ出してくる肉汁もジューシーで、まさにお口の中がパラダイスです。
ソースをパンにつけるのも、いとをかし。
素材素材の下ごしらえの丁寧さもすごく感じられて、まさに至福のメインと呼ぶに相応しい逸品でした。
▼生シラスのご飯
〆にシラスの小丼というのも、また面白い。
甘口の醤油と生姜での味付けって・・・もう、完全に和食じゃんか!!
フランス気分から、一気に腰越気分になれる逸品(ノ∀`)
あっつあつのご飯に、生姜の風味がしっかり効いていて美味いわ。
シラスの味わいもすごく良くて、お肉の後のご飯として不思議と合います。
なんにしても、フレンチでシラスの小丼はビックリですが美味しい誤算です。
▼お口直しのデザート
ベルガモットのかき氷にリンゴを合わせたもの。
ベルガモットの香りがしっかりしていて、これは美味しい!!!
冷たくてフルーティーな氷、まさにこれ以上のお口直しはないですよね。
人工的な香料ではなく、人が食べる食べ物の風味が生きているなぁと感じます。
冷たい氷に甘酸っぱいリンゴが合う、まさに最高の贅沢!!
▼メインのデザート
広島の石地(いしじ)ミカンと、チョコのソルベ。
なんだか烏帽子岩みたいで、湘南っ子の妻ちゃんはキュンキュンです(ノ∀`)
チョコよりミカンが主役となっている、このデザート。
ミカンは筋を取るために、湯むきのようにして筋をとっているそうで、いちいち丁寧です。
チョコとミカンって、意外なようで実は相性が良いのです。
しっかりとした濃厚な味わいのチョコに、サッパリと甘いミカンの対比が好印象。
▼コーヒーとお茶菓子
コーヒーか紅茶が選べるので、コーヒーでお願いしました!
お茶菓子に、これも手作りのカヌレとフランボワーズのマカロンつきです。
カヌレは、さっくりむっちり。
マカロンも、さくふわもっちり。
これも手づくりとは、誠に恐れいります。
本当に、どこまでも丁寧で、どこまでも手間と愛情を込められた素晴らしいコースだなぁと感心しつつ、可愛いマカロンをかじったのでした。
◆◇◆後記◆◇◆
今回のお店は、ハーバーテラス・レストラン。
実にコスパに優れた、ジャパニーズフレンチを楽しめます。
素材も地産地消のものが多く、お料理も洗練されていて実に素晴らしい。
このレストランは、足しげく通いたくなるレストランだなぁと思います。
お試しを!
再訪希望値:★★★ 是非とも行きたい
【みうけんさんおススメの本もどうぞ】
※食べログでは表示されません
★☆食べログもごひいきに願います☆★
THE HARBOR TERRACE Restaurant (フレンチ / 和田塚駅、由比ケ浜駅、長谷駅)
夜総合点★★★★★ 5.0