1970年(昭和45年)日米合作映画「トラ・トラ・トラ!!」
これは1941年(昭和16年)の、日本による真珠湾攻撃を描いた映画です。
Wikipediaなどにはアメリカ映画と紹介されていますが、実際は日米合作です。
当時、よく整備されていながら時代遅れとなっていた米軍機を改造したり、リアリティを出すために巨大なセットや模型の艦船をいくつも作り、かなりの巨費を投じて作られた大作です。
当初はアメリカ側の熱望で黒澤明監督が起用されましたが、黒澤明監督の細部に対する苛烈なこだわりが亀裂を生み、さらにヤクザ映画を得意としていた東映で撮影したために撮影所は黒澤が大嫌いなヤクザだらけという、すさまじき環境のため黒澤じたいも大きなストレスを感じて結局降板させられ、舛田利雄・深作欣二の両名にバトンタッチしています。
この作品は真珠湾攻撃にいたるまでの日米両国の動きを徹底的に描いており、日本が一方的な勝ち戦を演じているために日本では高い評価を打ち出しましたが、開戦前の米国側の危機管理の甘さが強調されていることや、日本軍が圧倒的に優勢であること、また長尺である割にアクションシーンが最後だけであるため、米国での評判はすこぶる良くなかったと言われています。
先ほども書いたように、この映画の見どころは実際の飛行機をはじめとした壮大なセットと迫力のある映像です。
飛行機が空母から飛び立つ時、まだ夜も明けないうちから一機、また一機と飛び立つごとにだんだんと明るくなってくる払暁の空。
実際に飛ぶ飛行機にマイクを向けたが故の、響きと重みのあるエンジン音。
爆弾を落とすたびに飛び散る油やプロペラ、腰を抜かした兵士が四つん這いで逃げ惑う命がけの撮影。
迫力があるシーンだけではなく、普段娯楽番組で見ている水戸黄門が艦隊司令だったり、兵隊やくざのしがない上等兵がベテランパイロットだったり、柴又の寅さんが含蓄のある炊事兵だったりと、ふだんとはまた違う役回りを楽しめるのもこの作品の魅力だと思います。
この映画も、最近の映画には見られない昭和の俳優の演技とアクが際立っている映画で、みなさまに強くオススメしたい映画です。
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