今回の映画鑑賞は、1951年(昭和26年)公開の日本映画、「白痴」。
黒澤作品の珠玉の一本と言える映画でもあるのだが、いかんせんタイトルがタイトルだけに・・・現代では差別用語とされる言葉だけに、まずテレビ公開は難しいと思える映画。
見るのならビデオ(今じゃDVDかブルーレイか?)を借りるか,、買うかしないと見る事が出来ない作品になってしまいました。
もともとロシア文学者ドフエフスキィの小説であったので、登場人物もロシア人が多いのですが、この映画は舞台が日本なので出演者も三船敏郎、原節子、志村喬など黒澤映画で顔なじみの日本人俳優がずらりと起用されています。
さる名もなき男が戦犯と間違われて処刑される寸前までに追い詰められ、結局は人違いと分かって釈放されたがそのショックで精神を崩壊させてしまう。
札幌へ帰ってきた男は写真館に飾られていた、さる女の写真に心を奪われてしまうが、その女は政治家の愛人という男にはとても手の届かない境遇であったが、裕福な資産家の娘とともに写真の女は男の純粋さにほれ込んでいくいびつな三角関係を描いている。
精神的に問題を抱えているゆえに純粋である男、その純粋さにほれ込んだ女たち、その女たちをどうにか引き留めようとする周囲の男たち・・・
淡々と進んでいく恋愛ストーリーではあるが、当時の時代背景や世相も良く分かるし、見て損はない一本である。
本当は4時間を超える大作であったが、映画会社の都合で半分にカットされているのが何とも惜しく、もったいないと思うのである。
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