万世町一丁目の交差点近く、ハマのプロレタリアートの憩いの場「若松家」のトイメンにある韓国料理店。
このあたりを原付でチャリチャリ流していたら、鬼太郎よろしくアンテナが反応して吸い寄せられた次第です。
こんな店あったっけかな。
なんだかね、店内の様子がまったくもって窺い知れないのよね。
いやさ、ここまでの入り辛さを誇る店もなかなかないと思うのよ!!
韓国の下町の町工場で働くオッサンが通う食堂なんて、みんなこんなもんだけどさ。
ここをソウルのヨンドゥンポ地区とでも勘違いしたのかね。これじゃ日本人はなかなか来ないよな!
ランチはなかなかお得な様子。
ガラス戸に手書きのメニューを養生テープで殴り貼りしちゃった、このやっつけっぷりに萌え萌えですよ。
こういうの決して嫌いじゃないけどね。
デートにだって使えるお店じゃない?
おっと、写真の縦横も気にしないでとにかく貼ってあります。
とりあえず、分かればいいんだろ?って、まぁそうなんだけどさ。
この写真だって、きっとどこかから(ry
ガラッと戸を開けて入店。
良い感じに盛り上がった先輩たちの会話がピタリと止まり、こちらに注目されました。
ヘルメットを脱ぎながらドスンと座って「スンドゥブチゲ下さい!!」って言ったら、「おニーサン、誰の紹介ですカ?」だって。
えーっ、まさかの会員制???
「いやね、たまたま通りかかったもんで」と返したら、アラ〜よく来てくださいましたね!だと。
よっぽど常連さんだけでもってるんだな・・・
しかし、温かいお茶が寒空を駆け抜けてきた身に沁みることよ。
意外と、店内のメニューはちゃんとしてます。
コムタンや、牡蠣チヂミなんかもあって普通に気になるし韓国焼酎が1000円だし、なんだか使い勝手は良さそうですよ。
きました!
「スンドゥブチゲ」(1000円)です。
でかいな!! これ、おそらく2〜3人で取り分けて食べるサイズのトゥッペギ(韓国土鍋)ですよね。
グラグラ湧いていてうまそう!
中には豆腐がしっかり。
一口すすって「むぅ・・・」と、うなっていたら店のオバちゃんが「うちのスンドゥブチゲは美味しいのーヨォー!!」と誇らしげに。
心を読まれたか。
確かに、これはうまいわ。
しっかりとしたコクがあるんですよね。
それほどドぎつくもなくて食べやすいんだけれど、しっかりと主張してくるコクがイ〜ィ感じしてます。
卵はふっくら。
豆腐はツルツル。
あさりと、野菜もしっかり入って、唐辛子の辛さとスープのコクと・・・
うーん、体に良さそうなのに本当にうまいんですね。
ごはんと三種のオカズが後からやってきました。
白菜キムチ、玉ねぎキムチ、あと何だろう?
優しい味のオカズです。
ごはんはふっくらな炊き加減で、スンドゥブチゲとの相性が本当に良いですねぇ。
しかしね、店内では先ほどの先輩たちが楽しそうに歓談しているのが微笑ましいですよね。
韓国人老夫婦と、お友達の日本人男性かな。
そこに店のオバちゃんも加わって韓国語で話したり日本語で話したりカラオケが始まったり。
勝手に昔の演歌入れられて、「こんな歌知らないーヨ!!」なんて皆でゲラゲラ笑いながらデタラメに歌ったり。
こういう雰囲気が嫌いな人もいるかもしれませんけど、まぁ人が楽しそうにしているのを眺めているのは実に楽しいもんです。
みうけんは嫌いじゃないですね。
こちらも一人、無言でスンドゥブチゲをすすりながら会話の輪に入りたいな、なんて思ってニヤニヤしたり、歌が終われば拍手もしたり。
しかしスンドゥブチゲ多いな!
お腹いっぱい。でもモタれないから良いね。
会計時に「今日はサービスで1000円でいいヨ!!」って、もともと1000円じゃないんかーい!!
気分が良いので退店時に韓国人老夫婦のおばあさんに、韓国語で「やー、歌うまいっすね!!プロみたい!!」って言ってみたら、超ニッカニカで、みんな色々話しかけてくださいました。
やっぱり、ツッコミどころ満載なれど、こういうホッコリな店は好きだなぁ。
このお店は個人的にお気に入りなので、またちょくちょく再訪したいと思います。
「うちランチ安いヨ!! だからランチ来てね!!」だなんて。
また来るに決まってんだろぉ!!
最後に皆さんとバイバイしてホッコリ気分で退店し、また横浜の寒空の中を原付を走らせ自宅に走ったのでした。
備忘録としてメニュー写真を載せておきます。
↓↓↓食べログもごひいきに願います↓↓↓
韓国伝統飲食 江南 (韓国料理 / 伊勢佐木長者町駅、阪東橋駅、黄金町駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.7